世界の動き 2025年8月4日 月曜日

今日の言葉
「参政党」
遅ればせながら、参政党の躍進について一言。
昨日の夕方、Googleニュースを見ると以下の見出しが躍っている。
・FNNオンライン::【独自】人口7人の瀬戸内海の笠佐島にも“中国資本”の影…防衛上の不安の声も 土地を売った業者は「取材に答えられる状況にない」 シリーズ「買われる“すみか”」
・Newsポストセブン:《ブローカーが証言》中国人らが日本の不動産取得でもくろむ乱暴な開発計画 「日本の役人は言うだけで実力行使はしないと聞いている」
・読売新聞オンライン:尖閣諸島領海に侵入の中国海警船2隻、魚釣島沖の領海内にとどまる
・蘇州共同:蘇州で日本人女性が殴られて負傷した事件で、蘇州にある日本人学校は2日までに、外出時に安全を確保するよう保護者に注意喚起した。被害に遭ったのは日本人学校に通う子どもの母親だった。

隣国の傍若無人ぶりが国民の日常に迫っているのに、政府は有効な対策を打っていないように見える。また、隣国からの観光客が観光地を席捲していても政策はインバウンド様様で市民生活が圧迫されている。
こうした時には「日本人ファースト」という主張は至極まっとうなものに聞こえる。リベラル系の識者が参政党の「危険性」を指摘すればするほど、参政党への支持がしばらくは高まって行くのではないかと思う。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.米国とイスラエル、ガザ紛争で「オール・オア・ナッシング」合意を示唆
【記事要旨】
ガザでの停戦と人質解放をめぐる数ヶ月にわたる協議が行き詰まりを見せた後、米国とイスラエルの当局者は、戦争終結に向けた包括的な合意を推進する姿勢を示した。
トランプ政権のウィトコフ中東担当特使は、週末に行われた人質家族との会合の音声録音の中で、「我々はこの交渉を『オール・オア・ナッシング』、つまり全員が帰国する形に移行させる必要があると考えている」と述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相とトランプ大統領は、ハマスに最後通牒を突きつける合意に向けて作業を進めていると報じられている。それは、残りの人質を解放し、ハマスの武装解除に合意するか、そうでなければイスラエルの軍事作戦が継続されるというものだ。
このような合意に向けて迅速に前進する見込みは薄いように思われる。ハマス幹部は、包括的な合意案は受け取っていないと述べ、原則的にはそのような合意を支持するものの、武装解除は行わないと表明した。
イスラエル政府がガザ地区の飢餓をめぐり世界から批判を受け、国内でも依然として拘束されている人質の解放を求める圧力が高まる中で、こうした姿勢の変化が起きた。ハマスは金曜日、イスラエルが生存しているとみている20人の人質のうちの1人が地下トンネルと思われる場所で衰弱死する様子を映したビデオを公開した。
【コメント】
思い返せばハマスの攻撃は2023年10月7日だった。もうすぐ2年が経とうとしている。この間トランプ政権の方針は揺れ動いた。ネタニヤフ首相の自己保身的な政策に乗ってしまったことも混迷の理由に挙げられるだろう。ハマスもどこかで手を打たないとガザの人々全員が餓死することになりそうだ。

2.トランプ大統領の関税がレソトを破綻させた経緯
【記事要旨】
南アフリカの小国であるレソトは、トランプ大統領が4月に発表した50%ではなく、15%の関税で決着したが、被害はすでに出ていた。
繊維産業が工業雇用の90%を占めるレソトではトランプ関税が混乱を引き起こした。
レソトの繊維製品のほとんどは、20年以上前から米国に無税で輸出されてきた。トランプ大統領が脅しをかけた50%の関税で、多くの米国企業が発注を停止した。一部の工場は生産の一部または全部を停止し、数千人の人員削減につながった。
関税はすでに米国政府の収入源となっており、撤回は困難になるだろう。
【コメント】
自国で関税を吸収する能力の低い開発途上の小国ほど関税の影響を避けられない。日本企業が頑張って関税分を値下げで吸収しようとすると、こうした国々の弱小事業者が根こそぎになる恐れがある。

3.プーチン大統領、ロシアのインターネット統制を強化
【記事要旨】
プーチン大統領が先週署名した新法は、ロシア国民が外国のアプリや禁止コンテンツにアクセスするために用いてきた迂回策を取り締まるものだ。
クレムリンは、西側諸国のテクノロジー製品を、容易に監視・検閲できるロシア製の代替品に置き換えることで、国家統制されたインターネットを構築しようとしている。その一つに、来月からロシアで販売されるすべての新型スマートフォンにプリインストールされる、国が承認した新しいメッセージングサービス「MAX」がある。モスクワはまた、VPNをブロックし、一般のロシア国民による使用を防ぐ取り組みも拡大している。
【コメント】
西側がテクノロジー機器を禁輸していることへの対策ということもあるだろうが、ロシアがますます北朝鮮化しているように見える。

その他の記事
ロシア:カムチャッカ半島の長らく休火山だった火山が400年ぶりに噴火し、灰雲が空高く噴き上がった。(富士山の噴火が懸念されます)
原油:サウジアラビアを筆頭とするOPECプラス加盟8カ国は、供給がまもなく需要を上回るとの予測にもかかわらず、増産を継続すると発表した。
インド:当局は、トランプ大統領からの罰金の脅しにもかかわらず、ロシアからの安価な原油購入を継続すると述べた。

ハイチ:ハイチでギャング団と戦うために派遣された米軍部隊は早期撤退を余儀なくされ、隊員2人が行方不明で、死亡したとみられる。

2025年8月4日 月曜日