今日の一言
「早期退職」
日産で早期退職が募集される。45歳以上で5年以上勤続した人が対象だそうだ。追浜工場と言う固定資産の宝を失うのと共に、現在の労働力の中枢と言う人的資産の宝を失うことになる。
閉鎖される追浜工場、湘南工場に勤務する人は転職を考えると思うが、まだ売り手市場の時代のようなので、中高年の退職者が、上手く何処かに転職できることを心から望みたい。
パナソニックは国内で10000人の希望退職を募集するそうだ。これにより労働生産性を高める意図だそうだ。経営の無能さを、あたかも退職する従業員の生産性の低さに転嫁するような悪い説明だ。
松下幸之助のダム経営では、会社の経営が悪化しても従業員のくびは決して切らないことが骨子になっていたはずだ。松下イズムはどこに消えてしまったのだろうか。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ロシアのウクライナ攻撃を受け、トランプ大統領とプーチン大統領は会談準備
【記事要旨】
トランプ大統領は、ウクライナとの停戦確保のため、本日ロシアのプーチン大統領に電話すると述べた。クレムリンは両首脳の会談を認めた。トランプ大統領はまた、ウクライナのゼレンスキー大統領とNATO首脳にも電話すると述べた。
ドイツのメルツ首相は昨日、記者団に対し、ルビオ国務長官と会談したこと、そしてメルツ首相とフランス、イギリスの首脳がプーチン大統領との電話会談前にトランプ大統領と会談しようとしていることを明らかにした。
トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談は、ロシアがウクライナに対し、今戦争中最大規模となるドローン爆撃を行ったさなかに行われる。ウクライナ上空では、推定273機のドローンとデコイの爆発が記録された。女性1人が死亡、数人が負傷した。
外交: ゼレンスキー大統領は、金曜日に教皇がバチカンでウクライナとロシアの会談の場を提供すると申し出たことを受けて、昨日、教皇レオ14世と非公式に会談した。
【コメント】
日本時間で今日の午後遅くに電話会談が行われるようだ。どんな進展があるか注目だが、トランプがプーチンに軽くあしらわれる展開が目に浮かぶ。
2.バイデン氏、前立腺がんと診断される
【記事要旨】
バイデン氏の事務所は昨日、声明を発表し、同氏が金曜日に骨に転移した悪性度の高い前立腺がんと診断されたと発表した。このがんは「ホルモン感受性があり、効果的な治療が可能」と声明は述べている。
この診断は、先週、医師らがバイデン氏の前立腺に「小さな結節」を発見したことを受けて行われた。
82歳のバイデン氏は、1月にアメリカ史上最高齢の大統領として退任した。在任中、年齢と健康状態について疑問視され、最終的に再選キャンペーンを断念した。
【コメント】
昨日ご近所に住む銀行の先輩と食事をした。再会を祝したが、話題はやはり健康のことが多かった。80歳を過ぎるとガタが来るよねという会話だったが、バイデン元大統領は82歳。大統領の激務をこなすのはとても無理なのはわかりきったことだった。バイデンの後の候補者を組織として選んで来ず、結局ハリス候補で急場しのぎをし、トランプの民主主義と世界秩序を破壊する圧政を招いた民主党の罪は重い。
3.イスラエル、ガザ地区での地上作戦を拡大
【記事要旨】
イスラエル軍は昨日、ガザ地区の北部と南部全域で「大規模な地上作戦」を開始したと発表した。これにより、ガザ地区のさらに奥深くまで進軍し、より多くの土地を奪取する計画が前進した。
この動きは、イスラエルのネタニヤフ首相が、カタールの交渉担当者らに戦争終結に向けた包括的な合意条件について協議する権限を与えたことを初めて示唆したことと重なる。
詳細:当局者らは、新たな軍事作戦は段階的に実施され、ハマスとの合意が成立すれば段階的に停止される可能性があると述べた。
【コメント】
ハマスの最高指導者が殺害されたとの報道もある。イスラエルは一刻も早く狂気の侵攻を止めてもらいたい。
その他の記事
バチカン:米国初の法王、レオ14世は昨日、サン・ピエトロ広場で就任ミサを主宰した。
ニューヨーク:メキシコ海軍の帆船がブルックリン橋に衝突し、マストと索具が破損、乗組員2名が死亡しました。
ポーランド:ワルシャワのリベラルな市長、ラファウ・トラシュコフスキ氏が、大統領選挙の第1回投票で僅差で勝利した模様だ。
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テクノロジー:トランプ政権と米国当局は、中国でiPhoneに中国企業のAIを搭載するというAppleの野望を阻む可能性がある。
日本文学
見えない障壁を打ち破る者
市川沙旺は、日本で最も権威のある文学賞の一つである芥川賞を受賞した初の重度の障害を持つ作家だ。彼女は先天性ミオパチーという筋疾患を患い、車椅子と人工呼吸器の使用を余儀なくされている。
2023年に芥川賞を受賞した際、彼女はこの機会を利用して、障害を持つ人々がしばしば孤立と排除に直面する日本におけるエイブリズム(障害者差別)を浮き彫りにした。彼女は、3月に英語版が出版された受賞作『ハンチバック(せむし男)』でも、同じテーマを取り上げている。
【コメント】
最近の芥川賞受賞作で最後まで読み切れたのは、「ハンチバック」だけだった。特異なテーマが話題を読んだ作品だが、作者の筆力が魅力で、読ませる作品だった。
2025年5月19日 月曜日