今日の言葉
「過半数割れ」
筆者の予想に反し、自民と公明を合わせても過半数の維持が出来なかった。
自民党が裏金問題に真剣に取り組まなかったことと、期待されて総裁になった石破さんの意見がブレまくり総理の器でないことが明らかになってしまったことが大きい。代表・副代表が落選したので明らかになったように公明党の退潮が明らかになり、与党勢力失墜に歯止めがかからなかったことも要因だった。
G7で最も安定していた日本の政治が急に流動化した。
来年の参院選に向けて空手形が各党から連発されるか、日本再興の最後のチャンスとして知恵を出しあってゆけるのか、通常国会に注目だ。
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.アメリカ人は民主主義に深い懸念を表明
【記事要旨】
ニューヨーク・タイムズとシエナ大学の新しい世論調査によると、米国の有権者のほぼ半数が、米国の民主主義は一般市民の代表として十分な役割を果たしていないと考えている。
米国の有権者の4分の3は、民主主義が脅威にさらされていると述べているが、その脅威に対する認識は党派的傾向によって大きく異なる。また、有権者の過半数は、米国は腐敗に悩まされていると考えている。
250年近く続く米国の政治システムに対する信頼が揺らいでいる背景には、2020年の大統領選挙を覆そうとする暴動、ドナルド・トランプの有罪判決、そして民主主義のプロセスは不正であるとのトランプの継続的な主張などが4年間続いたことがある。
これらの出来事は、根強いインフレ、分裂を呼ぶ文化戦争、地政学的危機と相まって、有権者をアメリカの政治と政府に憤慨させている。彼らは、政府が最も基本的なレベルで国民に奉仕できていないと考えている。こうした不満から、有権者の58パーセントが、国の金融・政治制度には大きな変化、あるいは全面的な見直しが必要だと考えている。
米大統領選その他の動き
・トランプ氏の周囲で回覧されているメモには、同氏が当選したら民間企業を使って任命者の経歴を調べ、機密情報へのアクセスを認めるべきだと書かれている。
・カマラ・ハリス氏には多くの著名人が選挙運動に参加している。それはトランプ氏とその支持者たちに複雑な感情を呼び起こしている。
・優秀な移民の粘り強い子供であるハリス氏の台頭は異例だ。しかし、彼女の物語は明らかにアメリカ的でもある。
【コメント】
今回の大統領選は米国の民主主義の危機にどういう影響を与えるだろうか。
2.日本の自民党が過半数を失った
【記事要旨】
日本の与党は昨日の国会議員選挙で過半数を失った。有権者が現状を強く拒否したため、日本の政治はここ数年で最も不安定な時期を迎えた。
世論調査では、自由民主党は従来の連立相手である公明党と連携しても過半数を獲得できず、連立を拡大して政権を維持できるか、あるいは野党グループが結集して政権を樹立できるかを検討せざるを得なくなった。
1955年以来4年を除いて日本を統治してきた保守政党である自由民主党にとって、日本の選挙は10年以上にわたり、お決まりの選挙結果に過ぎなかった。今回は、長くくすぶる政治資金スキャンダル、インフレの進行、子育ての負担に憤る国民が、石破茂氏を新首相に任命してからわずか1か月後に、党に屈辱的な打撃を与えた。
【コメント】
少数与党の多数派工作はG7の多くの国で行っていることだ。政局の行方に注目したい。
3.イラン、イスラエルの攻撃後に報復する権利を強調
【記事要旨】
週末、重要なエネルギー施設を守るために設置された防空システムを破壊したが、施設自体は避けた土曜日のイスラエルの攻撃にイランがどう対応するかという疑問が渦巻いた。昨日、イランの指導者たちは攻撃に応じる権利があると述べたが、慎重な姿勢をとったようで、地域最大の軍隊間の全面戦争への懸念を和らげるのに役立つかもしれない。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランへの報復攻撃は目的をすべて達成したと述べたが、アナリストたちは同政府が最近の軍事的成果を外交的にどう活用するか疑問視している。テヘランは今、賭け金を増やすかどうかを決めなければならない。専門家は、イランが核兵器を唯一の防衛手段と見なす長期的な可能性を懸念している。
和平交渉:エジプトのアブデルファッターフ・エルシーシ大統領は昨日、イスラエルとハマスとの戦争を終わらせるために同国が新たな停戦提案を提示したと述べた。
ガザ:イスラエル軍が土曜の夜、北部の町ベイト・ラヒアの住宅街を攻撃し、数十人が死亡、負傷したとガザ当局が発表した。
レバノン:レバノン保健省によると、イスラエル軍が南部沿岸の都市シドンを攻撃し、8人が死亡、25人が負傷した。
【コメント】
イスラエルは空中給油機まで使って航空機によるイランへの空爆を実現した。交戦能力の高さには本当に驚かされる。
その他の記事
ジョージア:
与党ジョージアの夢が議会選挙で勝利したが、批判派は抗議を呼び掛け、勝利が同国の親欧米路線を狂わせるのではないかと懸念した。
ロシア:
北朝鮮軍が同国にいる様子を映したビデオが見つかった。一部はクルスク地域に集結しており、ウクライナに対する反撃に加わるとみられる。
中国:
コンピューターチップに使用される希少鉱物の主要生産国である同国は、さらにその素材に対する管理を強化した。
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野球:
ワールドシリーズの第2戦を負傷で離脱したドジャースのスター、大谷翔平選手は、今夜の第3戦の前にMRI検査を受ける予定だ。
2024年10月28日 月曜日