好きな歌手(2) (軽い話題で)

    前回、好きな歌手のNo1として杉山清貴を挙げた。今日はNo2。
 それは稲垣潤一だ。こちらも昔からカーステレオの常連で、いまは「16 Candles」というベストアルバムを聞いている。那須へのドライブのコンパニオンだ。

 稲垣の魅力は低音から高音域へ伸びのある声で、昔と変わらぬ体型を維持しているのも彼のストイックさを感じさせて好ましい。

 YouTubeで2010年にアップされた「悲しみが止まらない」ではドラムをたたく稲垣が小柳ゆきとのデュエットをかっこよく決めている。

 最近はどうかと調べると、2021年の仙台でのコンサートの映像がアップされている。1953年生まれの稲垣はコンサートの時は68歳だったはずだが、声はかなり衰え、高音が出ない。相貌は「老けたなー」としか言いようがない。

 杉山と同じく、稲垣は40年の時空をワープさせてくれる貴重な歌手だ。相貌の変化はお互い様だ。東京でコンサートがあれば行って見たいものだ。

(2022.4.10 Sunday)

戦争犯罪考

 ウクライナの都市でのロシア軍による市民惨殺・拷問・強姦が戦争犯罪として非難されている。無抵抗の市民に対する人道上の大罪だという判断だ。

 最大の戦争犯罪と言えば、ナチスによるユダヤ人へのホロコースト(犠牲者数600万人)と第二次大戦末期の米軍による日本の諸都市の市民を対象にした絨毯爆撃(犠牲者50-100万人)。広島(犠牲者14万人)と長崎(犠牲者7万人)への原爆投下だろう。

 東京空襲を始め昭和20年に入ってから日本の都市を焼き払い多くの市民を殺戮した責任者は第21爆撃旅団の指揮官だったカーチス・ルメイだ。高性能を誇るB29を駆使し、日本の諸都市を効率的に焼き払った。非戦闘員を殺戮することについての良心の呵責は感じなかったと述べている。

 原爆についてはレズリー・グロッグスという原爆開発のマンハッタン計画の陸軍責任者が投下の責任者とされている。ルーズベルトの急死後大統領になったばかりのトルーマンの承認を得ずに進めたと言われている。原爆投下の候補都市についてスティムソン陸軍長官が京都を含めるのに反対したが、広島・長崎は軍事都市として候補に残されたという。

 スティムソンは日記に「ヒトラーを凌ぐ残虐行為をしたという汚名を着せられてはならない」と記していると言われるので、人道上の罪は自覚していたもの思われる。

 人道上の罪でナチスドイツと日本の戦時指導者は軍事裁判で処罰され絞首刑に処せられた。敗戦国は戦争犯罪を問われ処罰されるが、戦勝国側は問われることは無い。ロシアの指揮官やさらにはプーチンの戦争犯罪を問い、罰を負わせるためには、ロシアが戦争に敗れることが必要だが、そのような事態はあり得ない。

 カーチス・ルメイは、驚くべきことに、1964年に日本から勲一等旭日大綬章を送られている。佐藤栄作政権で防衛庁長官は小泉純也。日本の航空自衛隊の発展に寄与した功績だそうだ。勲一等は天皇陛下から授与されるのが通例だが、ルメイには入間基地で防衛次官から授与されたそうだ。「日本国民を多数殺してくれてありがとう。勲功大だ」というのだろうか。

 日本の戦争指導者は連合国の軍事法廷で罪を問われ罰を受けた。ただ彼らが日本を破滅に導き多くの国民の命を奪ったことについての罪を問われたことは無い。

(2022.4.9 Saturday)

世界の動き 2022.4.8 Friday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
子供の7人に一人がヤングケアラーだそうだ。その半分は毎日親の面倒を見ているそうだ。子供に「自助」を強いる世の中はどうなっているのだろうか。

1.ロシアは国連人権委を去る
【記事要旨】
 国連総会の投票でロシアを人権委から脱退を迫る決議が可決。中国は反対。米議会は露への最恵国待遇停止と露からのエネルギー輸入停止を決議。EUでの制裁強化も続き石炭の輸入制限へ。ただ手続きに時間がかかっておりEUの制裁強化への動きに鈍りが出たか。NATOは露の東部での軍事行動強化に対応しウへの軍事援助を強化。露に多くの兵士の死体が帰還。家族はこの戦争に疑問を持つ声もあるが、一層の戦い強化を決意する世論も。
 ラブロフ外相はウは前回の交渉内容と異なる内容を提示していると主張し停戦合意の見込みは薄まる。
【感想】
 EUの制裁強化に関してはmayという表現が使われておりEUの躊躇を示している。人権委に関する国連決議では、反対と棄権が多いのに驚いた。

2.カーン首相窮地に
【記事要旨】
 パキスタンの高裁はカーン首相の議会解散決定を覆し日曜に不信任投票が見込まれる。カーンは首相を追われ、暫定政権が成立し総選挙が実施される見込み。軍部との関係悪化がカーン退陣の引き金になった。ルピアの価値が下落し経済は混乱している。
【感想】
 連日のパキスタンの記事。南アジアでの民主主義が維持できるかどうかの瀬戸際だからだろう。

3.上海ではコロナが絶望的に拡大
【記事要旨】
 2600万人を抱える上海でも政府はコロナ拡大を強権で押さえようとするが、最富裕都市の住民は不満を表明し、この動きが中央政府の権力をむしばむ恐れもあり、ゼロコロナ政策継続の試金石になっている。上海はロックダウンするにはあまりに重要すぎる都会だとの識者の見方も。
【感想】
 海外のコロナ対策緩和が上海市民にはわかっており、市民からの圧力で中国のゼロコロナ政策が崩れる可能性がある。

その他:
露の強弁は無効になる.
Facial recognition companies are being used to identify Russian soldiers, living or dead, to verify that they are not actors and show Russians the cost of the conflict.
トルコも配慮
Facial recognition companies are being used to identify Russian soldiers, living or dead, to verify that they are not actors and show Russians the cost of the conflict.
ブッカ―賞候補に川上未映子さん
Novels by Olga Tokarczuk, Mieko Kawakami and Claudia Piñeiro are in the running for the International Booker Prize, a prestigious award for translated fiction.

(2022.4.8 Friday)

世界の動き 2022.4.7 Thursday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
昨日は小学校の入学式へ向かうと思しき親子連れが沢山いました。昔は桜の咲くころ入学式だったと思いますが、温暖化のためか桜の散るころの入学です。大変な時期に小学校に進む子供たちと若いご夫婦。今後の多幸を祈らずに居られませんでした。

1.制裁の継続に伴い戦争は東に移る
【記事要旨】
攻撃激化のルハンスクとドネツクからウクライナ住民は避難。黒海沿岸のミコライフへの攻撃は民間人を目標に激化。米は露の最大銀行への制裁を発表。国連人権委からのロシアの排除を今日国連総会で決定予定。EUは露からの石炭輸入と露の船舶の入港を禁止へ。ただ、原油と天然ガスの輸入禁止は困難。韓国では核攻撃の懸念高まる。インドは露の虐殺を非難するが中間の立場を維持。
【感想】
制裁にも手詰まり感がある。5月9日の戦勝記念日までに停戦が達成できると良いのだが。

2.香港の次のリーダー?
【記事要旨】
ジョン・リー(李家超)は2019年の抗議運動を弾圧した治安長官の強権政治家でキャー・ラムの後の行政長官に就任か?中国の香港のコントロール強化の意向が反映される動き。
【感想】
最近香港に行っていないが香港はどのように変化したのか見てみたいものだ。

3.インドの親は希少な薬を求める
【記事要旨】
薬製造の大国であるインドでは薬価は低く抑えられているが、輸入薬は使用できないほど高価。難病の子を抱える親はクラウドファンディングで資金集めを始める。ゾルゲンスマ治療を希望する親は210万ドルの資金集めを目指す。子供の命を救うために最大の努力をすると両親は語る。
【感想】
日本では「保険適用されたノバルティスファーマの脊髄性筋萎縮症向け遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」。1億6700万円という史上最高の薬価」という報道が2020年5月にありました。一回の薬代としては最高とのこと。

その他:
南米でも
Amid a spike in violence, El Salvador passed an emergency decree to punish anyone who shares information about gangs. Observers say the vague measure could lead to censorship.
2回目のブースターはすぐ効かなくなる?
A second booster shot helped protect older people from getting infected with the Omicron variant, but its protection waned quickly, an Israeli study found.
日本からはお猿さんの記事
A female Japanese macaque managed to maintain her status as her troop’s alpha, despite a messy love triangle that threatened her reign.

(2022.4.7 Thursday)

世界の動き 2022.4.6 Wednesday

N.Y. Times電子版より
今日の一言:
散歩の途中に犬を見るのを楽しみにしている。今どき珍しく外の犬小屋で飼われている。入り口が道路の逆側にある。天気が悪いので外に出ないのだろうか。

「春風や 犬の寝そべる 渡し舟」(一茶)

1.ゼレンスキーの国連演説
【記事要旨】
ブチャ視察後ゼレンスキーは安保理で演説。300人以上の市民が虐殺され女性は子供の目の前で強姦された。彼は、“Where is the Security Council?. It is obvious that the key institution of the world to protect peace cannot work effectively.” と国連を批判。EUは露からのエネルギー輸入の禁止に動くが依存度の高さは依然課題。露はドネツク州とスベンスク州制圧に注力し次はスロビアンスク制圧を目指す。露と中国の反対で国連安保理は機能しないことが確実。
【感想】
このような明確な虐殺行為を平気で捏造と否定できるロシアという国は全く信頼できない。それを支える中国もだ。
地球儀を見ると専制国家が地球の中心の大部分を占めている。日本は自分の立ち位置を考えた外交を真剣に考えなければならない。

2.上海はコロナ対策を変化させる
【記事要旨】
感染した親子の扱いに変化。親子とも感染していれば一緒に隔離施設へ。子が感染して親は非感染の場合は子供だけ施設へ。
【感想】
感染した親子を別々に隔離していたことに市民の反感が高まったための措置だそうだが、いずれにしても上海でも病院や施設の能力が限界に近づいているのだろう。

3.フランス大統領選挙前の緊張
【記事要旨】
2月に死んだ31歳ユダヤ系男性の死亡原因は事故ではなく反ユダヤ移民による襲撃だとわかってきて、大統領選挙に影響を与えている。右派は移民排斥を訴求。マクロンは第一回投票で優位に立つもルペンとの差は縮小。極右候補ゼムールはユダヤ系だが移民排斥やヴィシー政府擁護発現でユダヤ系全般からの支持は得られず。
【感想】
マクロンは国際的なリーダーとしてよくやっているように見えるが国民にはそのように見えないのだろうか。

その他:
え、今頃?
The U.S. blocked Russia’s access to dollars for bond payments, heightening its risk of default and endangering its international currency reserves.
スーダンのことは何も知りません
Two decades after a brutal campaign against a rebellion in the Darfur region of western Sudan displaced millions, the first and only war crimes trial is underway in The Hague.
米経済は牽引車
The U.S. economy is booming, but economists are worried about a recession.

(2022.4.6 Wednesday)