世界の動き 2022.4.12 Tuesday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
那須の桜は今が満開。桜前線に沿って日本をオートバイで北上する楽しさを片岡義男が書いていたな。

1.ブッチャでの1か月間の恐怖
【記事要旨】
 子供に魔法瓶に入れたお茶を届けようとして狙撃され殺害された母親。性奴隷として外套だけで納屋に閉じ込められ殺害された女性。自宅で殺害され一か月放置された二人の姉妹。これらはNYTの記者がブッチャで見た惨状である。7週目に入った戦争は東部で拡大しプーチンは数万人の増派を決定している。クラマトルスク市では駅がミサイル攻撃され57名が死亡。バイデン政権は戦争犯罪の国際機関の調査にどれだけ協力するか検討中。
【感想】
 血なまぐさい映像が増え、戦争の悲惨さが世界に広まっている。一方では中国やインド、ブラジルのようにロシア制裁に消極的な政権がある。それぞれにポジションがあり国際政治の現実が見られる。

2.日本は軍事制約を削ぎ始める
【記事要旨】
 日本は第二次大戦後75年維持してきた平和主義を離れウクライナに軍備品の送付を決定。ロシアに対して米欧に協調している日本は、軍事予算の増額と敵基地攻撃能力の獲得が国内で大きな議論になっている。政権党内のハト派出身の岸田首相は、コロナ対策と経済回復から、防衛重視へ変化し、「スピード感を持って防衛力の拡充に努める」と述べた。

 日本の北海道はロシアから25マイルしか離れておらず北方4島の所属問題は日ロ平和条約締結を妨げている。日本の最大の防衛上の脅威は、台湾進攻を隠さぬ中国と、核ミサイル開発を進める北朝鮮だ。
【感想】
 ウクライナへの日本の軍備品の送付は海外から見ると日本の大きな政策転換に映ると知った。特に国会で大きな議論になったこともなく、かわいそうなウクライナを助けるという情緒的な判断で実施された。

3.韓国はコロナ対策を緩和
【記事要旨】
 昨日の感染者数90928人は2か月で最低。PCRの無制限の無料調査は止め、高リスク者のみへ検査制限開始。屋内でのマスク制限は継続されるが殆どのコロナ規制は解除される見込み。ゼロコロナ政策継続の中国以外のアジア諸国と同様の動き。
【感想】
 日本は韓国に追随するだろう。何事も後追いが過ぎる。

その他:
完全試合
A 20-year-old pitcher, Roki Sasaki, pitched the first perfect game in Japanese professional baseball in 28 years.
Fish&Chipが持たない
Britain’s fish-and-chip shops are struggling as the war in Ukraine has made the meal’s main ingredients scarcer and more expensive. Of 10,000 shops, 3,000 may close.
ネポティズム資本主義
Donald Trump’s son-in-law, Jared Kushner, secured a $2 billion investment from a fund led by the Saudi crown prince, despite objections from the fund’s advisers about the merits of the deal.

(2022.4.12 Tuesday)

世界の動き 2022.4.11 Monday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
佐々木朗希投手が完全試合達成。13連続三振。19奪三振。105球。
人生のPerfect Mormentを見ました。

1.米はドンダスでの虐殺を警戒
【記事要旨】
 米軍によるとドンダス地方のイジウムからドニプロに掛けて大攻勢が見込まれる。空港が破壊されたドニプロではボランティアが運転するバスが救出活動。キエフから撤兵した露は東部での占領地域拡大に注力。露軍は侵攻の総司令官にシリアで民間人住居地域を攻撃したアレキサンダー・ドボルニコフが任命された。
 英ジョンソン首相はキーフを訪問しゼレンスキーと会談。オーストリアのネハンメル首相もキーフを訪問し今日プーチンと会談を予定。兵役年齢のウクライナ男性数千人が出国したが行為を恥じているとの報道。露では戦争支持派が反戦言動を抑圧。
【感想】
 欧州は軍事支援を強化。実際に派兵しないだけでほどんど参戦しているのと同じ状況になっている。ここまで支援するなら露の軍事行動前に経済制裁と軍事支援を発動しておけばよかったのにと思う。後知恵ですが。

2.マクロンとルペンが決選投票に
【記事要旨】
 マクロンは28.5%、ルペンは24.2%の得票率で4月24日の決選投票に進む見込み。ルペンの高得票は欧州の右傾化と反外国人の動きを示すとの見方も。ルペンは反移民政策から燃料価格の高騰やインフレを非難する姿勢に言動をソフト化。マクロンはウクライナ情勢に注力しすぎで国内問題に無関心の印象を与えている。投票終了の3時間前で投票率は65%。2002年以来最低で国民の政治への幻滅を示す。もしルペンが勝利すれば、英のBrexitとトランプの大統領選勝利に匹敵する政治的激震になる。
【感想】
 中道が28.5%で極右が24.2%ですか。政治には正規分布のベルカーブが当てはまらないんですな。
 英ジョンソンはウクライナ戦争で支持率を高めパーティー疑惑も吹き飛んだ。マクロンは戦争解決に努力してきたが自国で評価されていないのは皮肉。

3.カーンはパキスタン首相を解任される
【記事要旨】
 日曜の不信任案可決を受け、パキスタンでは早期の総選挙が予想される。野党のシェバズ・シャリフが暫定首相を10月の総選挙まで務める。2018年に政権についたカーンは経済の立て直しに失敗し軍部の支持を失ったのが失脚の原因。市場の自由化を図る一方福祉国家を目指す等カーンの政策は矛盾。外交では米国寄りから中露寄りに転換していた。
【感想】
 パキスタン情勢は連日NYTが取り上げている。軍事政権樹立を懸念しているのだろう。

その他:
メッカへの巡礼再開へ
Saudi Arabia will allow one million Muslims to travel to Mecca this year for the hajj, as long as they are vaccinated and under 65, and test negative.
シュンドルボンって初耳。マングローブで有名な世界遺産
In the Sundarbans, one of the largest deltas in the world that straddles India and Bangladesh, local women are leading an effort to mitigate the dangers of rising waters.
中国のロックダウンの影響
China’s lockdowns are holding up truck drivers, causing a new disruption to the global supply chain.

(2022.4.11 Monday)

好きな歌手(2) (軽い話題で)

    前回、好きな歌手のNo1として杉山清貴を挙げた。今日はNo2。
 それは稲垣潤一だ。こちらも昔からカーステレオの常連で、いまは「16 Candles」というベストアルバムを聞いている。那須へのドライブのコンパニオンだ。

 稲垣の魅力は低音から高音域へ伸びのある声で、昔と変わらぬ体型を維持しているのも彼のストイックさを感じさせて好ましい。

 YouTubeで2010年にアップされた「悲しみが止まらない」ではドラムをたたく稲垣が小柳ゆきとのデュエットをかっこよく決めている。

 最近はどうかと調べると、2021年の仙台でのコンサートの映像がアップされている。1953年生まれの稲垣はコンサートの時は68歳だったはずだが、声はかなり衰え、高音が出ない。相貌は「老けたなー」としか言いようがない。

 杉山と同じく、稲垣は40年の時空をワープさせてくれる貴重な歌手だ。相貌の変化はお互い様だ。東京でコンサートがあれば行って見たいものだ。

(2022.4.10 Sunday)

戦争犯罪考

 ウクライナの都市でのロシア軍による市民惨殺・拷問・強姦が戦争犯罪として非難されている。無抵抗の市民に対する人道上の大罪だという判断だ。

 最大の戦争犯罪と言えば、ナチスによるユダヤ人へのホロコースト(犠牲者数600万人)と第二次大戦末期の米軍による日本の諸都市の市民を対象にした絨毯爆撃(犠牲者50-100万人)。広島(犠牲者14万人)と長崎(犠牲者7万人)への原爆投下だろう。

 東京空襲を始め昭和20年に入ってから日本の都市を焼き払い多くの市民を殺戮した責任者は第21爆撃旅団の指揮官だったカーチス・ルメイだ。高性能を誇るB29を駆使し、日本の諸都市を効率的に焼き払った。非戦闘員を殺戮することについての良心の呵責は感じなかったと述べている。

 原爆についてはレズリー・グロッグスという原爆開発のマンハッタン計画の陸軍責任者が投下の責任者とされている。ルーズベルトの急死後大統領になったばかりのトルーマンの承認を得ずに進めたと言われている。原爆投下の候補都市についてスティムソン陸軍長官が京都を含めるのに反対したが、広島・長崎は軍事都市として候補に残されたという。

 スティムソンは日記に「ヒトラーを凌ぐ残虐行為をしたという汚名を着せられてはならない」と記していると言われるので、人道上の罪は自覚していたもの思われる。

 人道上の罪でナチスドイツと日本の戦時指導者は軍事裁判で処罰され絞首刑に処せられた。敗戦国は戦争犯罪を問われ処罰されるが、戦勝国側は問われることは無い。ロシアの指揮官やさらにはプーチンの戦争犯罪を問い、罰を負わせるためには、ロシアが戦争に敗れることが必要だが、そのような事態はあり得ない。

 カーチス・ルメイは、驚くべきことに、1964年に日本から勲一等旭日大綬章を送られている。佐藤栄作政権で防衛庁長官は小泉純也。日本の航空自衛隊の発展に寄与した功績だそうだ。勲一等は天皇陛下から授与されるのが通例だが、ルメイには入間基地で防衛次官から授与されたそうだ。「日本国民を多数殺してくれてありがとう。勲功大だ」というのだろうか。

 日本の戦争指導者は連合国の軍事法廷で罪を問われ罰を受けた。ただ彼らが日本を破滅に導き多くの国民の命を奪ったことについての罪を問われたことは無い。

(2022.4.9 Saturday)

世界の動き 2022.4.8 Friday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
子供の7人に一人がヤングケアラーだそうだ。その半分は毎日親の面倒を見ているそうだ。子供に「自助」を強いる世の中はどうなっているのだろうか。

1.ロシアは国連人権委を去る
【記事要旨】
 国連総会の投票でロシアを人権委から脱退を迫る決議が可決。中国は反対。米議会は露への最恵国待遇停止と露からのエネルギー輸入停止を決議。EUでの制裁強化も続き石炭の輸入制限へ。ただ手続きに時間がかかっておりEUの制裁強化への動きに鈍りが出たか。NATOは露の東部での軍事行動強化に対応しウへの軍事援助を強化。露に多くの兵士の死体が帰還。家族はこの戦争に疑問を持つ声もあるが、一層の戦い強化を決意する世論も。
 ラブロフ外相はウは前回の交渉内容と異なる内容を提示していると主張し停戦合意の見込みは薄まる。
【感想】
 EUの制裁強化に関してはmayという表現が使われておりEUの躊躇を示している。人権委に関する国連決議では、反対と棄権が多いのに驚いた。

2.カーン首相窮地に
【記事要旨】
 パキスタンの高裁はカーン首相の議会解散決定を覆し日曜に不信任投票が見込まれる。カーンは首相を追われ、暫定政権が成立し総選挙が実施される見込み。軍部との関係悪化がカーン退陣の引き金になった。ルピアの価値が下落し経済は混乱している。
【感想】
 連日のパキスタンの記事。南アジアでの民主主義が維持できるかどうかの瀬戸際だからだろう。

3.上海ではコロナが絶望的に拡大
【記事要旨】
 2600万人を抱える上海でも政府はコロナ拡大を強権で押さえようとするが、最富裕都市の住民は不満を表明し、この動きが中央政府の権力をむしばむ恐れもあり、ゼロコロナ政策継続の試金石になっている。上海はロックダウンするにはあまりに重要すぎる都会だとの識者の見方も。
【感想】
 海外のコロナ対策緩和が上海市民にはわかっており、市民からの圧力で中国のゼロコロナ政策が崩れる可能性がある。

その他:
露の強弁は無効になる.
Facial recognition companies are being used to identify Russian soldiers, living or dead, to verify that they are not actors and show Russians the cost of the conflict.
トルコも配慮
Facial recognition companies are being used to identify Russian soldiers, living or dead, to verify that they are not actors and show Russians the cost of the conflict.
ブッカ―賞候補に川上未映子さん
Novels by Olga Tokarczuk, Mieko Kawakami and Claudia Piñeiro are in the running for the International Booker Prize, a prestigious award for translated fiction.

(2022.4.8 Friday)