WSJを真面目に読む June 21, 2012

今日は早稲田大学ファイナンススクールで開催されたイスラム金融のセミナーに参加。議論の多くが日本版のスクークについてだった。法整備は整ったのに、何故、一件も発行がないのか?議論はいろいろあったのだが、発行体にとっても投資家にとってもまだよくわからない、ゆえに魅力がない。ということに尽きるのだろう。

「海外の発行体が日本の低金利を魅力に発行する。利回りが国債より高くて魅力的」という特徴があるとすれば、「サムライ債」の競合商品になると思われる。サムライ債とは違う切り口で、アジアのインフラ建設需要に対応した債券。たとえばインドネシアやインドでの道路、ダム、港、空港、工業団地等の建設資金を調達するようにしたらよいのではないだろうか。形態としてアセットファイナンスになる。格付けを取って、サムライ債+αのリスクプレミアムを乗せれば、日本の投資家も買うのではないだろうか。

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【政治】【経済】今日の一面の見出し3

見出し:

1.    Fed signals concerns on economy 米国の景気後退を懸念するFRB

2.    China to ease curbs on investors 景気後退を懸念する中国政府は外資の参入を緩和に転換 

3.    India in race to contain untreatable tuberculosis これは怖い記事。インドで治療不可能な結核が蔓延しているという記事。tuberculosisは覚え易い病名。ツベルクリン反応はtuberculin testとかtuberculin reactionと言います。tuberculosisと出だしが同じ。

説明:

米国、中国、インドとバランスのとれた一面になった。写真は認証を受けるギリシャのSamaras新首相

 

【文化】

見出し:

Assange seeks asylum from Ecuador

単語:

asylum: əsa’iləm 発音が難しい。亡命

説明:

ときどき思い出したように乗る、Wikileaksの創設者であるAssange氏の記事。ロンドンのエクアドル大使館で亡命を求めていると言う。大使館前でWikileaksの支持者が”Don’t shoot the messenger” “代弁者を撃つな“というプラカードを掲げているという。

 

【文化】夫婦の関係を維持する距離の保ち方を説明する面白い記事

見出し:

How to look for space in a relationship

文章:

Room of One’s Own

Here’s how to negotiate for more space without hurting your partner

1.    Be specific. Say, “I need the afternoon to myself.” Simply saying “I need space” sends confusing signals.

2.    Explain why more space makes you happy, so your partner knows it’s not about him or her.

3.    Enjoy the space you take. Guilt defeats the purpose, says Barbara F. Okun, counseling psychology professor at Northeastern University.   guilt:罪悪感

4.    No secrets. Tell your spouse what you didi and with whom when you were away.

5.    Don’t get carried away. Too much space weakens your connection. carry away:溺れる

6.    Don’t forget to schedule couple time and family time, too.

説明:

そう上手くいくかなー?

 

【金融】

見出し:

Capital question stalks bank’s CEO: Credit Suisse CEO Brady Dougan has led the bank since 2007.

単語:

Stalk: 忍び寄る。こっそり近づく。なるほど、ストーカーの原語ですね。

説明:

スイスの中央銀行の報告で、Credit Suisseの資本不足が指摘され、CEOが批判の対象になっている。

 

【経済】

見出し:

Trying to breathe life into “Zombie” funds

説明:

満期を過ぎても投資の多くが塩漬けになっているゾンビファンドが増加している。こういうファンドを安く買いたたくセカンダリーファンドに売却するとか、ファンドは延長を認めるがマネジャーを替えるとか、いろいろな手段が取られ、何とか、ゾンビに息を吹き込もうとしている。

 

【経済】

見出し:

Negative energy comes from Japan trade data

文章:

For three straight months, Japan has recorded a monthly trade deficit. This is no flash in the pan. Imports rose 9.3% amid higher buying of foreign oil and gas. Rising energy imports are here to stay.

単語:

flash in the pan: 線香花火のような(短期間の)(成功)

説明:

日本の貿易赤字は継続する恐れ大。

以上