世界の動き 2025年6月16日 月曜日

今日の一言
「Top3記事」
 毎朝、ニューヨークタイムズから届くニュースレターを読む前に、今日は何がトップ3か考える。
 今朝はイランとイスラエルの戦争、トランプの軍事パレードと予想。3つ目は見当がつかなかった。
 米国での州議会議員へのテロ行為が大きく取り上げられた。確かに民主主義の危機だ。
 ウクライナ戦争は小さな扱いだが、この間にも市民を巻き込んだ戦争が続いている。
 株式市場ではリスクオフの動きが顕著になった。G7で先進国の協調が打ち出されなければ、軟調な市場が継続するのは不可避だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエルとイラン、ミサイル攻撃を交互に実施
【記事要旨】
 イスラエルとイランは昨日、人口密集地への攻撃を交わし、双方とも国際的な緊張緩和の呼びかけを無視した。
 イランの核開発計画の将来について、テヘランとワシントンの間で日曜日に予定されていた協議が当局によって中止されたことで、外交交渉への道は狭まったように見えた。イスラエルは、金曜日に実施した強力な攻撃の目的はイランの核インフラの無力化だと述べた。
 トランプ大統領は、戦闘の停止を呼びかけた。「イランとイスラエルは合意すべきであり、必ず合意するだろう」と、彼はソーシャルメディアへの投稿で述べた。「現在、多くの電話会議や会合が行われている」と付け加えた。
 イラン革命防衛隊は、攻撃が止まらなければイスラエルへの攻撃を強めると警告した。イスラエル軍報道官は、イスラエルはイランへの攻撃を「一瞬たりとも」止めないと述べた。
 準備不足:イラン高官6名へのインタビューから、彼らはイスラエルが次の協議の前に攻撃を仕掛けるとは予想していなかったことが明らかになった。彼らは大きな誤算を犯したとタイムズの同僚は述べた。
【コメント】
 両国は本格的な戦争状態に入ってしまった。
 日本への懸念はホルムズ海峡の封鎖だ。日本への原油の80%がここを通るからだ。

2.警察は、米国の政治家への襲撃事件の容疑者を追っている
【記事要旨】
 捜査当局は昨日、中西部ミネソタ州で、州議会議員1人を暗殺し、さらにもう1人を殺害しようとした容疑者の捜索を行った。警察は、容疑者の所有とみられる車を発見した。
 車は、容疑者が土曜日に警察官に扮して州議会議員であり州下院議長のメリッサ・ホートマン氏とその夫の自宅に侵入し、殺害したとみられる場所から車で約1時間の距離で発見された。警察との銃撃戦の後、容疑者は徒歩で逃走した。州上院議員ジョン・ホフマン氏とその妻は別の襲撃事件で銃撃されたが、生き残った。
 容疑者ボルター氏(57歳)の友人は、容疑者は中絶に強く反対し、トランプ氏に投票したクリスチャンだと説明している。ある上院議員は、容疑者が他の議員(全員民主党員)の名前を含む70人の標的候補リストを持っていると述べた。
 背景:米国で政治的暴力が蔓延する中、政治的礼儀正しさで知られるミネソタ州にとって、この襲撃は衝撃的な出来事でした。
 その他の政治ニュース:土曜日、トランプ大統領が米陸軍創立250周年を記念する軍事パレードに3時間以上を費やした直後、全米各地でトランプ政権に対する抗議活動が行われた。
【コメント】
 意見の違う政治家を殺害しようとするテロ行為だ。トランプ大統領の米国議会襲撃犯への恩赦がこうしたテロ行為を助長する原因になっていると思う。本当に米国の民主主義は危機的状況だ。

3.エア・インディア墜落事故の遺族、遺体を待つ
【記事要旨】
 エア・インディア171便墜落事故から3日が経過した現在、犠牲者270名のうち遺体はわずか35名しか遺族に引き渡されていない。悲しみに暮れる遺族たちは遺体安置所の外で連絡を待っている。
 医療関係者によると、墜落による炎の激しさが遺体の身元確認を困難にしたという。墜落したボーイング787-8ドリームライナーはロンドン行きで、アフマダーバードを離陸した直後に燃料を満載した状態で墜落した。
 機体のフライトデータレコーダーを回収した捜査官らは、機体が医科大学に激突する前に、パイロットが「メーデー」をコールする時間さえほとんどなかったことを突き止めた。
 唯一の生存者、11A席に座っていたヴィスワッシュ・クマール・ラメシュさんは、何とか無事に墜落現場から生還した。
【コメント】
 飛行機に乗って離陸時に100メートルぐらい上昇し、やれやれ離陸したと思うことがある。ちょうどあんな高さから墜落したようだ。燃料満載だから大爆発は避けられない。ロンドンへ向かうインド人一家5人が亡くなたとの報道もあった。痛ましい話だ。

その他の記事
G7サミット:
カナダ:G7諸国と同盟国の首脳は本日、アルバータ州の山岳リゾートで首脳会議を開催する。
緊張:2018年に首脳がトランプ大統領との首脳会議に出席した際、事態は芳しくなかった。今回は、事態の悪化を避けることが最優先事項だ。
米国の同盟国:トランプ大統領は政権が敵意を向けている、アメリカの最も近い同盟国の首脳と対峙することになる。

その他のニュース:
ウクライナ:ロシアによる東部での夏の攻勢は、戦場の進展につながっている。
中東:パレスチナ国家の樹立を模索する国連会議は、イスラエルとイランの紛争により延期されました。
気候:国連海洋会議で20以上の新たな海洋保護区の設置が発表された。専門家はさらに数千の保護区が必要だと指摘している。

ジェフ・ベゾス:アマゾン創業者と婚約者のローレン・サンチェス氏がベネチアで予定している豪華ゲストの結婚式に対し、一部の住民が激怒している。
欧州:昨日、バルセロナではマスツーリズムに反対する抗議活動が行われ、街頭で水鉄砲が再び使用された。イタリアとポルトガルでも抗議活動が行われた。

ビジネス:
鉄鋼:日本製鉄とUSスチールの契約に関する詳細は依然として不透明だ。

2025年6月16日 月曜日