今日の一言
「中国への対応」
BYDがDeepSeek R1を搭載するそうだ。他の中国EVメーカーも追随し、中国の製品の殆どでそうした動きが広まるだろう。
The dragon is coming to lunch which means the only decision you need to make as an investor is to be at the table or on the menu.
ドラゴンが昼食にやって来る。投資家としてあなたがしなければならない唯一の決断は、一緒にテーブルに着くか、メニューに載るかということだ。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ大統領の新たな関税は金属輸入に打撃を与えるだろう
【記事要旨】
トランプ大統領は、米国の金属輸入の大半を供給しているカナダとメキシコを激怒させそうな、外国の鉄鋼とアルミニウムに対する25%の全面関税を進める構えだ。月曜日に関税について正式に発表すると述べた。
彼の決定はカナダとメキシコの指導者を驚かせた。北米の貿易戦争は先月、トランプ大統領と関税の30日間延期で合意し、土壇場で回避されていた。
新たな関税は国内の金属メーカーを本当に助けるだろうが、鉄鋼やアルミニウムを使用する企業(自動車、機械、飛行機、食品包装のメーカー等)のコストが上昇するため、大きなトレードオフがある。
背景: トランプ大統領は最初の任期中に金属に25%の関税を課しましたが、この措置は他の多くの産業の価格が上昇したため、経済全体に悪影響を及ぼしたという見方がある。
中国: トランプ大統領の金属関税は、実際には世界の鉄鋼およびアルミニウム産業を支配する中国を狙ったものだ。
トランプ大統領についてさらに詳しく:
・連邦判事が初めて、ホワイトハウスが数十億ドルの凍結された連邦補助金を解放しなかったことで司法命令に従わなかったと述べた。
・3人目の連邦判事が、出生地主義に関するトランプ大統領の大統領令を阻止する差し止め命令を出した。
・国土安全保障省は内国歳入庁に移民取り締まりの支援を求めている。
・難民支援団体連合は、難民制度の無期限停止をめぐってトランプ政権を訴えた。
・トランプ氏の弁護士は、裁判所はイーロン・マスク氏のチームが財務省の支払い・データシステムにアクセスするのを阻止することはできないと主張した。
・トランプ氏は、憲法の制限を超えて3期目の任期に留まるつもりだと再び示唆した。
・法律専門家は、トランプ氏が行政権の限界を試している中、国は憲法上の危機に直面していると主張している。
・トランプ氏は、ガザを再開発するために不発弾を除去しなければならないと述べる直前、米国が資金提供している地雷除去団体すべてに作業の中止を命じた。
【コメント】
まずは前回の任期で採用した戦術を採用するようだ。国益にならないとの実証があるのだが。前回はカナダとメキシコを(日本の自動車用特殊鋼板も)対象から外したが今回は全面適用するか注目だ。
2.ハマスは「追って通知があるまで」人質を解放しない
【記事要旨】
ハマスは今週末に解放される予定だったイスラエル人人質の解放を無期限に延期したと、昨日報道官が述べた。報道官はイスラエルが停戦協定に何度も違反したと非難した。
この動きは、6週間の停戦と戦争の永続的な終結の見通しを台無しにする恐れがある。ハマスの発表は、トランプ大統領が全住民を移住させる計画ではパレスチナ人がガザに戻ることは認められないと述べたフォックスニュースが公開した後に行われた。
今後の予定: イスラエルのネタニヤフ首相は、最高顧問と協議した後、安全保障閣僚会議を開く予定。カタールとエジプトの仲介者が、イスラエルとハマスの交渉担当者と協力して解決策を見つける可能性がある。
【コメント】
薄い氷が割れそうだ。6週間の停戦期間を止めるメリットはハマスに無いと思うのだが、いろいろな思惑がある。トランプの夢想話も一因だ。
3.欧州はAI競争でトップの座を目指す
【記事要旨】
昨日、企業の技術幹部、学術専門家、政府指導者らがパリに集まり、2日間のAIサミットを開催した。欧州はAI競争で米国や中国に伍して行きたいと考えているが、投資家らは欧州大陸の官僚主義や税金が高すぎることを懸念している。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、この懸念を克服しようと躍起になっている。「革新の前に規制を行えば、自国独自の革新は生まれない」とマクロン大統領は述べた。
中国:中国では、新興企業ディープシークの成功を国内教育の勝利と捉える人が多く、米国と同等かそれ以上であることの証しとみている。
【コメント】
日本は国策としてのAI推進をどう展開して行くのだろうか。SoftBank任せにも出来ないだろう。
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エクアドル:
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2025年2月11日 火曜日