今日の一言
「世界の大団円」
1月2日の朝。多分1年で最も静かな朝だ。初詣客は途絶え、街を行きかう人は皆無だ。近所のスーパーはどこも3が日はお休みだ。
こんな日には世界のことをふと考える。エマニュエル・トッドのようにすでに第三次世界大戦がはじまっているという識者もいる。トランプの就任を奇貨としてロシアとウクライナが停戦に合意し戦後のロシアの不可侵を保証するシステムが整備されない限り、核戦争への脅威は高まる一方だ。
AIは便利な代物だが、今年中にもシングラリティが起こるような気がする。その先の世界は人間が主人かAIが主人か不明確な世界だ。確かなことは多くの人間の仕事がAIにとって代わられることで、特にホワイトカラーが受ける打撃が大きい。頭脳ワークはAIが、エッセンシャルワークは人間が行う世界が間近かに来ている。世界の過剰資金がAIの発達に潤沢な資金を提供しシングラリティを速めているのだ。
能登半島の地震から1年経過した。最初の72時間に何が起きたかのドキュメンタリをTVで観た。これまでの天災の経験は、非常時にはなかなか役に立ちそうもない。南海トラフ地震、首都直下型地震という日本独自の大災害も近そうだ。
頭の痛いことばかりだが、今日は家族が大集合する日だ。素直に一家の健康を祝いたい。
ニューヨークタイムズ電子版
1.ニューオーリンズで襲撃、10人死亡
【記事要旨】
元旦、ニューオーリンズのバーボン通りで男がピックアップトラックを群衆に突っ込み、少なくとも10人を殺害、約35人を負傷させた後、警官に射殺された。
容疑者は、テキサス州出身の米陸軍退役軍人、シャムスッド・ディン・バハール・ジャバール容疑者(42歳)と特定された。FBIによると、車内ではイスラム国の旗、武器、および「潜在的」な即席爆発物が発見され、フレンチクォーターでは他の爆弾の可能性があるものも発見された。トラックと爆弾の組み合わせから、捜査官は犯人の目的が民間人の犠牲者を増やすことだったと確信し、テロ組織とのつながりを調べている。
事件の経緯:午前3時15分頃、市内の歴史的なフレンチクォーターで群衆が2024年の終わりを騒々しく祝っていたとき、ある男がトラックを猛スピードで群衆に突っ込ませ、衝突して発砲したと当局は述べた。ジャバールは警察との銃撃戦で死亡した。警官2人が撃たれたが容態は安定している。
四輪兵器:車やトラックは銃や爆発物よりも入手しやすく、群衆への攻撃に最小限の訓練で済む。
【コメント】
バーボンストリートには行ったことがある。ジャズが流れるクラブが並ぶごみごみした繁華街だった。犯人はドイツでの事件に触発されての凶行だろうか。
2.ウクライナ、ロシア産天然ガスの欧州への流入を阻止
【記事要旨】
両国の当局者によると、ウクライナは昨日、ロシア産天然ガスが自国領土を通って欧州に輸送されることを認める協定の更新を拒否した。
この動きは、ウクライナとその西側同盟国による、モスクワの戦争資金獲得能力を弱めるためのより広範なキャンペーンの一環だが、リスクもある。モスクワは報復として、過去3年間ほとんど攻撃を免れてきたウクライナの広大なパイプライン網を爆撃するかもしれない。
詳細:欧州は今回の動きに備えていたため、欧州のガス価格への影響はほとんどないと予想される。ハンガリー、オーストリア、バルカン半島のいくつかの国は、依然としてウクライナ経由で運ばれるロシア産天然ガスを使用しているが、専門家は、既存の備蓄と代替供給により、これらの国での電力と暖房の供給停止は回避できるはずだと述べている。依然としてロシア産天然ガスに大きく依存しているスロバキアは、ウクライナへの報復をちらつかせた。
【コメント】
ハンガリー、スロバキアという内陸国が親ロシアに傾いている事への牽制だろうか。ロシアへは打撃がありだろうがドイツやフランス経済へのへの影響も免れない両刃の剣だ。
3.空爆でパキスタンとアフガニスタンの緊張が高まる
【記事要旨】
パキスタンによるアフガニスタン国内での空爆はここ数日、タリバンとの緊張を高め、暴力的な応酬が頻繁になっている。
パキスタンは12月24日の空爆について治安当局は非公式に、空爆はパキスタン国内での一連の攻撃の背後にいる過激派組織、TTP(パキスタン・タリバン)を狙ったものだと述べた。タリバンは、空爆で数十人の民間人が死亡し、パキスタン国内で報復行動をとったと述べた。
パキスタンは国民に対し、TPP脅威に対応できることを示さなければならない。タリバンはTTPへの攻撃が自らの陣営を分裂させる恐れがあると懸念している。
【コメント】
内政に憂慮を抱える国が外への攻撃で目をそらそうとする動きが地域の不安定化を加速する。
その他の記事
シリア:
反政府勢力の勝利への道筋には、シリア軍の敗北の証拠が散りばめられている。また、国を再建するという大きな課題も反映している。
コートジボワール:
同国は、他の西アフリカ諸国に倣い、フランス軍が同国領土から撤退すると発表した。これにより、同地域でのフランスの衰退する勢力はさらに弱まることになる。
米国:
マリファナの使用が国内で増える中、交通安全は依然として深刻な盲点となっている。
2025年1月2日 木曜日