今日の一言
「円安進行」
昨日の日銀の金融政策の現状維持決定をBloombergは以下のように報じている。
『19日のニューヨーク外国為替市場で、円はドルに対して一段安。5カ月ぶりの安値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合と日本銀行の金融政策決定会合を経て、円は一段と下げを拡大。一時1.9%余り下げ、1ドル=157円81銭を付けた。後藤祐二朗氏と宮入祐輔氏を含む野村証券のストラテジストは「ドル・円相場は現在、しばらく沈黙していた日本の財務省が口先介入を始め得る水準にある」とリポートで指摘した。』
輸入インフレの収まる兆候はない。欧米とはかなりの金利差がある。金利引き上げの条件が揃っているように思うのだが。
「金利がある」と言うレベルまで金利が高くならないと、景気が本当に落ち込んだ時に金融政策で打つ手が無い。日銀はどう考えているのだろうか。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.フランスでは、51件の有罪判決と希望の光
【記事要旨】
フランスで、ドミニク・ペリコが妻ジゼルを薬物で眠らせた上で強姦し、他の男性たちを誘い込んだ罪で有罪判決を受け、最高20年の懲役刑が言い渡された。裁判では他の50人の被告にも有罪判決が下され、大半が8~10年の刑期を言い渡された。この事件はフランス国内で性的暴力に関する議論を喚起し、ジゼルはフェミニストの象徴的存在となった。彼女は裁判を公開したことを後悔しておらず、男女の相互尊重が進む未来への希望を語った。
【コメント】
とても長い記事なのでかなり要約した。異常な事件だがトップ記事にするほど重要な事件かと思うのだが、TimesのWOKEのスタンスがわかる内容だ。
2.アサド大統領の失脚で、古代都市が復興を遂げる
【記事要旨】
シリアでは、アサド大統領の失脚後、人々が故郷に戻り始め、特に反政府運動の中心地だった古代遺跡の残るホムスでは、喜びと悲しみが入り混じった反応が見られる。
破壊の爪痕が残る中、住民は神に感謝し、元大統領を呪った。一方、ロシアのプーチン大統領モスクワでの年末の記者会見で、アサド政権を支えきれなかったイランを批判する一方で、ロシアが支援を控えた決定には触れなかった。
【コメント】
紀元前1300年のダムとか太陽神の神殿遺跡が有名なようだ。市街地は殆どが内戦で破壊されているので復興には想像を絶する時間がかかると思われる。
3.マヨット島におけるサイクロン・チドの壊滅的な被害
【記事要旨】
先週末にサイクロン・チドに襲われたインド洋の島々、フランス領マヨット島では数十人の死亡が確認され、数千人が行方不明になっている可能性がある。
昨日、エマニュエル・マクロン大統領がマヨット島を訪問した際、心配そうな住民や疲れ切った医師たちが、破壊された家屋、停電、食料や医薬品の在庫不足、空っぽのガソリンスタンド、そして甚大な被害への恐れについて大統領に語った。
【コメント】
「マヨット(フランス語: Mayotte)は、フランスの海外県である。アフリカ大陸南東、マダガスカル島との間のモザンビーク海峡に浮かぶコモロ諸島に属する島である。コモロ諸島の最も南東に位置する。マヨット島を除く他の島々は独立国家コモロ連合であり、同国はフランスに対し、マヨット島の領有権および返還を主張している。」Wikipediaより
その他の記事
ガザ:
ガザ北部で唯一機能している病院の1つで働く医療従事者は、今週、同施設がイスラエルの激しい攻撃を受けたと語った。
ウクライナ:
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、停戦または和平協定の一環として、欧州平和維持軍をウクライナに派遣する可能性についてEU首脳らと協議した。
カリフォルニア州:
急速に拡大する鳥インフルエンザの発生により、同州の酪農家のほとんどが感染し、数千人の農場労働者がウイルス感染の危険にさらされている。
2024年12月20日 金曜日