世界の動き 2024年12月5日 木曜日

今日の一言
「役職停止3か月」
 玉木氏の処分を民間企業に例えてみる。
 不祥事を犯した創業CEOを3か月間CEOを退いてもらい3か月後に復職するという決議を取締役会で決議するようなものだ。
 法的には可能だがCEOの認否以前に、そのような企業体質事態が問題になりそうなやり方だ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.韓国大統領、弾劾投票に直面
【記事要旨】
 韓国の複数の野党が共同で尹大統領への弾劾動議を提出した。投票が成功すれば、尹氏は職務停止となり、韓悳洙 Han Duck-soo 首相が暫定大統領となる。その後、尹氏の運命は憲法裁判所に委ねられる。裁判官らは弾劾を支持して罷免するか、却下して復職させるかを決める。
  尹氏の国防相、参謀総長、その他の側近が辞任した。尹氏は本日国民に向けて演説を行う予定。
  尹大統領の戒厳令は40年以上ぶりの軍事政権導入の試みだったが、ほぼ3年間の政権の行き詰まりを打破する試みだった。
【コメント】
 尹大統領の支持率は17%だそうだ。森前首相の末期の支持率だ。その当時を思い出すと森氏は総スカンだった。尹氏もそういう状態なのだろうか。

2.フランス首相、不信任案で敗北
【記事要旨】
 フランス議会は昨日、バルニエ首相とその内閣に対する不信任案を可決した。
 フランスの下院は、マリーヌ・ル・ペン氏の極右政党「国民連合」が下院の左派連合に加わったことを受けて、331票で不信任案を可決した。これは必要な過半数である288票を大幅に上回る。
 この動きは予算案可決への明確な道筋を失い信用市場をさらに不安定にする恐れがある。
 今後の展開:バルニエ氏は、エマニュエル・マクロン大統領が新首相を指名するまで暫定首相として留まる可能性が高いが、数週間にわたる不安定な状況が迫っている。
 60年以上ぶりに不信任決議が成功で、バルニエ氏の3か月に及ぶ政権はフランス第五共和政史上最短の政権となった。
【コメント】
 極右と左翼連合が手を組んだ。バルニエ首相はパリ五輪後に難産の末やっとできたと記憶する。長らく政治の混乱が続きそうだ。欧州の核であるフランスとドイツの政権の弱体化は懸念材料だ。

3.上院議員、ヘグセス国防長官に動揺
【記事要旨】
 共和党上院議員の少数だが極めて重要なグループが昨日、ドナルド・トランプ次期大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセスについて懸念を表明した。ヘグセスは性的暴行、公然酩酊、退役軍人非営利団体の運営における管理不行き届きで告発されている。
 議会でトランプ氏の最も近い側近の一人であるリンジー・グラハム上院議員は懸念を語った。
【コメント】
 いくらなんでもこの候補はひどすぎるという共和党良識派の反応だ。

その他の記事
米国:
 国内最大手の医療保険会社のトップが、警察が「大胆な標的攻撃」と呼ぶ銃撃で射殺された。犯人の捜索が行われている。
テクノロジー:
 Googleは、15日間の予報を完璧にこなすAIを発表し、致命的な嵐や日常の天気に関する世界最高の予測を上回った。
相撲:
 相撲の最高峰である大相撲は、10月にロンドンで世界トップクラスの力士らを集め、1991年以来初めて英国で開催される。

2024年12月5日 木曜日