今日の一言
「住宅ローンは変動か固定か」
ニューヨークに在勤していたころやむを得ない事情で家を買ったことがある。地元の銀行から7%固定金利で住宅ローンを借りたのだ。いま考えると随分高い金利だった。アメリカでは固定金利しかなかった。
日本の長期金利が上昇傾向で、借りている変動住宅ローンを固定にするか思案中の人も多いようだ。日本では長期固定を選ぶ人は6%程度に過ぎず、ほとんどの人が変動金利を選んでいる。
足元では、メガバンクの実質的な変動金利は0.5%程度。固定金利は表面では1.8%、子供の多い人や優良住宅で割り引き後も0.8程度のようだ。従って実質的な差は0.3%程度だ。金利差のピークの1.5%程度から随分縮まってきたが、それでも固定に踏み切る人はあまり増えてはいないようだ。
変動金利で借りていても金利が急に上がることを防ぐ緩和措置も固定化への動きを阻んでいる。
昔7%のローンを借りていた身としては、固定化の一択だと思うのだが。
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.米国、ガザ問題でイスラエルに軍事援助削減を警告
【記事要旨】
米国はイスラエルに書簡を送り、今後30日以内にガザへの人道支援物資の流入を増やさなければ、同国は軍事援助を失う可能性があると警告した。
米国の法律では、米国が提供する人道支援物資の配送を妨害していることが判明した国に軍事援助を与えることを禁じている。米国はイスラエルに対し、ガザへの食糧やその他の支援の受け入れを増やすよう圧力をかけているが、軍事物資の供給は続けており、最近では高度な防空システムとそれを操作する軍隊をイスラエルに送っている。
米国と国際当局はここ数週間、ガザ、特に北部の状況がさらに悪化していると警告している。国務省報道官は、先月のガザへの人道支援の水準は10月7日の攻撃以来最低だったと述べた。
詳細: この書簡はイスラエルのヨアブ・ギャラント国防相とロン・ダーマー戦略問題相に送られ、ロイド・オースティン国防長官とアントニー・ブリンケン国務長官の両名が署名した。
イスラエルの報復: 政府はバイデン政権に対し、テヘランの最近のミサイル攻撃への対応として、イランの核濃縮施設と石油生産施設への攻撃は避けると伝えた。
【コメント】
30日以内に改善しろと言うのは随分ゆるい要求だ。その間無辜のガザ市民が死線をさまよっている。米国大統領選挙の結果を待って政策を確定するという動きだろう。
2.トランプが身の安全と政治を融合させる方法
【記事要旨】
ドナルド・トランプは、数か月の間に2度の暗殺未遂を経験した。諜報機関は、イランが依然としてトランプを殺害すると脅迫しているとトランプに伝え、イランのハッカーはトランプの側近のメールアカウントに侵入した。
トランプに近い人物や政府関係者は、暗殺未遂事件でトランプ陣営がいかに動揺しているか、米国の安全保障機関がどのように対応したかについて語った。
ホワイトハウス関係者は、トランプが選挙に負けた場合にそれらの機関を非難する布石を打っているのではないかと懸念している。
米大統領選の動き
・進歩派の候補者と支援者は、中絶が州最高裁判所の改革の原動力となることを期待している。
・カマラ・ハリスと支援者は、黒人有権者からのハリスへの支持を強めようと競い合っている。
・トランプの政治活動は、ハリスとの財政面での競争力を保つために、積極的な戦略を展開している。
【コメント】
あと3週間を切った。Just wait and see.
3.カナダの告発でインドの諜報機関に注目が集まる
【記事要旨】
カナダのジャスティン・トルドー首相がインド政府がカナダ領土でシーク教徒を脅迫し殺害しようとしていると非難したことで、謎の諜報ネットワークの潜在的影響力について疑問が浮上している。
インドの隣国、特に最大のライバルであるパキスタンは、インドの秘密作戦をよく知っている。アナリストによると、インドの国家安全保障顧問アジット・ドバルはナレンドラ・モディ首相の側近であり、諜報活動を利用して外交政策を形作ることで大きな影響力を及ぼしていることで知られている。
詳細:トルドー首相は主張を裏付ける証拠をほとんど提示しなかったが、カナダの捜査官はFBIが捜査に協力したと述べた。
【コメント】
トルドーは難しい状況をうまく扱っているように見えるが、インドの反発は強い。
その他の記事
健康:
栄養失調の治療に使われる製品が不足しているため、200万人近くの子供が栄養失調で死亡する可能性があると国連児童基金が発表した。
香港:
当局は、2日間で9匹の猿が死亡した事件の調査のため、動物園の一部を閉鎖した。(変な感染症の拡大で無ければよいのだが・・)
自動車:
欧州自動車市場で勢力を強めようとする中国の野望は、パリモーターショーで完全に明らかになった。
2024年10月16日 水曜日