9月27日で、二つの会社の監査役・監査等委員を退任した。一つはプライム上場企業(こちらは監査等委員)、もう一社は非上場企業(こちらは監査役)だ。
上場企業の方は、旧知の株主の方から、水島さんに会えると思って総会に出席したのに、退任されたんですか?というメールを頂いた。経営改善を期待していたのにというお言葉も頂いたが、何も出来ない2年間だった。今日は、この上場企業での経験談を記す。非上場の方は機会を改めたい。
さて、監査等委員という仕事柄、内部統制に関する指摘やお願いをしてきた。
出来なかったことは数々ある。詳しくは書けないので項目だけ挙げておく。
第一は、内部監査の取締役会への報告だ。
第二は、内部通報への初期対応だ。
第三は、指名報酬委員会の整備だ。
第四は、取締役会の年間スケジュール作成だ。
幸い会社の業績は好調であり、内部統制なんぞに時間と費用を割いても収益に1円も貢献しないという考えはよくわかるし、それは正しい考えだと思う。経営者の蛮勇だけが企業を成長させるのであって、バックシートの人間は黙って座っているのが、企業にとっての最適解だろう。
そうだとしたら、そうした考えは臆さず市場に公表して株主の信を問うべきなのかと思う。業績好調で株価が上昇している間は、問題は全くないのだ。
2024年9月29日 日曜日