世界の動き 2024年9月3日 火曜日

今日の言葉
「ジャミング」
 今朝ラジオでテルアビブとの中継を聞いた。二つの学びがあった。
 一つ目は、労組が訴えたゼネストが進行中で、学校や交通機関で大きな混乱が出ているそうだ。
 二つ目は、ヒズボラからのミサイルを防ぐために電波妨害(ジャミング)が行われ、携帯やネット、車のナビが使えないことが多いそうだ。
 人口900万人のイスラエル国家の臨戦態勢がわかる中継だった。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.国内の怒りにも、ネタニヤフ首相は譲歩を拒否
【記事要旨】
 ネタニヤフ首相は昨日、同盟国からの嘆願と、ガザでの即時停戦を求めるイスラエルの抗議者のシュプレヒコールを無視した。
 イスラエル人人質6人が最近死亡したことに憤慨し、何千人ものイスラエル人労働者が職場をストライキした後、ネタニヤフ首相は記者会見で、イスラエルがハマスを排除した場合にのみ戦争は終わると述べた。
 バイデン大統領はネタニヤフ首相は人質を帰国させるのに十分な努力をしていないと述べた。英国はイスラエルへの武器販売の一部を停止すると発表した。
 ネタニヤフ首相は、イスラエルの安全保障に不可欠であるとして、ガザのエジプトとの国境沿いにイスラエルが引き続き駐留する計画を擁護した。
 ストライキ:多くの学校や銀行、一部の市役所が閉鎖されたり、サービスが停止され、混乱が広がった。
 ビデオ: ハマスは、人質の一人であるエデン・イェルシャルミが殺害される前に撮影されたビデオを公開した。
 今週末に遺体で発見された6人の人質のうちの1人であるイスラエルとアメリカの二重国籍のポリン氏の葬儀には、何千人もの弔問者が参列した。
【コメント】
 See, I told you. Netanyahu would never change his stance.

2.バイデン氏とハリス氏が労働組合を祝福
【記事要旨】
 労働者の日であるこの日、バイデン大統領は、ピッツバーグで行われた選挙イベントにカマラ・ハリス副大統領とともに参加した。このイベントには、民主党にとって重要な動員力である主要労働組合のリーダーらが出席した。ハリス氏が7月にバイデン氏に代わって民主党の大統領候補になって以来、初の合同選挙イベントとなる。
​​ハリス氏のチームは、ハリス氏が81歳の大統領と差別化し、選挙活動に大統領を慎重に巻き込む計画だ。バイデン氏は主にペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンといった重要な激戦州を訪問する予定で、これらの州では依然として白人労働者階級の有権者や労働組合員にアピールしている。
ハリス氏は、USスチールの日本企業への売却案に反対すると発表するとみられる。
ドナルド・トランプ氏は、右派のラジオ司会者とのインタビューで、自分には2020年の選挙結果を覆そうとする「あらゆる権利」があると示唆した。
【コメント】
 USスチールの買収に関するハリスのスタンスに関してはBloombergの以下の記事が参考になる。
『ハリス米副大統領は2日にペンシルベニア州ピッツバーグを訪問する際、米鉄鋼大手USスチールは引き続き国内で所有・操業されるべきだと発言する予定だ。同社買収を計画する日本製鉄にとってはさらなる逆風となる。ピッツバーグにはUSスチールの本社があり、売却に反対している全米鉄鋼労働組合(USW)も本部を置いている。ハリス氏は米国の鉄鋼労働者支援を強調する予定だという。この発言は、同買収案に関するハリス氏の最初のものであり、安全保障の見直しが進む中、真っ向から取引を阻止するには至っていないバイデン大統領と同じ姿勢だ。』

3.フランシスコ法王、アジアへの挑戦的な旅に出発
【記事要旨】
 フランシスコ法王は本日インドネシアに到着し、東南アジアとオセアニアを巡る11日間の旅を開始する。これは法王の在任期間で最も長いものの一つだ。車椅子を使い、健康問題と闘ってきた87歳の法王は、旅の間医療チームに付き添われる。
 この旅は、法王が遠く離れたカトリック教徒への働きかけを遅らせるつもりはないことを示している。法王はインドネシアからパプアニューギニア、東ティモール、シンガポールを訪問する。
【コメント】
 高齢の法王が高温多湿の地域訪問で健康を害されなければ良いのだが。訪問地の信者は大歓迎する訪問になるだろう。

その他の記事
ウラジミール・プーチン:
 ロシア大統領は、国際刑事裁判所がモンゴル当局に逮捕を命じたにも関わらず、モンゴルへの公式訪問を開始した。
気候変動:
 中国では記録的な降雨により農作物が壊滅し、一部の野菜の価格が急騰している。中国当局は、対策を講じていることを示す努力をしている。
ドイツ:
 2つの州で極右と極左が勝利したことで、政党は難しい妥協を強いられることになる。

2024年9月3日 火曜日