世界の動き 2024年8月7日 水曜日

今日の言葉
「乱高下には」
 暴落の後は暴騰。今後もしばらくは荒っぽい相場が続くだろう。こういう時はボラティリティに投資する投資信託も検討に値する。
 日本で簡単に購入できるものに楽天のボラティリティファンドがあるようだ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ティム・ウォルツ氏を副大統領候補に指名
【記事要旨】
 カマラ・ハリス副大統領は昨日、ミネソタ州のティム・ウォルツ知事を副大統領候補に指名した。ウォルツ氏は元フットボールコーチで教師であり、州資金で家族を支援するプログラムを擁護した。
 ウォルツ氏(60歳)は、ドナルド・トランプ氏や他の共和党員を「変人weird」と評する率直な話し方で他の有力候補を抑えて選ばれた。
「ウォルツ氏の『変人』攻撃は、8年間トランプ氏に対する反響の大きい攻撃を探していた民主党員を喜ばせた。彼の田舎出身、有給家族休暇などのリベラル政策への支持、そして陽気なユーモアのセンスを加味すれば、団結が最も重要視されるこの時代に、ほとんどの民主党員が喜ぶことができるだろう。」とタイムズ同僚のコメントだ。
 ネブラスカ州生まれのウォルツ氏は、24年間州兵として勤務し、社会科を教え、高校のフットボールチームのコーチを務めた。2006年にミネソタ州の田舎で保守的な地区で下院議員選挙に勝利し、政治の世界に入った。
 ミネソタ州知事に選出されて以来、ウォルツ氏は野心的なリベラル政策の制定に取り組んできた。低所得者層の学生への大学授業料無料化、学童への無料給食、娯楽用マリファナの合法化、トランスジェンダーの保護などである。また、気候変動問題にも取り組んできたが、ジョージ・フロイド抗議運動への対応を巡っては批判されている。
 ハリス氏は、バーチャル投票で代議員の99%の支持を得て、民主党の大統領候補指名を獲得した。
 ハリス氏は、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニアの3つの激戦州でトランプ氏と非常に接戦を繰り広げている。
【コメント】
「weird」は日本語では「奇妙な」という意味だが、「strange」や「odd」よりも、もっと奇妙なものに使うのが一般的だ。 very strange「とても奇妙な」な人や物事に使う。
 ロペス前下院議長によればウォルツ氏は民主党支持者のど真ん中だそうだ。地味な経歴だが、話すと面白い人かも知れない。

2.ハマスが新たな政治指導者を任命
【記事要旨】
 ハマスは昨日、10月7日のイスラエルに対する攻撃の首謀者とされるヤヒヤ・シンワルが同グループの新たな政治指導者に選ばれたと発表した。
 シンワルは先週テヘランで起きた爆発で死亡したイスマイル・ハニヤの後任となる。ハマスとイランは暗殺の責任をイスラエルに押し付けたが、イスラエルは公に責任を認めていない。
 シンワルは2017年からガザでハマスの指導者を務めており、地下のトンネルに潜伏していると広く信じられている。ガザ地区生まれの彼は、2011年にイスラエルとの囚人交換で釈放されるまで、何年もイスラエルの刑務所で過ごした。
 ヨルダン川西岸:パレスチナ当局によると、イスラエル軍は月曜日以来、占領下のヨルダン川西岸全域で襲撃を行い、14歳の少年を含む少なくとも12人のパレスチナ人を殺害した。
 イスラエル:ヒズボラはイスラエル北部にドローン攻撃を開始した。これは前日のイスラエルの攻撃に対する報復だとヒズボラは述べた。
 レバノン:イスラエルとの緊張が高まっている中、一般市民にできることはほとんどなく、ただ見守るしかない。
 イラク:米軍は空軍基地へのロケット弾攻撃で負傷した。この攻撃は、イランが支援するイラク武装グループが以前に実行した攻撃に似ていた。
【コメント】
 ブリンケンが言うイランのイスラエルへの攻撃の期限はもうすぐだ。これが起きると相場に大きな悪影響がある。避けて欲しい。

3.バングラデシュ暫定政府を率いるのはノーベル賞受賞者
【記事要旨】
 バングラデシュ大統領は抗議者の要求に応え、マイクロファイナンスの先駆者でノーベル賞受賞者のムハマド・ユヌス氏を暫定政府を率いる役目に任命した。
 ユヌス氏には2つの当面の課題がある。1つ目は、数週間にわたる学生デモと治安部隊との暴力的な衝突で混乱し、100人以上が死亡した人口1億7000万人の国で秩序を回復すること。2つ目は、バングラデシュが新指導者を選ぶ選挙を行うまで暫定政府の役割と任務を定義することだ。
 元首相の最期の数時間:シェイク・ハシナ元首相は、怒り狂った群衆が自宅に押し寄せる中、持ちこたえられると主張した。家族は彼女に辞任を促した。
【コメント】
 グラミン銀行はバングラで始まったものだったのかと改めて思った。貧困層の自立基盤を支援してきたことが評価され、総裁であるムハマド・ユヌス氏 とともに2006年のノーベル平和賞を受賞した。もう20年近く前の受賞だった。ユヌス氏の手腕と国民の支持を期待したい。

その他の記事
英国:
 最近暴動に見舞われた英国の都市サンダーランドでは、長年の経済的困窮と失業により、不満が高まっている。
株式:
 ウォール街は前日の損失の一部を回復した。最近の売りで最も打撃を受けた日本の株式は10%上昇した。
ウクライナ:
 ドネツク州の都市トレツクは現在、ロシアとの戦争の最前線にある。

2024年8月7日 水曜日