今日の言葉
「DIME」
DIME (安全保障) – 国家戦略を考える際に重要となる、外交(Diplomacy)、インテリジェンス(Intelligence)、軍事(Military)、経済(Economy)の4要素を組み合わせた国家の安全保障の基本戦略だ。
最近の我が国を見るとMだけが突出しているように見えるのが懸念される。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ロシア、大規模な囚人交換でエヴァン・ガーシュコビッチを解放
【記事要旨】
昨日、7カ国が関与する大規模な囚人交換により、ロシアで拘束されていたウォール・ストリート・ジャーナルの記者エヴァン・ガーシュコビッチと他の2人のアメリカ人、およびロシアの反体制派の人物数名が解放された。
これは、ロシアと西側諸国の間で数十年ぶりに行われた最も広範囲な交換だった。
西側諸国政府は、ベルリンでチェチェンの元戦闘員を暗殺した罪でドイツで終身刑を宣告されていたヴァディム・クラシコフを含む8人を釈放した。
ロシアは、人権団体メモリアルの共同議長オレグ・オルロフ、独房からワシントン・ポスト紙に寄稿したコラムで今年ピューリッツァー賞を受賞したウラジミール・カラ・ムルザ、同じく投獄されていた著名な反体制派指導者イリヤ・ヤシンを含む16人の囚人を釈放した。この交換で解放されたのは、米国、ドイツ、ポーランド、スロベニア、ノルウェー、ロシア出身の24人の囚人だ。
ロシアにとって、この取引の要はクラシコフの解放であり、これはウラジミール・プーチン大統領が長い間求めていたことだ。何故か。
「ロシアは2006年に、モスクワが過激主義やテロ行為で告発した者たちを国外で超法規的に殺害することを正式に認める法律を可決した。だから、クレムリンの目には、ロシアがテロリストとみなしたチェチェン分離主義指導者をベルリンでクラシコフが暗殺したことは正当だったのだ。さらに、クラシコフは、プーチンがキャリアの大半を過ごしたKGBの後継機関であるFSBのエージェントだったため、自分の仲間を救出するという要素もあった」とタイムズの同僚は語る。
バイデン大統領はホワイトハウスで、ゲルシコビッチ氏や他の釈放囚人の親族に囲まれて、囚人たちが「もうすぐ家に帰れる」ことを願っていると述べた。
【コメント】
WSJの記者が解放されたのは朗報だが、ロシアのテロリストも解放されるのは問題だ。
多くの日本人が中国で拘束されているが、解放するには、日本も中国人でスパイ容疑の人間を拘束し、交換するのが一つの方法と知れる。
2.イランでハマス指導者を殺害した計画の内幕
【記事要旨】
タイムズ紙の調査で、ハマスのトップ指導者であるイスマイル・ハニヤが水曜日、彼が滞在していたテヘランのゲストハウスに2か月前に密かに持ち込まれた爆発物によって暗殺されたことが判明した。爆発物は午前2時ごろ遠隔操作で起爆された。
このゲストハウスはイスラム革命防衛隊によって運営・警備されており、ハニヤはテヘランを訪れた際に何度かここに滞在していたと中東当局は述べた。イスラエルは殺害の責任を公に認めていないが、イスラエルの情報当局は事件直後に米国および他の西側諸国政府に作戦について説明した。
イスラエルはまた、10月7日の攻撃の主要計画者の1人と考えられているハマスの武装組織の指導者、ムハンマド・デイフを殺害したと本日主張した。イスラエル軍は、情報機関による評価に基づき、デイフ氏は7月中旬のガザ地区での空爆で死亡したと発表した。
【コメント】
昨日のコメントを繰り返す。「歯には歯を倍返しで」はイスラエルの国是だ。
3.民主党はハリス氏を正式に指名する手続きを開始
【記事要旨】
月曜日に終了する予定のオンラインでの点呼が昨日開始され、カマラ・ハリス副大統領が民主党の候補者として正式に選出された。ハリス氏はそれまでに副大統領候補も発表する予定だ。
代議員らが投票の準備をする中、ハリス陣営と共和党は、ハリス氏の人種的アイデンティティに関するドナルド・トランプ氏の虚偽の主張の影響に対処した。
ハリス氏は慎重に反撃し、トランプ氏の発言を「いつもの分裂と無礼のショー」と呼んだ。
トランプ氏の副大統領候補であるJD・ヴァンス氏は、ハリス氏を「カナダで育った偽者」と呼んだ。
共和党上院議員数名は、ハリス氏のアイデンティティを攻撃するトランプ氏の戦略を批判したが、攻撃の本質については批判しなかった。
【コメント】
民主党に勢いが出て来ている。
その他の記事
9月11日:
攻撃の首謀者だと自慢するハリド・シェイク・モハメドを含む、3人の首謀者がグアンタナモ湾で有罪を認めることに同意した。
北朝鮮:
孤立した北朝鮮が洪水による甚大な被害を報告したことを受け、韓国は人道支援の派遣を申し出た。
パキスタン:
過去数週間のデモは、政権発足5か月に対する不満を反映しており、国を再び政治的混乱に陥れる恐れがある。
2024年8月2日 金曜日