今日の言葉
「酷暑」
昨日はNHKでもBBCでもCNNでも、酷暑のニュースばかりだった。南欧では40度超えが当たりまえで、スイスでも35度を超える暑さを記録したそうだ。
欧米の伝統的なリゾートホテルでは冷房の無いところも多い。この時期にそのようなホテルに宿泊するのはさぞ大変だろうと思う。
夏は暑いのが当たり前だが、その程度が我慢できないレベルになってきている。
ニューヨークタイムズ記事より
1.中国政府は経済が低迷する中、支援の手を差し伸べる
【記事要旨】
昨日発表された公式統計によると、この春の中国経済は減速し、パンデミック後の迅速な回復への期待は打ち砕かれた。 アナリストらは、高水準の債務、不動産危機、輸出の低迷、海外投資の減退が成長を妨げていると指摘した。
経済の低迷は、地政学的ライバルとの外交交渉に参加し、国内の経済政策についてよりオープンな姿勢を示すという中国高官らの意欲の変化を促す一因となったようだ。
今週、同国の気候変動担当トップである謝振華氏は、ほぼ1年ぶりに米国のジョン・ケリー氏と北京で交渉している。 中国が熱波でうだるような暑さの中、議論が始まった。
ケリー氏は、米国と中国には気候の大惨事を回避する時間がなくなりつつあると警告した。 米国は気候変動に関する協議を台湾の運命など他の地政学的意見の相違から切り離そうとしたが、成果は限られていた。
「米国が中国への弾圧を続け、両国間の緊張と敵対が激化すれば、気候変動を含むいかなる種類の協力にも資する可能性は低い」と共産党傘下の新聞は書いた。
中国の秦剛外相はここ3週間公の場に姿を見せておらず、同氏の不在に対する世界的な憶測が高まっている。
国家安全保障に焦点を当てた米国議会委員会は、UCバークレーと中国との研究協力について「重大な懸念」を抱いていると述べた。
【コメント】
中国で「日本病」と言う言葉がはやっているそうだ。中国の現状がバブル崩壊後の日本の状況に酷似しているという懸念だ。当時の日本と今の中国の違いは、共産党政権下、大胆な政策が執れ、しかも効果が無いとなればすぐに政策の転換が可能な点だ。個人的には中国の将来に大きな懸念は抱いていない。
2.橋の爆発でロシア軍が動揺
【記事要旨】
昨日の朝、占領下のクリミア半島とロシア本土を結ぶケルチ海峡橋が攻撃され、2人が死亡し、橋は一時閉鎖された。
橋を渡る鉄道の運行は再開されたが、この被害により、ウクライナ南部でのロシア軍への補給努力が困難になるだろう。 ウクライナ当局者らはこの攻撃を称賛し、ロシアは海上無人機による犯行だと主張した。
当初の報告では、今日の爆発は10月に起きた同様の攻撃よりもはるかに規模が小さいことが示唆されていた。 しかし、先月のワーグナー傭兵集団による反乱に続き、ロシアの軍事指揮の失敗を示すさらなる証拠として、著名なロシアのブロガーらによって引用された。
爆発が報告されてから数時間後、モスクワは世界の食料価格の安定に貢献してきた黒海穀物協定から離脱すると発表した。 再び不安定性が高まるリスクにより小麦市場は動揺し、脆弱な国々は新たな食糧不安の可能性にさらされている。
【コメント】
ウクライナ産の穀物の需要家は中国とトルコだ。そのためロシアの揺さぶりも永続しないと見る。
3.バイデン氏、ネタニヤフ首相に訪問を要請
【記事要旨】
バイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相を米国での会談に招待し、数か月にわたる両首脳間の緊張が緩和された。 バイデン氏は3月にネタニヤフ首相との会談を「当面」回避すると決め、ネタニヤフ氏の連合を1970年代以来イスラエルで「最も過激派の一つ」と評していた。
バイデン氏はまた、イスラエル指導者が計画している司法制度の見直しにも反対を表明しており、今日の大規模なデモにつながることが予想されている。 ネタニヤフ首相の右派政権は、早ければ今週末にも最高裁判所の権限を縮小するという議論の多い計画の一部について採決を行う可能性がある。
バイデン氏の招待は、バイデン氏がホワイトハウスでイスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領と会談する予定の前日に行われたが、この会談はネタニヤフ首相を軽蔑していると広く見られていた。 ネタニヤフ首相との会談の日程は決まっておらず、招待がホワイトハウスであったかどうかも不明だ。
司法改革に反対するイスラエルの政治家は、計画を否決するだけの数を持っていない。 しかし、イスラエル人は繰り返し抗議しており、予備役兵、技術指導者、学者、上級医師、労働組合指導者などの有力団体が政府に撤回するよう説得しようとしている。
【コメント】
イスラエルのニュースは日本では殆ど報道されないが、ユダヤ系住民の米国政治への影響力は強いので、タイムズでは頻繁に取り上げられる。バイデンが乗り出してもあまり大きな影響は無さそうだが。
その他:
イランでは警察がヒジャブ取り締まりを再開
Iran is again deploying police to force women to wear the hijab, an effort that was quietly suspended last year amid anti-government protests.
テイラー・スウィフトがNo1.
Taylor Swift now has more No. 1 albums than any other woman in history.
世界中の酷暑
Extreme heat continues to stress Europe. A wildfire in the Canary Islands has forced evacuations.
Smoke from Canada’s wildfires is again drifting over parts of the U.S., blanketing dozens of cities with unhealthy air.
The U.S. South and West are facing another week of high temperatures.
2023年7月18日 火曜日