世界の動き 2023年6月16日 金曜日

今日の言葉:
「インフレ予想」
日本でもインフレマインドが定着してきた。消費財メーカーが何度目かの価格上昇を発表しても驚かなくなった。
賃金の上昇期待も、今年の春闘を機に、継続している。
円安で貿易収支は継続して巨額の赤字だ。
どうする「日銀」?まだ一つ覚えの「粘り強い緩和継続」ですか?

ニューヨークタイムズ記事より
1.ウクライナ「非常に厳しい戦い」
【記事要旨】
ウクライナは3日連続で反撃で入植地を奪回したとは主張しなかった。
米国統合参謀本部議長のミリー大将は、ブリュッセルで開催された北大西洋条約機構(NATO)国防相会合で、 「非常に熾烈な戦いであり、かなりの時間がかかり、多大な費用がかかるだろう。」と述べた。
ウクライナは、ウクライナ南部からロシア軍を追い出すための反撃の最初の1週間半で成功を収めた。 ヨーロッパで訓練され、NATO諸国の兵器を装備した軍隊を含む予備軍の大部分はまだ投入されておらず、これはさらに多くの戦力を投入できることを意味する。
しかし、一歩前進するたびに、ウクライナの兵士たちはロシアの火力にさらされるようになっている。
NATO同盟国は、ウクライナへの支援を無期限に継続すると誓った。 デンマークとオランダはウクライナ人パイロットが米国製F-16を操縦できるよう訓練を組織しているが、パイロットの準備が整うまでには数カ月かかる見通しだ。

その他のニュース:
IAEAトップが、安全性を評価するためロシア占領下のザポリージャ原子力発電所を訪問した。
オーストラリアは国家安全保障上の懸念を理由に、ロシアが国会近くに新たな大使館を建設することを阻止した。
【コメント】
一進一退の血みどろの戦いが続いて行くようだ。防衛戦になるとロシアは頑強そうだ。

2.中国諜報員らを告発、米国で裁判中
【記事要旨】
米国司法省によると、米国の私立探偵1名と中国人2名が、海外の中国国民をコントロールするためのキツネ狩り作戦で重要な役割を果たした疑いで告発されている。
ニューヨーク市の訴訟は、フォックスハント作戦に関連する米国初の連邦裁判である。 中国国営メディアの報道や中国国内で発表された公式声明によると、中国政府はこの作戦の一環として、日本、英国、オランダ、フランスを含む世界中に数十の警察前哨基地を設置した。
3人は、2016年末からニュージャージー州郊外で、かつて中国当局者だった徐進さんとその家族に対し、ストーカー行為や嫌がらせをした疑いで告発されている。3人の弁護士らは、依頼人らは徐さんの捜索活動が中国政府により行われていたことを知らなかったと主張している。
中国は海外警察は大した役割を果たしていないとしているが、海外にいる中国国民の日常は監視され、政府職員はフライトも見はられている。
次はどうなるか: 陪審は 2 週間の裁判の後、この訴訟を検討しています。 3人は司法長官に通知せずに外国工作員として活動し、その共謀を行った罪や、ストーカー罪などの罪に問われている。
【コメント】
実際の監視員に加え、ネットでの監視網がめぐらされていることだろう。自由を求め欧米や日本に移住した人も安心して政治活動をすることは出来ない。中国は怖い国だ。

3.タイで有力な政治家が捜査の標的に
【記事要旨】
タイの選挙管理委員会は、先月最多議席を獲得したピタ・リムジャルーンラット氏が選挙規則に違反していないかどうか調査を行っており、これは同氏が首相になる資格を剥奪される可能性があることを意味する。
5月の選挙は、10年近くタイを統治してきた軍事政権に痛烈な叱責を与え、ピタの前進党に決定的な勝利をもたらしたが、選出された指導者としての彼の運命は依然として不透明である。
先週発表されたこの調査は、かつてはメディア会社で現在は広告事業に注力しているiTVのピタ株に焦点を当てている。 タイの法律は国会議員候補者がメディア株を所有することを禁じている。 ピタ氏は、それらを父親から受け継いだと語った。 有罪となれば、ピタ氏には最長10年の懲役と20年間の投票禁止が科せられる可能性がある。
上院委員会は火曜日に同氏の調査命令を再検討する予定で、議員らがピタ氏の首相就任への支持を拒否した場合、訴訟は憲法裁判所に持ち込まれる可能性がある。
【コメント】
事実関係の認定は簡単なはずだ。報道からはピタ氏の立場は苦しそうだ。

その他:
中国企業は自国と距離を置く戦略
Some of China’s most entrepreneurial brands have taken steps to distance themselves from their home country, including moving their headquarters abroad.
欧州中央銀行は利上げ継続
The European Central Bank raised interest rates to the highest level since 2001 as it tries to bring down inflation.
ハーバード病院で遺体の一部売却事件?
A morgue manager at Harvard Medical School sold body parts from donated cadavers and let buyers choose which parts they wanted, prosecutors say.

2023年6月16日 金曜日