週末にForeign AffairsやEurasiaGroupの記事を読んだ。フランスの歴史学者エマニュエル・トッドは既に第三次世界大戦がはじまっていると著書で述べている。アメリカがロシアを追い詰めたのが戦争の原因だとトッドは述べる。
既に大戦がはじまっているかどうかはわからないが、戦争の瀬戸際にありそうだとは思う。第二次大戦とのアナロジーで現状を私なりに考えてみた。
ロシア=第二次大戦前のドイツ
中国=第二次大戦前の日本 として考えるとわかりやすい。
ロシアはプーチン政権下で、チチェン、クリミアとロシア人保護を名目に支配下に置いた。これは、ドイツがドイツ人保護を名目にオーストリアを併合し(1938年)、チェコからズデーデン地方を割譲させた(1939年)のに似ている。
中国は、南シナ海の領有権を主張し岩礁を人口島にかえ要塞化を進めている。これは、日本がインドシナへ進駐したのに似ている。(北部仏印進駐1940年、南部仏印進駐1941年)
中国とロシアが緊密化を進めてるように見えるが、これは国際的に孤立を深めた日本とドイツが1936年に防共協定を、締結したのに似ている。
現在のロシアと中国が西側諸国から不当な圧迫を受けていると認識しているのも第二次大戦前の枢軸国の考えと酷似する。
日独防共協定締結から第二次大戦がはじまるまでは僅か3年だった。習近平のプーチンとのモスクワ会談から3年後に第三次世界大戦がはじまらないことを祈念する。
2023年3月19日 日曜日