ニューヨークタイムズ電子版より
今日の一言:
「金融教育」
日経新聞によれば、金融庁は、8月末にまとめる2022事務年度の金融行政方針で、民間金融機関などが進めてきた金融教育について、「国全体として体制を検討する」と明記し、国家戦略として推進するよう、官邸に設置した「新しい資本主義実現会議」に提言するという。官民が連携して推進する新たな体制を作り、全世代を通じて金融教育を提供する制度を議論したい考えだそうだ。
金融の本質は、価格の変動(volatility)と時間価値(time value )を説明すれば理解できる。1989 年末以来、株式投資の運用利回りが預金金利を上回った時期は殆どないという歴史の説明も必要かもしれない。運用商品は手数料の低い単純なものが良い。これらを説明するのには1時間もあれば十分だろう。官民を挙げてとのことだが、業界の自社商品への誘引の機会にしてはならない。
1.中国で28人が婦女暴行で逮捕される
【記事要旨】
唐山市で6月にレストランで起きた女性が暴行を受けた時間を契機に、市内のギャング団が逮捕された。これら28人は2012年以来11件の違法カジノ等の犯罪に関与していた。女性蔑視の中国での感情や警察や当局の腐敗も背景にある。
【コメント】
監視カメラが社会の隅々に設置された中国でもギャング団が勢力を伸ばしているようだ。当局とつるんでいるとすれば可能なのだろう。腐敗撲滅がガス抜きにはなっているようだ。
2.海底資源開発に許可
【記事要旨】
海底資源は強国に独占されておらず開放されている。国際海底機関(国連組織)はカナダのMetals Companyに、海底資源の開発許可を与えた。同社はコバルト、鈴、ニッケル資源に富んだ鉱区を開発する。サンディエゴの南西1500マイル沖にある鉱区で、同社は280百万台の電気自動車をまかなう金属を生産し25年で310億ドルの売り上げをあげる計画。国際海底機関の職員からはカナダの会社への情報共有と途上国差別への批判も出ているという。米政府はEVへの減税をすすめガソリン車からの転換を促進している。
【コメント】
海底の鉱区を国連が割り振っているのだろうか?調べてみます。
3.台湾は半導体戦争に巻き込まれる
【記事要旨】
台湾をめぐる緊張が半導体の供給に影響している。世界の先端企業の多くはTSMCが作る先端半導体に依存している。中国は半導体生産への影響を懸念し台湾への軍事進攻を控え、米国は安定供給維持のため台湾の防衛に努力する構図は、台湾の人たちが「TSMCは台湾を守る砦」と言う所以だ。
【コメント】
TSMCは凄い企業だ。ファンドリーなんて何の価値も生み出さないと日本の半導体企業はうそぶいていた時期があったのですがね。
その他:
ウクライナは南部で攻勢
The Ukrainian military announced that it had launched offensive operations in southern Ukraine, perhaps signaling the start of a long anticipated counteroffensive aimed at retaking territory seized by Russia.
ネコ語の翻訳
Entrepreneurs are developing tools that use artificial intelligence in an attempt to translate animal communication into plain English. A Times reporter explored some of the tools and tested one with her cat.
欧州での渇水
Low water levels due to drought are disrupting European river cruises.
As droughts become more frequent, a British official said that people need to be “less squeamish” about drinking recycled wastewater.
(2022年8月30日 火曜日)