世界の動き 2022年8月29日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「ラインの守り」
 ラインの守り、またはラインの護り(ドイツ語:Die Wacht am Rhein)はドイツの軍歌・愛国歌としての要素が強い民謡。 1840年にマックス・シュネッケンブルガー(Max Schneckenburger)が作詞し、1854年にカール・ヴィルヘルム(Karl Wilhelm)によって作曲された。(Wikipediaより)
 映画「カサブランカ」でドイツ軍将校団が我が物顔で「ラインの守り」を酒場で歌うのに対し、レジスタンスの闘士ラザロが「ラマルセイエーズ」を歌わせるシーンを思い出す人が多いのではないだろうか。
 渇水のライン河が干上がり、水没したドイツ軍艦船が現われ航行を邪魔する様子が報じられている。座礁を避けるために船は積み荷を4分の一に減らして運航しているそうだ。渇水の本番は秋だそうで、更なる水位の低下も見込まれる。ガス価格の高騰でドイツでは褐炭を使った発電と原発が再開される計画だが、与党の一角である「緑の党」が強硬に反対しているようだ。
 ロシアに対する守りとしての民主主義大国ドイツの安定に期待したい。

1.中国での記録的な干ばつ
【記事要旨】
 11週間続く干ばつが南西部での水力発電に大きく減らしている。フォックスコン、トヨタ、フォルクスワーゲンの工場が電力不足により生産を制限している。電力自動車の充電に徹夜したり、四川省では停電が10時間以上続く都市が出ている。河川の渇水で内航海運が使えず大量のトラック輸送で代替している。20百万人を抱える重慶では45度を記録している。
【コメント】
 ドイツの渇水と同じ話。人口降水を図っているがまさに焼け石に水のようだ。

2.パキスタン全土での豪雨
【記事要旨】
 6月中旬からのパキスタン全土での豪雨ですでに1000人以上の死者が出ている。国土を貫くインダス川流域では過去30年平均の3倍の降水量を記録。33百万人が被害を受け50万人がキャンプに避難中。
【コメント】
 同じアジアで方や渇水、方や豪雨。お天道様、何とかしてくださいよ。

3.オーストラリアは原住民の権利を確認
【記事要旨】
 オーストラリアは同国憲法で認められていないアボリジニとの間で契約を結んだことは無かった。現労働党政府は国民投票を行い、憲法を改正してAboriginal and Torres Strait Islander Voiceという組織を作り、改善に取り組む意向。詳細はまだ不明だ。
【コメント】
 どうもステップがわかりにくいが、先住民族が憲法で認められていなかったという現状は驚きだ。

その他:
米海軍艦艇が台湾海峡通過
Two U.S. warships sailed through the Taiwan Strait yesterday, defying Chinese pressure.
日本のアフリカ会議は常任理事国入りが狙い?
Japan pledged $30 billion in aid to Africa and said it would push for an African seat on the U.N. Security Council, Al Jazeera reported.
ウクライナの原発
Artillery strikes continued near the Zaporizhzhia nuclear plant during negotiations to allow international inspectors to visit.

(2022年8月29日 月曜日)