世界の動き 2025年11月4日 火曜日

今日の一言
「次は何か」
 2018年にNVIDIA株の高騰を、2020年にはAIの興隆を予言したアナリストで投資家であるStephen McBrideは今何を言っているのか?
 NVIDIAはあまりに高くなりすぎで注意すべきだという見方だ。彼が今注目しているのは、AIブームを支える裏方企業だ。AIデータセンターは人類史上最大の建築プロジェクトであり、今後も高成長が見込まれるとしている。
 個別株ではSuper Micro Computerの名前を挙げている。ただ、この会社は内部統制に大きな懸念がありそうだ。ETFでは、iShare Best AIやGlobal X AI &Big Dataなどが面白そうだ。これらは彼が推奨しているわけではないが、日本で上場しているので簡単に購入できる。
 アメリカのゴールドラッシュで誰が一番儲けたのか。金鉱を掘り当てた人たちではなかった。彼らにつるはしやバケツを売った人たちだったという話と似た発想だ。

ニューヨークタイムズ電子版より
1.インド女子クリケットの男世界での躍進
【記事要旨】
– 歴史的快挙:インド女子クリケット代表がワールドカップで優勝。ムンバイのスタジアムには4万人が集まり、全国で祝賀ムードに包まれた。
– 男子中心の構造:これまでクリケットは男性中心のスポーツであり、経済的・社会的恩恵も男性に集中していた。
– 女子クリケットの変化:
– 数年前まで女子選手はセミプロ扱いだったが、5億ドルの民間投資により女子プレミアリーグが設立。
– スミリティ・マンダナなど一部選手は月50万ドル近くを稼ぎ、スポンサー契約も急増。
– とはいえ、報酬は男子の10分の1以下で格差は依然存在。
– 社会的インパクト:
– 女性の労働参加率が低いインドにおいて、女子クリケットの成功は性別役割の固定観念を揺るがす可能性がある。
– 地方出身の選手が活躍することで、地方の少女たちに希望を与え、家族の価値観にも影響を与える。
– 試合会場には家族連れが多く、父親が娘に技術的助言をするなど、世代を超えた関心が見られた。
– SNSの反応:
– 一部では性差別的な投稿もあったが、インドが強豪オーストラリアを破ったことで、投稿者が謝罪する場面も。
【コメント】
 この勝利は、インドにおける女性の社会的地位や可能性に新たな光を当てる出来事となった。クリケットは世界で最大規模の競技人口だそうだが、ルールもよくわかりません。

2.ニューヨーク市民が次期市長を選ぶ
【記事要旨】
ドナルド・トランプを世界に輩出したニューヨーク市は本日、民主社会主義者で政界の新人、ゾーラン・マムダニ氏を次期市長に選出する見通しだ。同氏は、同市を率いる初のイスラム教徒でミレニアル世代となる。
 ​​選挙運動中、自身の信仰、インド系ウガンダ人のルーツ、そして親パレスチナ活動について語ってきた34歳のマムダニ氏は、圧倒的な有力候補だ。マムダニ氏は、民主党予備選でマムダニ氏に敗れ無所属で出馬する元ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏と、共和党候補のカーティス・スリワ氏に2桁の支持率差をつけている。
 マムダニ氏は、住宅価格の高さを選挙運動の主要課題に掲げ、市バスの運行無料化と国民皆保険の実現を目指している。批判的な声は、彼の政治経験の少なさを指摘している。トランプ氏はマムダニ氏を「私の小さな共産主義者」と呼び、市への連邦政府の資金拠出を停止すると警告している。
【コメント】
 彼の急進的な政策は実現するのだろうか。彼の当選は米国全体の政治にどのような影響を与えるのだろうか。注目だ。

其の他の記事
・アフガニスタン北部で発生した大地震により、少なくとも20人が死亡し、マザリシャリーフの有名なブルーモスクが損壊した。
・トランプ大統領は、米国はベネズエラとの戦争を計画していないと述べたものの、同国のニコラス・マドゥロ大統領は退任すべき時だと示唆した。
・OpenAIは、Amazonから380億ドル相当のクラウドコンピューティングサービスを購入することに合意した。

・キンバリー・クラークは、タイレノールの製造元であるケンビューを400億ドルで買収することに合意した。同社は、トランプ政権によるタイレノールと自閉症との関連性に関する未証明の主張に異議を唱えている。
・テスラの株主は今週、イーロン・マスクに約1兆ドル相当の株式を付与するかどうかを決定する予定だ。

2025年11月4日 火曜日