BNPL

 今、BNPLという消費者金融手法に興味を持っている。
 日本でBNPLを提供するSB Payment Serviceの記事からシステムを紹介したい。

(引用)・・・・・・・・・・
 BNPLは「Buy Now,Pay Later(今買って、後で支払う)」の頭文字を取った言葉で、後払い方式の決済方法です。お客さまは、ECサイトなどで購入した商品を受け取った後にコンビニエンスストアや銀行、郵便局などで代金を振り込みます。また、クレジットカードやスマホ決済などで支払えるBNPLサービスもあります。
 BNPLの利用が増えている代表的な理由は、分割手数料不要で簡単に利用できることです。BNPLはサービスや分割回数にもよりますが、分割手数料は不要な場合が多く、お客さまの支持を得ています。また、クレジットカードのような与信審査が不要で、電話番号とメールアドレスを登録すれば簡単に利用できます。
<BNPLの手順>
1. お客さまが商品やサービスを購入する際に、決済方法としてBNPLを選択する
2. BNPL事業者が「翌月一括払い」「分割払い」などの支払い方法の選択肢を提示し、お客さまが支払い方法を選択する
3. BNPL事業者はEC事業者さまに対して立替払いを行う
4. EC事業者さまはBNPL事業者に決済手数料を支払う
5. EC事業者さまがお客さまに商品・サービスを提供する
6. お客さまは商品やサービスが提供されたことを確認し、購入時に選択した方法でBNPL事業者に代金を支払う
 BNPLは、日本における一般的な後払い決済とはやや異なります。日本の一般的な後払い決済は、料金を翌月あるいは翌々月にまとめて支払うものです。また、その際の手数料はお客さまが負担することになっています。
一方、BNPLは支払いの仕方を選択可能です。一括払いで支払っても、分割払いで支払っても問題ありません。支払いの際にかかる決済手数料は、事業者さまが負担する点も異なります。
・・・・・・・・・・(引用終)

 限度を10万円程度とする金額までの商品を、与信審査を経ずに、手数料もなしで、手に入れることができるのが、BNPLの利用者にとっての大きなメリットだ。クレジットカードより手軽でコストがかからない。

 欧米で一般化してきたBNPL制度も日本に上陸し、すでに2兆円弱の市場規模に成長したとの見方がある。一方、これまで市場を先行してきたPaidyという会社は撤退するとの報道もある。18歳の高校生向けにカードを発行しBNPLを促す動きもあり、若年層が多重債務を負うことを懸念する見方も出ている。経済の停滞するご時世にこのBNPLがどのように日本で伸長してゆくか注意してみてゆきたい。

2025年8月2日 土曜日