今日の一言
「米国債投資」
米国のエコノミストのマジョリティは米国の長期金利は緩やかに下がるだろうと見ている。これはトランプになっても変わらないだろうと言う見方が強い。金利の低下が予想される場合には、長期債券への投資は魅力的だ。金利が下がると、高金利の既存債券の価格が上昇し、長期債券を保有する投資家にとってより良いリターンをもたらす。10年米国債の利回りは4.5%ほどで、金利狙いの投資家にとっても魅力的だ。
考慮すべき点は、長期債券の流動性、金利の変動に対する感応度、そして為替の見込みだ。そうそう、債券自警団の動きにも注意だ。
全体の投資戦略、リスク許容度、そして財務目標を考慮することが重要なのは当然だが、現状、投資の選択肢の一つかも知れない。株の行方があまりにボラタイルだということへのヘッジの意味もある。
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.ウクライナ長距離ミサイルを使用
【記事要旨】
ウクライナ軍は、アメリカ製のATACMSを使用して初めてロシア内の標的を攻撃し、南西ロシアのブリャンスク地域にある弾薬庫を狙った。この攻撃は、バイデン大統領がウクライナに対して長距離ミサイルの使用を許可した直後に行われた。
同じ日に、プーチン大統領は核兵器の使用基準を引き下げる命令を出した。これは、アメリカがウクライナへの支援をさらに増やすことを抑止しようとする試みと見られる。ホワイトハウスは、プーチンの新しい方針を軽視し、ロシアの核態勢に変化は見られないと述べている。
この出来事は、ワシントンと世界が核兵器の使用に慣れてしまっていることを示している。
関連ニュース:
ドイツの国防大臣は、バルト海での光ファイバーケーブルの切断を破壊行為と呼び、ロシアがウクライナ支援に対する報復としてハイブリッド戦争を仕掛ける可能性があると懸念を示している。
【コメント】
当事者諸国はヒートアップしている。等く離れた日本はあれよあれよと見守っているしかないか。。
2.マンハッタンの検察官の判断
【記事要旨】
マンハッタンの検察官は、次期大統領ドナルド・トランプ氏の刑事有罪判決を取り消す要求を拒否し、代わりに彼が在任中の4年間、裁判を凍結する可能性を示唆した。
検察官は、裁判を監督する判事への手紙で、この事件の前例のない性質を認めたが、陪審員がすでにトランプ氏を性スキャンダルを隠すために記録を偽造したとして有罪判決を下したと主張した。トランプ氏は、刑事記録を消すために強力に動くことが予想されており、この戦いはトランプ氏の来週予定されていた判決をほぼ確実に遅らせる。
その他のトランプ氏に関するニュース:
・トランプ氏はウォール街の億万長者ハワード・ラトニック氏を商務長官に選んだ。この役職は、米国の製造業、貿易、技術規制に大きな影響力を持っている。
・ハッカーがトランプ氏の法務長官候補であるマット・ゲーツ氏に関する有害な証言を含むファイルにアクセスしたと報じられている。
・トランプ氏はテキサスでのSpaceXの打ち上げに参加し、イーロン・マスクとの親密さを再び示した。
・#MeToo運動に反して、トランプ氏は性的不正行為の告発を受けている数人を内閣に選んだが、彼らはトランプ氏と同様にそれを否定している。
【コメント】
有罪判決を受けた人間が大統領になる。トランプ支持者にすればそれは「政治的な魔女狩り」の結果だということになるのだろうが、トランプは同類の人間を要職に就けまくっている。
大統領や政府高官がやっているのだからという理由で米国のモラルが全般に低下することを懸念する。
3.香港の民主活動家に判決
【記事要旨】
香港の裁判所は、2020年に野党による非公式な選挙に参加した45人の元政治家、ジャーナリスト、活動家に対し、最大10年の刑を言い渡した。この判決は、中国が香港に対して強化した国家安全保障法の強大な力を浮き彫りにした。
法学者で反対派の戦略家であるベニー・タイ氏(60歳)は10年の刑を受け、著名な民主活動家であるジョシュア・ウォン氏(28歳)は、4年から5年未満の刑を受けた24人の被告の一人である。
【コメント】
中島みゆきの「時代」のYoutubeを見ると感動する。
香港の雨傘運動の様子がバックに流れます。
その他の記事
中東:
米国のトップ特使が、停戦案に関するイスラエルとヒズボラの交渉が進展していることを示唆した。
ニュージーランド:
2つの小さなポピュリスト政党が、同国の右傾化を加速させており、先住民族マオリ族はこれを痛切に感じている。
インド:
政府は、毎年恒例の大気汚染危機から国民を守るどころか、それを防ぐ力もないようだ。
2024年11月20日 水曜日