今日の一言
「米国株に強気!」
ニュースレターFive with Fitzより
『企業データベースFactSetによると、S&P 500企業の約91%が第3四半期の業績を報告し、そのうち75%がEPSサプライズでプラス、つまりアナリストの予想を上回ったと報告し、60%が売上高サプライズでプラスを報告している。
利益率は5.3%で、5四半期連続の成長となり、収益成長率は5.5%で、16四半期連続の成長となり、2022年以降最高の収益成長率となる。
特に、11セクターのうち9セクターが前年比収益成長を報告しており、IT、ヘルスケア、通信技術が予想通り主導している。これらはすべて、AI関連の第一層の波及効果であり、防衛もその上位にある。』
米国株式市場はトランプラリーに湧いている。悔しいが、日本市場の出遅れは否めない。もっと悔しいのは、米国株のラリーに乗り遅れたことだ。分かっていたのに。残念!」
ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.トランプ氏、政権樹立に着手
【記事要旨】
次期大統領ドナルド・トランプ氏は政権構想を進めている。
ニューヨークの共和党下院議員エリーズ・ステファニック氏を国連大使に。移民強硬派のスティーブン・ミラー氏を次席補佐官に任命する予定。
前トランプ政権の上級移民当局者トーマス・ホーマン氏は「国境担当大臣」に任命された。先週は、選挙対策本部長のスージー・ワイルズ氏が首席補佐官に選ばれた。
ステファニック氏はイスラエルの熱心な支持者であり、国連が「反ユダヤ主義の腐敗」に悩まされていると非難し、パレスチナ難民のための国連機関への資金提供を止めることを提案した。
ベンヤミン・ネタニヤフ政権当局者の多くは、トランプ氏の勝利を祝っている。以下、エルサレム支局長とのQ&A。
Q: イスラエルと米国の関係にどのような変化が見られるだろうか?
A: イスラエル右派の多くは、トランプ大統領の就任で、ユダヤ人入植者をガザに移住させ、ヨルダン川西岸地区に対するイスラエルの支配を強化し、イスラエルの司法制度を改革し、イランへの攻撃を強化するための政治的な隠れ蓑が得られると期待している。しかし、トランプ氏の利益は必ずしもイスラエルの利益と一致するとは限らない。例えばトランプ氏はイランの政権交代を支持しないと示唆した。
Q: トランプ氏は過去に中東に平和をもたらすと約束した。この地域が混乱している中、その目標はどれほど実現可能だろうか?
A: 前回の大統領在任中、トランプ氏はイスラエルと3つのアラブ諸国との外交関係の構築に貢献した。イスラエルとサウジアラビアの間で同様の協定を結ぶことを目指すかもしれない。
しかし、イスラエルとパレスチナの間で合意を締結するのははるかに困難で、合意がなければ、この地域で永続的な平和を達成することは不可能だ。また、トランプの任期の早い段階でガザとレバノンで停戦が行われる可能性は高いが、民主党政権でも停戦は成立していただろう。
トランプと外交についてさらに詳しく
・トランプ氏の当選後に始まった上昇が勢いを増す中、ビットコインの価格は8万2000ドルという新たな高値に達した。
・トランプ氏は金正恩氏との友情を再燃させるだろうか?韓国人の中には心配する人もいる。
・トランプ氏が中国との貿易戦争拡大を脅かす中、関税はより強力になるかもしれないが、中国経済は米国市場への依存度が低い。
・イランの新政府の中には、トランプ氏の大統領就任が米国との永続的な合意を結ぶ機会となると考える者もいる。
【コメント】
トランプは予想不可能で、自らがディールを行うことろ好む。イスラエルの蛮行はこれ以上悪化しないレベルだから、何らかの状況の改善が起きる可能性は高い。
2.国連の気候変動会議が開幕
【記事要旨】
アゼルバイジャンの首都バクーで世界気候サミットCOP29が開幕されたが、米国は気候変動との戦いからまもなく撤退すると見込まれている。
2週間の会議では、発展途上国への財政支援が焦点になると見込まれているが、米国は援助計画を断る可能性が高い。トランプ大統領はまた、2015年の国際協定であるパリ協定から米国を離脱させる意向だ。
背景:会議は、経済がほぼ完全に化石燃料に依存している独裁政権によって主催されている。
【コメント】
旧ソ連最大のバクー油田って地理で習った記憶がある。開催国の意向がCOPの決議に影響するのだろうか。
3.イスラエルのサッカーファンへの攻撃の経緯
【記事要旨】
先週、ヨーロッパリーグの試合を観戦していたイスラエルのサッカーファンが攻撃される前から、アムステルダムでは緊張が高まっていた。この街にはイスラム教徒が多く住んでおり、その多くはガザ戦争でのイスラエルの行動に憤慨している。
木曜日の夜の試合までの数時間で事態はエスカレートし始めた。イスラエルのサッカーファンは、ガザにはもう「子供はいない」と宣言するなど扇動的なスローガンを連呼し、パレスチナの国旗を汚して怒りをかき立てた。市民指導者らによると、イスラエルのファンはその後、さまざまな場所で複数回襲撃されたという。
【コメント】
フーリガンの伝統に人種的騒乱が加わったようだ。イスラム教徒の多い街で民族的な争いをあおるイスラエルのファンは何を考えているのか理解に苦しむ。
その他の記事
中東
レバノン:
イスラエル軍は、ヒズボラとの紛争が深刻化する中、レバノン南部の20以上の町や村に避難勧告を出した。
ガザ:
イスラエル軍は、イスラエルがさらなる援助をしなければ軍事物資の供給が停止されるという米国の期限を前に、南部に設けた人道支援地域を拡大したと発表した。
外交:
サウジアラビアがイランとの和解を示唆する中、イスラム世界の指導者らがリヤドで会合した。
その他の地域
日本:
石破茂氏が国会で首相の座に留まる投票に勝利し、少数派政権を率いることになる。
中国:
地元当局は、数万人の学生が参加したため、2つの都市を結ぶ夜間の自転車ツアーを中止した。
英国:
有名シェフのジェイミー・オリバーは、オーストラリア先住民文化をステレオタイプ化した本だという非難を受けて、児童書の販売を中止し、謝罪した。
2024年11月12日 火曜日