より本質的な課題の解決には?

 自民党の総裁選報道が過熱している。

 政策論でメディアが取り上げているのが、選択的夫婦別姓制の是非、マイナ保険証の扱い、ライドシェアの是非等だ。いずれも些末な問題だ。

 日本の直面する老齢化、労働人口の減少に対する技術ての対応や、新技術を核とする国造りの観点での議論は殆ど無い。G7で最低に沈んでいる一人当たり国民所得の改善をどのように実現してゆくのだろうか。

 中国や米国(州によるが)ではすでに無人のタクシーが商用運転を行っている。日本はEVだけでなく無人運転でも世界から2周遅れの印象を受ける。大都市近郊でも運転手不足からバスが大幅減便になり老齢者の足を奪っている。ライドシェアもタクシー会社の反対で遅々として進まない。

 選択的夫婦別姓に関しては、どうでもよい議論に思える。「日本の麗しい伝統」を破壊するので反対という論は理解できないし、法制化してまでやるような問題かとも思う。この位しか対立軸がないのでメディアも敢えて取り上げているようだ。

 私の予想では、小泉進次郎が選出され、彼は公約通りすぐに解散して総選挙実施。自民党は議席の減少を最小限に食い止め、裏金議員の殆どは禊を済ませたことを喜ぶ。心地よいぬるま湯が継続する。良かったですな、ご同輩。

2024年9月15日