世界の動き 2024年7月3日 水曜日

今日の言葉
「整理下手」
 数日留守にすると、メールや新聞、郵便物がたまりにたまる。書類は、以前からの未処理分に加わり、机の周りに「うずだかく」積まれる。
 この「うずだかく」という言葉は、中学の時に教科書で呼んだ「解体新書」の翻訳作業で、鼻が顔の中央で「うずだかく」なっているという杉田玄白らの努力の記述が記憶に残っているのだ。
 机の上が全く散らからず涼しい顔で仕事をしている同僚がいたが、自分の整理下手との違いは何だろうか。考えても解決策が出てこない。さあ「うずだかい」山に取り組もう。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.バイデン氏の失言はますます頻繁
【記事要旨】
 バイデン氏と会った多くの人々によると、先週の討論会での衝撃的なパフォーマンスの数週間から数か月前、バイデン氏は混乱しているか無気力に見えたという。
 現職および元ホワイトハウス補佐官、政治顧問、外国の外交官、資金提供者など、彼と時間を過ごした人々は、失言はますます頻繁になり、より顕著になり、より心配になっていると語った。
 バイデン氏はいつもそうではないようだ。討論会後の数日間、彼と一緒にいた多くの人々は、彼を機敏で、首尾一貫しており、有能だと評している。しかし、多くの報告によると、バイデン氏は3年半前に就任したときと今では同じではない。
 78歳のドナルド・トランプ氏も、年々衰えの兆しを見せており、しばしば支離滅裂な発言をしている。しかし、有権者は彼の年齢についての懸念はバイデン氏に対するほどではない。
 撤退を求める声:テキサス州選出のロイド・ドゲット下院議員は、バイデン氏に選挙活動の終了を公に求めた初の民主党下院議員となった。
【コメント】
 記事からすると、まだら模様の痴呆のようだ。バイデンが自ら降りると言わない限り、民主党内で他の候補者を選ぶことは出来ないと思われるので、バイデンの家族が頑張れと言っている状況では民主党は身動きが取れない。

2,イスラエル軍の将軍らは停戦を望む
【記事要旨】
 イスラエル軍の最高幹部らは、たとえ当面ハマスが権力の座に留まるとしても、ガザでの停戦を望んでいると、複数の治安当局者らへのインタビューで述べた。この立場は、ハマスが戦争を生き延びることを可能にする停戦に反対してきたベンヤミン・ネタニヤフ首相と対立する。
 将軍らは、ハマスに拘束されている生死不明の約120人のイスラエル人を解放するには、停戦が最善の方法だと考えている。イスラエルにとって数十年ぶりの長引く戦争の後、軍の弾薬は不足しており、将軍らは、レバノンに拠点を置く過激派組織ヒズボラとの地上戦が勃発した場合に備えて、軍が回復する時間が必要だと考えている。
 ネタニヤフ首相が戦後計画へのコミットメントを拒否していることが明らかになると、軍の​​停戦の可能性に対する姿勢は変化した。軍は、人質が捕らえられ、ハマス指導者が依然として逃亡中であるにもかかわらず、軍の能力が徐々に弱まる永久戦争を恐れている。
 ガザでは、イスラエル軍の新たな避難命令に応じて大勢のパレスチナ人が避難した。国連の推計によると、ガザ南部では約25万人が避難を余儀なくされる可能性がある。
【コメント】
 最近軍の意向が公に報道されるようになった。軍と首相の間に考えの齟齬があるようだが、イスラエル軍の統帥については統一的な考えは無いようだ。
 以下、日本国際問題研究所の論考より。
 『元来、イスラエル国防軍の統帥にあたってはいわゆる「国軍最高司令官」の職名は存在せず、参謀総長が制服組(職業軍人)の最高ポストとして統帥を輔弼することは定まっているものの、実体的には誰が統帥権を保持しているのかをめぐって解釈が分かれていた。すなわち、首相個人が専権的にこれを行使すると考える立場と、統帥権は首相が代表する内閣全体に属し、首相個人は必ずしも統帥を専断できないと主張する立場とが理念的には常に対立していたのである。』
 今後更に意見の相違が継続する場合、軍部はどう動くのだろうか。

3.インドの宗教行事で100人以上が死亡
【記事要旨】
 昨日、ウッタル・プラデーシュ州でヒンズー教の祈祷会中に群衆が押し寄せ、100人以上が死亡、数十人が負傷した。
 地元当局は、イベントの開催許可で認められている5,000人よりもはるかに多くの群衆が集まったとみられることから、暑さと混雑がイベントでのパニックを引き起こしたと示唆した。
 死傷者のほとんどは女性と子どもで、会場から逃げようと押し寄せて窒息したとみられる。目撃者は地元メディアに対し、犠牲者の一部は排水溝に重なり合って落ちたと語った。
 背景:宗教巡礼中の群衆の押し寄せはインドでは比較的よく見られるが、通常は公共安全対策の不十分な施行が原因だ。最近、当局は警官とドローンを増やして監視を強化している。
【コメント】
 こうした事故は良く聞く。悲劇だが、天国に召されてたと家族は考えるのだろうか。

その他の記事
アメリカ大陸:
 ハリケーン「ベリル」がカリブ海南東部に破壊の跡を残し、複数の島で少なくとも4人が死亡した。
北朝鮮:
 同国は「超大型弾頭」を搭載した新型弾道ミサイルの実験を行ったと発表した。
トランプ:
 マンハッタンの検察当局はドナルド・トランプの判決を9月18日まで延期することで合意した。最高裁の免責判決がトランプの重罪有罪判決を無効にするかどうか判事が判断できるようにするためだ。
ウクライナ:
 ハンガリーの首相でロシアの忠実な友人でもあるオルバーン・ビクトル氏は、ゼレンスキー大統領と会談した。クレムリンの報道官は、会談から「何も期待していない」と述べた。
テスラ:
 売上高は2四半期連続で減少した。アナリストらは、イーロン・マスク氏の政治的発言が原因の一部である可能性を示唆した。
乱気流:
 スペインからウルグアイへ向かうエア・ヨーロッパの飛行機がひどい乱気流に遭遇し、20人以上の乗客が負傷した。
ナイジェリア:
 武装集団は、週末にナイジェリア北部で少なくとも32人が死亡した自爆テロのように、女性が「周囲に溶け込む」という理由で自爆テロによく女性が利用されるようだ。

政治
英国:
 労働党党首のキール・スターマーは、英国の「パフォーマンス的」な政治に苦戦しながらも、効率性を追求し党を復活させた。
オランダ:
 同国は初の極右政権を宣誓し、選挙で右傾化したいくつかの欧州諸国に加わった。

2024年7月3日 水曜日