世界の動き 2023年12月20日 水曜日

今日の言葉:
「配当株」
 米国の配当株の代表にMedtronicがある。同社には50年以上にわたり年間配当金を増額してきた長い歴史があり、パンデミックのピーク時から-38.64%下落したが、復活の準備が整っているため、多くの投資家がこれを気に入っている。医療技術に関しては長く傑出した歴史を持つ。検討に値する銘柄だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.中国地震の生存者が氷点下の気温に直面
【記事要旨】
 月曜日の夜、中国北西部を襲ったマグニチュード5.9の地震により、120人以上が死亡、500人以上が負傷したと当局と国営メディアが昨日発表した。 この地震により、15,000戸の家屋が被害を受け、地域の一部では水道、電気、交通機関が寸断された。
 中国の多くの地域と同様、この地域も突然の寒波に耐えている。 国営メディアによると、震源地である鶏石山県Jishishan Countyの地震時の気温は摂氏マイナス20度程度だった。 地震現場にいたと言う人々は、寒さをしのぐために庭でたき火をしたり、段ボール箱に火をつけたりしたと報告した。
 最も大きな被害を受けている甘粛省Gansu Provinceは中国で最も貧しい地域の一つだ。中国地質大学の教授は、山岳地帯の一部は地震が発生しやすい地帯に属しているが、多くの住宅は地震に耐えられるほど頑丈に建てられていない可能性があると述べた。
 国営メディアによると、救助隊が人々の発掘を続けている。 政府は救助活動を監督するために現場にチームを派遣し、習近平は労働者にできるだけ早くインフラを修復するよう命じた。
【コメント】
 今度は中国で大地震か。他人事でない。首都直下型地震が
起きたら被害は甚大だ。

2.ガザ戦争でアメリカ国民が分断される
【記事要旨】
 ガザ紛争が3カ月に突入する中、米国の有権者はバイデン大統領のガザ戦争への対処方法に広く不支持を示している。
 ニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学の世論調査によると、米国の若者はイスラエルの行為と政権の対応の両方に対して年配の有権者よりもはるかに批判的であることがわかった。 伝統的に民主党支持が高い層である18歳から29歳の有権者の4分の3近くが、バイデン政権の対応を支持していない。
 米国人の合計44%が、民間人の死傷者を防ぐためにイスラエルは軍事作戦を中止すべきだと答え、39%が、たとえ民間人の死傷者(すでに累計2万人近く)が増え続けることになっても、イスラエルは軍事作戦を継続すべきだと考えている。
 イスラエルでの世論調査は、同国はパレスチナ人に対してより強硬な態度を取る必要があるということで一致している。 ネタニヤフ首相に対する世論が低迷する一方で、同首相の右派政府の政策に対する支持は高まっている。
 米国の若い有権者間の対立に関する意見の分裂は、来年の選挙に向けてバイデンが直面する困難を示している。 タイムズの世論調査では、若い有権者の間でドナルド・トランプ氏がバイデン氏を初めてリードしていることが判明した。
 イスラエル・ハマス戦争に関連するその他の進展:
 米国は、紅海における世界の海運に対するフーシ派民兵組織の脅威に対抗するため、海軍任務部隊を組織すると発表した。 バーレーンは中東諸国で唯一参加している。
 国連安全保障理事会は米国の拒否権回避を目的とした新たな停戦決議案を採決する予定だ。 米国は過去2回の試みを阻止している。
【コメント】
 バイデンにとって事態は非常にまずい。トランプのしたり顔が目に浮かぶ世論調査結果だ。

3.アイスランドの噴火は予想より大きかった
【記事要旨】
 同国で最も人口の多い地域であるアイスランド南西部の火山が月曜日に噴火を始めた。 火山学者らは初期評価で、この噴火はスヴァルツェンギ発電所と、地震活動の活発化のため先月避難したグリンダヴィークの町に重大かつ差し迫った脅威をもたらしたと述べた。
 専門家が噴火現場の上空を飛んだ後、状況は当初懸念されていたほど悲惨ではないようだった。 しかし、噴火の規模は予想よりも大きく、溶岩流の方向は依然として予測不可能だ。
【コメント】
 800年振りの大噴火だそうだ。富士山も直近では以下の噴火をしている。他人ごとではない。
 富士市のHPより。
 宝永大噴火(1707年)
1707年(宝永4年)大量のスコリアと火山灰を噴出した宝永大噴火が起こりました。この噴火は日本最大級の地震である宝永地震の49日後に始まり、江戸市中まで大量の火山灰を降下させるなど特徴的な噴火でした。噴火の1~2か月前から山中のみで有感となる地震活動が発生し、十数日前から地震活動が活発化、前日には山麓でも有感となる地震が増加しました(最大規模はマグニチュード5程度)。12月16日朝に南東山腹(今の宝永山)で大爆発を起こし、黒煙、噴石、降灰があり、激しい火山雷があったとのことです。また、その日のうちに江戸にも多量の降灰があり、川崎で5センチメートル積もっています。噴火は月末まで断続的に起きましたが、次第に弱まっていきました。山麓で家屋や耕地に大きな被害があり、噴火後は、洪水等の土砂災害が継続しました。

その他の記事より
・ミャンマー国軍の徴兵
 Myanmar’s ruling military has denied abducting young men to fill its dwindling ranks, but a spate of disappearances is fostering a countrywide climate of fear.
・ロシアの戦略物資調達
 Using specialized e-commerce sites and secretive shipping workarounds, Russia has obtained the components it needs to keep its economy and war in Ukraine going.
・アフリカで広まる炭疽
 Five African countries are battling outbreaks of anthrax, but confusion with the test results has raised the possibility that a second disease is circulating.

2023年12月20日 水曜日