N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
日本の自殺者は年間2万人以上いるが有名人の自殺にはやはり驚く。特に喜劇人の自殺には。明るい顔の蔭での人生の悩みに思いを致すからだ。ご冥福を祈りたい。
1.アルジャジーラの記者がウェストバンクで銃撃され死亡
【記事要旨】
アルジャジーラのパレスチナ系米人であるShireen Abu Aklehが取材中ウェストバンクで銃撃され死亡した。パレスチナ政府はイスラエル軍の発砲によるものと発表。イスラエスはパレスチアの銃撃を調査中と発表。現地にいた他の記者は当時は争いがなく、Abu Akleh個人を狙った銃撃と証言。彼女はプレスを示す防弾チョッキを着用していたが背後からうたれた。
【感想】
プレスへの政府の圧力には徹底抗議するTimesの意思の表れであるトップニュース。パレスチナ寄りのアルジャジーラは常にイスラエルの頭痛の種だった。イスラエル政府の警告だろう。
2.戦争が中国での小麦収穫を下げる
【記事要旨】
ロシアの侵入後ウクライナの小麦収穫は減少。干ばつがインド、北アフリカ、アメリカで収量減少。中国の農業相は昨年秋の豪雨により国内の小麦は歴史的な不作と発表。コロナのロックダウンで農作業と肥料の輸入に影響あり、肥料の値上がりで農民は使用を減らし更なる収穫減に。昨年7月以来小麦の価格は80%高騰。中国は小麦の最大の生産国であり消費国。中国での不作は世界の不安を増幅。
【感想】
一つのリスクが顕在化しても対応可能。二つだと何とか可能。それ以上のリスクが一度に顕在化すると対応は難しい。
戦争、天候不順、不作、肥料の不足、価格高騰という要因がある。この要因のループの大きな原因である戦争を早く終結しなければ不安は解消しない。
3.インドで宗教紛争が激化
【記事要旨】
ヒンズー教徒とイスラム教徒間の紛争激化がインドに不安定をもたらす。紛争激化に対し政府はイスラム教徒への弾圧強化で対応。ヒンズー教右翼はムスリムへの攻撃を強め二級市民として指弾。以前はそのような動きは限定的だったがSNSの普及でインド全土に広がってきた。裁判所もこの動きに加担。
【感想】
一年に何回かは宗教紛争が起きているインド。多神教のヒンズーと、原理主義的な一神教のイスラム。両立するのは難しいとは思う。が何とか知恵を活かしてほしいものだ。
その他:
対ロシアで欧州での動き
Once a close Kremlin ally, Bulgaria has imposed economic sanctions on Russia and expelled Russian diplomats.
E.U. ambassadors are struggling to persuade Hungary to join with the bloc and stop importing Russian oil. The war’s economic toll is testing the West’s solidarity.
コロナ対応は大幅に緩む
New Zealand will fully reopen its borders at the end of July, two months ahead of schedule, in an effort to speed up economic recovery.
The E.U. will no longer recommend that masks be required for air travel, citing vaccination levels.
習慣性がある薬を作っていたから?
The Guggenheim Museum in New York and the National Gallery in London are removing the Sackler family name from their walls.
(2022.5.12 Thursday)