全ての品が商品になり値段が付く

いま家の中を整理している。海外勤務が長く、転勤を繰り返して来た。日本からタイへ行き、空けられないまま、ニューヨークへ行き、そのまま日本へ戻ってきたような段ボール箱がいくつもある。段ボールを空けるとまるで玉手箱のようで数十年前の思い出がよみがえる。

 二つの品についての経験を述べてみたい。
 一つ目は、「ペコちゃんポコちゃのクリスマスTable Bell」だ。これはいつどこどのように入手したか記憶が無い。多分、不二家でクリスマスケーキを予約し、おまけでもらったものではないか。このベルを誤って床に落として破損した。ダメもとで調べたら、すぐAmazonで売り手が見つかり、今日入手した。ペコポコの綺麗な絵が描かれ、振るときれいな音色がするテーブルベルだ。代引き手数料と送料を含み1800円ほどで入手できた。上出来だ。
 二つ目は、「あしたのジョーボクシンググラブ」だJose Mendozaとも書いてある。これは多分次男がニューヨークで手に入れたものと思われる。売れるかどうかとヤフオクを見たら1000円程度で商品として提供されている。1000円では送料を負担すると取り分は殆どないがすでに商品として出ているのは驚きだ。

 随分マニアックな品物が、商品になり、値段が付いている。個人間の取引が、商店といった既存の商流を経由せずに成立しているのだ。恐るべし、ECの役割。世界中の個々人がネットで繋がり商取引を成立させている。恐るべし究極の市場経済。

(2022.5.8 Sunday)