世界の動き 2023年1月12日 木曜日

今日の言葉:
 VISA
 クレジットカードのことではない。
 Wikipediaを引用すると、『査証(さしょう)または ビザ(英: Visa , Travel visa)とは、国家が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書である。
 査証が発行国の入国を保証するものではなく、入国許可(上陸許可)申請に必要な書類の一部となっている。大多数の国家が同様の制度を運用しているが、同時に一定の条件内で査証免除が行われている場合が多い。』
 中国が日本へのビザ発給を停止したことでもめているが、国権の正当な行使であり、そういうことをする隣国と心してお付き合いしないといけないという戒めだ。外交の相互主義から言えば、日本も中国向けに査証発行を停止する対応を取ればよいとも思うが政府はどう考えているのだろうか。

ニューヨークタイムズ記事
1.ロシア軍の激変
【記事要旨】
 ロシアは、ウクライナ東部での前進に苦戦する中、ウクライナでの最高司令官スロヴィキン将軍を、侵略の組織化を助けたクレムリンのインサイダーであるグラシモフ将軍に置き換えた。
 交代されるスロヴィキン将軍は、わずか 3 か月前に任命されたばかりだ。スロヴィキンの下で、ロシア軍は大部分が防御モードに切り替わり、戦争の前半の特徴であった軍事的失敗を減らすことができた. ロシアは戦略を変更し、ウクライナのエネルギー網に対してミサイルと無人機による攻撃を開始したが、ロシア軍はウクライナ東部への継続的な攻勢に苦戦している。
 プーチン大統領がロシアの軍事見通しを改善することよりも安定を予測することに引き続き焦点を合わせていることを示しているとの見方があり、無能だが長い間そこにいてプーチンに忠実であることを示した人に置き換えた、との見方もある。
 ソレダールを ワグネルグループは占領したと主張していが、ウクライナは東ドンバス地域の要衝バフムトの外にあるこの町のためにまだ戦っていると言う。
【コメント】
 司令官の首を挿げ替えても戦況は改善しない。替えるべきなのは自分の首だということをまだプーチンは理解していない。

2.ブラジルは暴動の資金提供者を標的に
【記事要旨】
 ブラジル当局は、何千人ものボルソナロの支持者による政府の建物への攻撃を調査しているため、暴徒に資金を提供し、組織化し、支援したと信じている政治的およびビジネスのエリートに焦点を合わせている。
 新法務大臣のディノと大統領のルーラはどちらも、選挙でボルソナロを大きく支持した農業業界のリーダーを疑っていると述べた。 当局は、抗議者を支援したと考えられる100社以上の企業に対して措置を講じる見込みだ。
 700人以上が逮捕され、火曜日、最高裁判所判事は、首都ブラジリアの治安を事実上担当していた2人の治安当局者に逮捕状を発行した。 2人の当局者が日曜日に暴力が発生していることを知りながらそれを止めるために何もしなかった。
 ブラジルの当局者は、調査に関連して火曜日に前大統領の資産を凍結するよう連邦裁判所に要請したが、裁判所がその権限を持っているかどうかは不明だ。ボルソナロ前大統領は先月からアメリカにいる。
【コメント】
 振幅が大きい政治情勢だ。しばらく混乱が続くだろう。

3.ペル枢機卿が81歳で死去
【記事要旨】
 火曜日のジョージ・ペル枢機卿の死のニュースは、オーストラリアでの反応が分かれた。 元首相のトニー・アボットを含め、影響力のある聖職者に敬意を表する人もいたが、教会での虐待の犠牲者に向けられていると言う人もいた。
 ローマで 81 歳で亡くなったペルは、オーストラリアのビクトリア州の高地にある小さな町バララットから立ち上がり、バチカンの会計係となり、教会史上最高位のオーストラリア人になった。ペルは「かつてない方法でオーストラリアをカトリック世界の中心に据えた」との見方がある。
 しかし、2017年、ペルはローマから呼び戻され、1996年にメルボルンの大司教だったときに合唱団の少年たちを虐待したとして起訴された. 彼は2018年に有罪判決を受け、投獄されました。 2020年、オーストラリアの最高裁判所は有罪判決を覆し、彼が無罪である「かなりの可能性」があると述べた。
 2017 年の別の政府の調査では、ペルは 1974 年には早くも司祭による子供への性的虐待を認識していたが、行動を起こさなかったことが判明した。 1970年代に虐待を受けたある男性は、「私たちの誰も涙を流すことはありない」と述べた。
【コメント】
 カトリックの児童虐待も、カトリックの枢機卿も、我々にはなじみが薄い。オーストラリアではプロテスタント(約20%)よりカトリックの信者(約27%)が多いようだ。

その他:
中国でのコロナ対策への抗議
 People are fighting online in China over the Communist Party’s reversal of its “zero Covid” policy and the surge of infections that followed.
韓国の太陽光パネル大手が米で工場建設
 A Korean solar company, Hanwha Qcells, plans to build a $2.5 billion plant in the U.S., taking advantage of benefits that are intended to reduce reliance on Chinese supply chains.
カリフォルニアでの冬嵐
 At least 17 people have died as storms batter California. Millions remained under a flood watch yesterday.

2023年1月12日 木曜日

世界の動き 2023年1月11日 水曜日

今日の言葉:
“CITI never sleeps”
 世界各国で銀行業務を行っているCITI Bankの有名なキャッチフレーズだ。
 今日は6時前に家を出て新幹線で名古屋に向かっている。山手線はこの時間でほぼ満員だった。
 「都会は眠らない」広告ながら、我々を勇気づけてくれることばだ。

(新幹線内のWifi環境悪く、発信は午後3時過ぎになりました。すいません。)

ニューヨークタイムズ記事
1.Covidが上海で猛威を振るう
【記事要旨】
 先週、上海では、地元の保健当局が、同市の 2,600 万人の住民の最大 70% が感染したと述べ、Covid の発生がピークに達したことへの自信を表明したが、中国のCovidの波は、依然として最も人口の多い都市に押し寄せている。
 病院では、多くのスタッフが、同僚がウイルス検査で陽性となった後欠勤しているため、過重労働であると述べている。患者は、ロビーや廊下など、利用可能なすべてのスペースで治療を受けている。
 葬儀屋では、会葬者は愛する人の遺灰を抱えて路上で嘆き悲しんでいる。
 上海は昨年の春、中国で最も過酷な封鎖の 1 つに耐えた。 汚れた検疫所には簡易ベッドがあふれ、住民は 2 か月以上家に閉じこもり、怒りと不安を煽っていた。
【コメント】
 一度に集団免疫を獲得しようとする荒っぽいやり方だ。死亡率の低いオミクロン株だから出来る策だ。まだ第5類に分類すれ出来ない我が国の優柔不断さと対極をなす。良し悪しは別として。

2.地球温暖化は進むばかり
【記事要旨】
  欧州の気候科学者は昨日、2014年以来、記録上最も暑い年が8回あったと述べた。 昨年は記録上 5 番目に暑い年で、 2016年は今までで一番暑かった。
 地球温暖化を抑える傾向にある気候パターンであるラニーニャが 3 年目に入ったにもかかわらず、ヨーロッパでは 2022 年にこれまでで最も暑い夏だった。中国の東部と中央部、パキスタン、インドはいずれも長く極端な熱波を経験し、パキスタンではモンスーンによる洪水が多くの被害をもたらした。
 全体として、化石燃料の燃焼による地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出が広まった19世紀後半よりも、現在の世界の気温は摂氏1.2度(華氏2.1度)上昇している。
 ある研究者は、「1970 年以降の気温を直線で結ぶと、2022 年は予想される気温とほぼ同じになる」と述べている。
 米国では再生可能エネルギーが石炭火力を上回ったにもかかわらず、昨年の炭素排出量は少し増加した。
【コメント】
 温暖化のマクロの動きについての報道はめっきり減った。戦争やインフレの方が身近な大問題だと言うことだろうが、10年単位では温暖化、水不足、穀物の飢饉、漁獲量の不足により人類が絶滅するかどうかの瀬戸際であることを忘れてはならない。

3.戦略的なマルコスとドゥテルテの同盟
【記事要旨】
 フィリピンではフェルディナンド・マルコス・ジュニアが大統領で、サラ・ドゥテルテが副大統領である。
 批評家は、彼らのパートナーシップは、2 つの強力な政治的家族を保護し、父親の遺産を形成するように設計されていると述べている。どちらの家長も権利侵害と汚職で告発されており、両方の家族は複数の法的問題に直面している。
 マルコスとドゥテルテは、統一戦線に取り組んでいる。マルコスは、ロドリゴ・ドゥテルテの麻薬に対する悪質な戦争を擁護し、サラ・ドゥテルテは、フェルディナンド・マルコス長老の下での戒厳令の年に言及する新しい教科書で物議を醸すフレーズの使用を擁護した。
 彼らの力のバランスは脆弱であり、人気のある元市長であるドゥテルテは、2028 年の有力候補となる可能性がある。
 中国がますます影響力を得ようとしている東南アジアとの関係を深めようとしている米国にとってリスクは高い。 フィリピンは重要な安全保障パートナーであり、この地域で最も古い同盟国だ。
 フィリピンでは、わずか数家族が議会の最大 70% を占め国政を支配している。
【コメント】
 フィリピンの対中政策に米国は影響を与えたいのだろうが、巨大なクジラを制御するのは難しい。特に釣り竿が安定しない際は。

その他:
ペルーの騒乱
 Violent riots in Peru over the ouster of the former president are sweeping the country. At least 17 people were killed on Monday in what a rights activist called “a massacre” by security forces.
野党指導者に医療支援を
 More than 200 Russian doctors signed a letter urging President Vladimir Putin to give Aleksei Navalny, the imprisoned opposition politician, medical care. They signed with their full names, a rare example of public criticism.
6歳男児が教師を銃撃
 A 6-year-old who shot his teacher in Virginia last week appeared to do so intentionally, the police said.

2023年1月11日 水曜日

世界の動き 2023年1月10日 火曜日

今日の言葉:
Start Up Management
企業の設立時と離陸後に経営手法の大きな違いがあるか? ない。
Managementの王道は一つであり、それはいつも変わらないものだと思う。

ニューヨークタイムズ記事
1.日曜日の暴動で動揺するブラジル
【記事要旨】
暴徒が日曜日にブラジルの首都で何千人もの人々が官公庁に押し入り、10 月の選挙が前大統領のジャイール・ボルソナロから盗まれたと偽って主張して。政府機関を襲撃した後、少なくとも1,200人が拘留された、と当局は昨日述べた。
昨日、当局は、ボルソナロが選挙に負けて以来、支持者がキャンプしていたテントの街の解体も開始した。 さらなる緊張を助長する可能性があるという懸念にもかかわらず、解体は平和的に進んだ。
ブラジルの法務大臣は、暴徒をブラジリアに連れてきた約 40 台のバスを特定したと述べ、旅行の資金援助者を追跡し、責任を問うと述べた。 ソーシャルメディアでは、抗議者に無料の交通手段と食事を提供したと言われている。
ルーラ大統領は、連邦当局がブラジルの首都の治安を担当する緊急命令に署名した。 また、最高裁判所の判事は、セキュリティの失敗に関係する地区の知事を停職処分にした。
【コメント】
以前はブラジルは平和で安定した国だった、1人のリーダーシップで国柄がこんなに変わってしまうのだと改めて思う、

2.バフムト近郊での激しい戦闘
【記事要旨】
昨日、ロシアが夏以来占領を試みていたウクライナ東部の都市、バフムト周辺で激しい戦闘が繰り広げられた。 戦闘は近くの町ソレダーに集中しているように見えた。
ロシアは、ソレダー近くの村を占領し、ウクライナは、ロシアの試みを撃退したと述べた。 ウクライナは通常、多数の犠牲者を出すリスクがある戦闘を避けています。 しかし、バフムートではためらうことなく、ロシアと対峙している。
ロシア軍がソレダールを占領した場合にはここ数か月で最も重要な前進となるが、東部での戦闘は遅く、執拗であり、ウクライナ軍がすぐに都市を放棄する兆候はない。
バフムトは、ウクライナの反抗の象徴となっている。ワグネルの創始者はワグネルがハフムトを奪取可能と述べている。
【コメント】
前にも書いたが、地上戦が継続しウクライナの都市の名前に詳しくなるのはもう沢山だ。

3.オゾン層は修復されつつある
【記事要旨】
国連の報告書によると、中国が禁止された化学物質の不正な排出の取り締まりに成功した今、オゾン層は数十年以内に回復する可能性がある。
2018 年、発泡断熱材の製造に使用される可能性が最も高い化学物質である CFC-11 の世界的な排出量が 2012 年以降増加し、オゾン層の回復を遅延させていることが科学者によって明らかになった。
現在、科学者たちは、極域間のオゾンレベルは 2040 年までに 1980 年以前のレベルに達しオゾンホールも回復するはずと見ている。
上層大気のオゾン層は、皮膚がんの原因となる太陽からの紫外線を遮断する。
モントリオール議定書は、1980 年代にそのような化学物質の使用を段階的に廃止するために交渉された条約だが、これまで制定された中で最も効果的な地球環境協定であると一般に考えられている。
【コメント】
これは良いニュースだ。

その他:
タイは中国人の入国に規制を掛けず
Thailand dropped a rule that would have required visitors to present proof of a Covid vaccine, Reuters reports. Officials had announced the rule on Saturday, as the country prepared for Chinese visitors.
バイデンは初めてメキシコ国境を訪問
President Biden visited the U.S.-Mexico border for the first time since taking office. He’s in Mexico City now.
環境優等生のダノンが訴訟を受けるとは
In a landmark lawsuit, environmental groups in France are suing Danone, the dairy giant, for failing to sufficiently reduce its plastic footprint.

2023年1月10日 火曜日

世界の動き 2023年1月9日 月曜日

今日の言葉:
「20歳の集い」
 今日は「成人の日」で国民の祝日だ。成人年齢が18歳に引き下げられたのに伴い、「成人の日」ではなく、「20歳の集い」として、20歳になった若者を対象に式典を開催する区市町村が多いようだ。
 18歳の集いを行う自治体もあり、そうした自治体では、制服姿で参加する新成人が多いようだ。
 画一的で無駄な和服にかかる費用を考えると、望ましいやり方に思える。

ニューヨークタイムズ記事より
1.中国が再開
【記事要旨】
 中国が昨日国境を完全に開放し、厳格な検疫要件なしで訪問者を歓迎し始めた後、世界中の中国人家族が再会の準備をしている。中国はまた、旧正月の旅行期間が始まるの時期に、市民の海外旅行を再び許可している。
 しかし、一部の国では、中国での発生爆発が新たな突然変異株をもたらす恐れから、中国から入国する旅行者に対する追加の制限の可能性がある。中国国内では、高齢者の数が不釣り合いに多く医療へのアクセスが乏しい地方の村が、国内旅行の増加に伴い特に危険にさらされる懸念がある。
 海外での具体的な制限は次のとおり。
 ・EU は中国人が人気のある都市に戻ってきたので、27のメンバーにテストとマスキングの要件を導入することを「強く奨励」した。
 ・香港は 1 日あたりの訪問者数を 60,000 人に制限した。 訪問者は、 P.C.R. テスト陰性の結果を示す必要がある。
 ・韓国は、かつて中国人観光客が好んだ済州島への直行便をすべて停止した。 旅行者は P.C.R を取得する必要があり、ソウルに到着したときに検査し、病気であることが判明した場合は隔離される。
 ・日本は、訪問者に陰性のP.C.R.の証明を提供することを要求している。 到着前にテストし、到着時に別のテストを受ける。
 ・タイは、2023 年の最初の 3 か月で約 30 万人の中国人観光客を見込んでいる。また、病気になった場合にCovid治療をカバーするための医療保険に加入する必要がある。
【コメント】
 東京の繁華街では中国人旅行者をよく見かけるようになった。中国政府の相互主義の主張(中国では外国人の入国時に何も課さないから、外国でも中国人に何も課すな)は自己中心的だなと思う。元々武漢からウィルスが蔓延した経験を忘れてはならない。

2.抗議者がブラジル政府を襲撃
【記事要旨】
 ボルソナロ前大統領の怒った支持者たちは、昨日の午後、ブラジル議会と大統領府に突撃した。
 数十人の抗議者が大統領府に押し寄せ、バリケードを張って警察を抑え込み、より多くの抗議者が入ることができるようにした。建物の中では、抗議者たちが椅子でバリケードをさらに作ろうとしているのが見えた。 ソーシャルメディアに投稿されたビデオによると、屋外では、馬に乗った警察官が棒やポールを使って群集に襲われ、馬から引き下ろされた。
 この行動は、ボルソナロと彼の支持者による国の選挙制度に対する絶え間ない口撃が暴力的に集大成されたものだ。抗議者たちは、2か月前の敗北は、選挙がボルソナロから盗まれたからだと信じている。
 10 月にボルソナロを破り、1 月 1 日に就任したルーラ大統領は、サンパウロにいた。 議会は開催されておらず、議会も大統領府もほとんど空っぽだった。
 ボルソナロは先月末から、大統領の任期が終わりに近づいていたため、フロリダに滞在している。
【コメント】
 ルーラは外国にいるとの報道もある。選挙結果に不満を持つものが暴力行為に及ぶのはアメリカでトランプが実証済みでこれからの波及を恐れる。

3.誤ったカブールのドローン攻撃
【記事要旨】
 私の同僚であるアズマット・カーンは、2021 年 8 月にアフガニスタンのカブールで行われた米国の無人機攻撃に関する新しい情報を入手した。この攻撃では、民家の中庭で救援隊員と 7 人の子供を含む 10 人の民間人が死亡した。
 米軍の公式調査によると、ドローンがミサイルを発射してから数分後に民間人と子供のの死傷者が出る可能性があることを確認した。
 その情報はその後、最高司令官と共有されたが、当時の軍当局者は、彼らの評価について誤解を招くような声明を発表し、民間人の死傷者の「兆候はなかった」と述べ、ISIS の標的が攻撃で殺されたと主張してきた。
 タイムズ紙が調査を発表して初めて、軍関係者は、救援要員が脅威を与えておらず、ISIS とは何の関係もなかったと認めた。
 この調査では、思い込みと偏見が致命的な大失敗につながった詳細な例が示されている。軍事アナリストは、攻撃対象の基になった車の「不安定なルート」は、爆発物を積んだドライバーが監視を回避しようとしている証拠であると誤って結論付けた。
【コメント】
 米国ジャーナリズムによる米国の民主主義の自浄作用だ。

その他:
ジャック・マーは引退
 Ant Group, one of China’s most influential tech titans, said Jack Ma, its founder, planned to relinquish control.
大阪ナオミは欠場
 Naomi Osaka withdrew from the Australian Open.
米下院議長決まる
 After 15 rounds of voting, Kevin McCarthy is now the U.S. House speaker.

2023年1月9日 月曜日

そんなに悲観しなくても。。

 根が比較的左寄りなので、YouTubeのお薦めのタイトルは以下のようなラインアップになっている。
 「劣化社会日本に処方箋はないのか」(宮台真司・先崎彰容)
 「ついに破局が来た」(金子勝)
 「あやうさ満載どうなる今年」(デモクラシータイムズ)

 過去30年日本は経済成長せず、給与は減少して来た。円安のせいもあり2022年に一人当たりGDPで台湾に抜かれ、今年は韓国に抜かれる見込みだ。半導体をはじめとする先端技術製品で世界を席巻してた面影はなく、国際競争力は1989年に第一位だったものは昨年は30位に落ち込んだ。(サンデーモーニングでの寺島実郎氏の発言から)

 私は1975年に三和銀行に就職し2000年まで在籍したが、最初の15年は日本のピークへ上る時代。その後の10年は30年に及ぶ日本の没落の初期にいたことになる。

 ピークの時代と没落の時代で何か違いがあったか?ない!働きぶりにも、働き甲斐にも、報酬にも大差はなかった。

 この30年間、賃金は上がらなったが、物価も上がらず、ゾンビ企業は存続し、多くの国民にとって悪くない時代だったと思う。国際比較では地盤沈下し劣化している日本だが井の中にいれば過ごしやすい30年だったのだ。問題は、このぬるま湯状況を維持するのがとうとう難しくなりそうだということだ。

 そのうちに回復すると思いながら30年のゆでカエル状況をもたらした最大の原因は、当選の為なら怪しい宗教団体のケツまでなめる政治家、天下り先の増設を最優先する官僚、前例踏襲で企業を経営してきた経済人、いずれもに見られる人材の劣化によるものだろう。

 乾坤一擲、状況を改善する最後のチャンスと言われるが、多分、このままずるずると坂を下っていく可能性が90%とみる。

 ただ、政府は国民が湯冷めをしない程度のぬるま湯は続けると思われる。
 左寄りの論者は大いに憂えているが、自民党政権は安泰であり、役人は政治の言うことを聞くだけの気楽な仕事になり、企業も世界を驚かすような活動は出来ず、ゾンビ企業も生き永らえる。国民の生活は、総じて悲観すべき状態に陥ることはない。天下泰平天国万歳!

2023年1月8日 日曜日