世界の動き 2022.3.2 Wednesday

N.Y. Times 電子版より 今朝はWifiがつながらず、サイバー攻撃かと焦りました。時間をおいて試したら大丈夫だったので一安心。こんなご時世、いやですね。
1.ロシア軍の車列キエフに迫る
【記事要旨】
 侵攻から6日目、ロシア軍の40マイルの車列がキエフに近づき、より残酷な攻撃が心配されている。ハリコフ市内の庁舎が攻撃され、キエフではテレビ塔が破壊された。すでに66万人がウクライナを脱失。ウクライナ政府は成人男子の出国は制限。アフリカ系ウクライナ住民は政府が軍への参加を拒否。
 ゼレンスキーは市民を標的にした露の戦争犯罪を非難。17憶ドルの支援を要請。
 ロシア軍の一部で投降が見られる。ロシア国内では反戦デモで411人が逮捕される。
 原油価格の100ドル以上への増嵩を受けてIEAは60百万バレルの備蓄の放出を決定。
 台湾はウクライナ危機を自国の危機と認識。インドはこの争いから距離を置く方針。
【感想】
 シェルやBPのロシアビジネスからの撤退は勇気のある決断。
 日本企業も英国のように単純にstand for justiceで動けるかは微妙。大きな懸念は、欧米企業が抜けた穴を埋めるのは中国に違いないこと。
 個人的には英企業の抜けた分は日本が買いますほうが地政学的に正しい判断だと思う。中国が買えば中ロの連帯が強化され、露がさらに弱体化すれば中国の属国化が進む。露としては中国の属国化は避けたいはず。
 このような点を考慮して政府は国際的に明確に述べるべきだ。

2.一般教書演説予想
【記事要旨】
 バイデン大統領は今晩9時に初の一般教書演説を行う。
 パンデミック後の賃金上昇と失業率の改善を強調するだろう。公共投資の必要性を述べ、ウクライナ危機に対する経済制裁の必要性と、その後のエネルギー価格の上昇といった困難の可能性を説明する必要があろう。
 米国民の70%が米国は悪い方向に向かっていると最近の世論調査が示しており演説は冷ややかに迎えられるだろう。
【感想】
 国内では四面楚歌のバイデン大統領。
 一般教書演説の楽しみは演説の格調。是非格調高い演説を聞きたいものだ。

3.韓国は多様化に否定的
【記事要旨】
 テグ市で150名のムスリムが寺院を建設しようとして、市民から「テロリストの巣窟」建設へ反対運動が起きている。
 韓国文化の輸出と対照的に、韓国はムスリムにさらに外人一般に対して閉鎖的だ。国内の住宅価格の上昇や貧富の差の拡大もこの考えに寄与。
 韓国は数千年の外国の侵略と征服を耐えてきた歴史を誇る考えが広まり、移民に反対する人は、民族の純血性や、種の単一性を強調。
 人口減に悩む韓国は外人女性を成人男子の伴侶として奨励しているが政府の多様文化家族という考えは批判を浴びている。
【感想】
 韓国の技能実習制度は日本より数段優れているという報道を数年前に聞いた記憶あり。現状どのように対応しているのか。入国管理制度はどうなっているのか、調査報道に期待したい。

その他:
元気な女王
Queen Elizabeth II, 95, resumed her duties nine days after testing positive.
効かないワクチン。この報道は日本で聞かなかったな。。
New data shows that the Pfizer shot is far less effective in children 5 to 11, offering protection against hospitalization but almost none against infection.

(2022.3.2 Wednesday)