Nine Lies About Work 「仕事に関する9つの嘘」を読んで

昨年末に買い、積ん読していたが、先週末から読み始め、読了した。

【著者のアプロ―チ】
 著者は9つのウソ(誤解)を説明し、ホント(正解)は何かを示す。
 例えば、
ウソ#1 「どの会社」で働くかが大事
ホント#1 「どのチーム」で働くかが大事
  何故なら、そこが実際の仕事が行われる場所だから
ウソ#6 人は「他人」を正しく評価できる
ホント#6 人は「自分の経験」なら正しく評価できる
  何故なら、それしか頼れるものがないから
という具合だ。
 9つの「ウソ」と「ホント」を手っ取り早く知りたい人は、https://www.youtube.com/watch?v=V_mR5k8vuFc を見ると、英語だが、わかりやすいだろう。

【筆者が得たもの】
 他人を正しく評価できないとすれば、自分の経験に置き換えて考えられるような質問を評価者に対してすべきなのだ、と著者は説く。
 例えば、
・並外れた成果をあげたい場合、あなた(評価者)はこの人(評価対象者)の力を借りますか?
・この人にはあなたが対処しなくてはならないパフォーマンス上の問題がありますか?
というような質問で、評価者の「自分の経験」を聞き出すのが可能だ。
 また、部下が動くのは「意味」と「目的」を理解した時だけだ、というのも箴言だ。

【結論】
 著者の、9つのウソとホントは平板でありきたりの結論に思えるが、全編にわたり使えそうなアドバイスに富んでおり、一読を進めたい。

(2022.2.16 Wednesday)