来週の月、火は、金融財政事情研究会主催の金融内部監査人養成セミナーの講師を相務めます。もう28回目。私は第1回目から講師を務めています。http://www.kinzai.or.jp/seminar/detail/107
今日の記事で、Barclays PLCがLIBORを不正に操作していたという記事がありました。このような不正は、(組織を挙げてという色彩もありそう。まだそこまでの追及はなされていないが)どのようにすれば防げると思いますか?正解は多分ない。そのように問いかけてゆくことが大事なのだろうと思います。
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【経済】
見出し:EU official urges wider integration
文章:
European leaders are expected to reach a “common understanding” on ways of deepening the integration of the euro zone at this week’s summit in Brussels, European Council President HermanVan Rompuy said Wednesday.
説明:
木曜から始まるEUサミットの記事。元来integrateして出来たUnionがintegrateを強調しなければならない矛盾!
【経済】【中国】
見出し:Risks lurk as Chinese hunt yield.
文章:
Chinese savers are turning away from traditional deposits toward higher-return wealth-management products, a trend that is posing risks to the country’s banking system.
単語:
lurk: lark(ひばり)は知ってるけどlurkは見たことなかった。潜在する、隠れて待つ
説明:
「中国の銀行は、富裕者向けに投資商品を販売しておりその残高は銀行預金の12%にもなる。これらの商品の実体は、短期MMF、長期の債券を組みあわせたものである。例えば、典型的な商品は6カ月満期で4.5%の金利がつくが、これが3カ月定期2.85%,6カ月定期3.05%の基準金利よりかなり高い。預金者が預金を継続している間は良いが、預金の引き出し時、あるいは金融環境の変化時には銀行は大きなリスクを負うことになる。」という記事。
まあ、典型的な短期調達、長期運用のミスマッチですね。金利低下時はよいが、金利上昇時には銀行は苦しくなる。
【政治】【中国】
見出し:China province backtracks on housing
記事:
China’s central Henan province appears to have beaten a hasty retreat on a proposal to ease housing-market curbs in an about-face reminiscent of several earlier episodes across the country, illustrating continued tensions between Beijing and local governments over property policies.
単語:
backtrack: 撤回する、もと来た道を引き返す
about-face: 180度の方向転換
reminiscent of ~: ~を想い起させる
説明:
久しぶりに知らない単語の多く出てきた記事。殆どは意味を類推できるが。
この記事では、中央政府の住宅政策に反する多くの地方都市の例が出ている。
Henan(河南), Foshan(佛山), Wuhu(蕪湖) , Shijiazhuang(石家庄) 等である。
中央政府の統制が緩んでいる様子が見られるが、権力闘争の一つの表れであろうか。
【政治】【経済】【インド】
見出し:India’s prime minister aims to manage another crisis
文章:
When Manmohan Singh was last finance minister of India, in the early 1990s, he helped rescue the country from a severe financial crisis. Now with the nation facing another economic crunch, he has an opportunity to try it again.
説明:
難しい単語があるわけではないが、インド経済の記事を取り上げたい。
最近インドは不調・不振と言われるがそれほど悪いのか?記事によると、3月末までの過去一年間のGDP成長率は6.5%. 財政赤字は5.8%、経常収支の赤字はGDP比4%.
とのこと。
それほど悪くは見えないが。最近のルピアの下落が大きい。外資規制の緩和の必要性が記事では取り上げられている。シン首相への期待が高い。
【経済】
見出し:Barclays settles probe for $453.6 million
文章:Barclays PLC said it will pay GBP290 million ($453.6 million) to settle a long-running probe by U.S. and UK regulators into allegation that traders at the bank manipulated interbank-lending rates.
単語:
probe: 違法行為の捜査、査察
説明:
今までこの類の記事は何回も目にしてきが、詳しく読んだことがなかった。なぜLIBORを意図的に低くしたか考えてみた。理由は二つ。①銀行全体として調達コストが低く見える。金融危機時に信用力があるように見え、調達に有利。②固定金利受け、変動金利払いの金利スワップ取引では、容易に利ザヤが拡大する。トレーダーが金利表示担当者に意図的に低くしてくれと要請していたというのはこれが理由であろう。
以上