世界の動き 2025年11月26日 水曜日

今日の一言

ニューヨークタイムズ電子版より
「紅葉」
 昨日は自宅近くの九品仏へ紅葉を見に行った。京都の名刹に匹敵する紅葉のグラデーションに、銀杏の巨木の黄葉とその下に黄色の絨毯が広がっている。
 あまり知られていないのか訪問する人が少ないのが嬉しい。巨大な阿弥陀様がまつられる本堂では七五三を祝う読経が響いていた。
 10月に東京で再開した米国の友人からメールと写真が届いた。I made it home just in time to marvel at the beauty of the fall season. The red, brown, and yellow leaves of New England are nearly gone now, but I have included a couple of photos taken near our home.
 落葉の美しさを愛でる感情は洋の東西を問わないようだ。竹内まりやの歌ではないが、あと何回楽しめるのだろうか。

ニューヨークタイムズ電子版より
1.ウクライナ問題で揺れるヨーロッパ
【記事要旨】
– フランスの発言と反響
フランス陸軍司令官マンドン将軍が「ヨーロッパ防衛のために若者が命を落とす可能性を受け入れるべき」と訴えたが、国内では好戦的だと批判を浴びた。
– 欧州防衛の現状
– 冷戦後、欧州主要国は軍事費を削減し兵力も縮小。
– ロシアの侵攻後、防衛費増加や再軍備が進むが、経済低迷の中で国民の支持は限定的。
– 世論調査では「自国のために戦う」と答えたEU市民は3分の1未満。ドイツでは23%。
– 一方、ロシアに近い国々(ポーランド、フィンランド、バルト三国など)は徴兵制や軍事訓練を維持・拡大。
– 外交と軍事力の乖離
ドイツ・フランス・イギリスが外交交渉を主導し、トランプ大統領の親ロシア的和平案を修正する動きが見られる。しかし、欧州の外交努力は十分な軍事力に裏付けられていないため、持続的効果には疑問が残る。
– ウクライナの立場
ゼレンスキー大統領は欧州の外交的支援を頼りにしてきたが、軍事的裏付けの不足に不満を抱いている。欧州の高尚なレトリックが交渉の場でどのような意味を持つかは今後の展開次第。
– 最新の動き
ロシアはキエフにミサイル・ドローン攻撃を行い死者が発生。米国とロシアはアブダビで協議。トランプ大統領の和平案は「ロシア寄り」と批判され、修正案が模索されているが、米議会内でも意見が分裂している。
【コメント】
 ヨーロッパは外交的には積極的に動いているが、防衛力や市民の戦意の不足が大きな課題。ウクライナ支援の実効性は、欧州がどこまで軍事的裏付けを整えられるかにかかっている。防衛はアメリカの軍事力頼みなのがアキレス腱だ。

其の他の記事
・トランプ政権は、イスラエルが支配するガザ地区におけるパレスチナ人のための住宅団地の急速な建設を推進している。
・英国政府は本日、年次予算を発表する。これは労働党と、財務大臣として苦難の日々を送ってきたレイチェル・リーブス氏にとって大きな試練となる。
・エチオピアで噴火した火山は、アジア全域に噴出した灰雲を噴き出し、インドでは航空便に乱れを生じた。
・ブラジルの最高裁判所は、クーデター未遂事件を指揮したとして、ジャイル・ボルソナーロ前大統領に懲役27年の刑期開始を命じた。
・リッツ・カールトンはケニアに1泊3,500ドルのサファリキャンプを開設した。マサイ族の一部は、これが野生動物の回廊を塞いでいると批判している。

2025年11月26日 水曜日