久しぶりに書店に行ったら、ベストセラーの第二位に挙がっていた。成田悠輔氏の著作を初めて読んだ。
貨幣がなくなるという主論理が、本を読んでも理解できなかった。現在は貨幣がありお金を所有する人はお金を出せば(殆ど)なんでも(値上がりしたコメも)手に入れることが出来る。政府の補助制度で難病の人でも高額医療制度により高度医療を受けて命が守られる。そして医療費の上限が守られる。これらは貨幣制度を前提としたシステムのおかげだと思う。
成田氏の描くすべての情報が物の(人間の)価値を決める世界では、生きるのに必要なお米をどうしても入手できない人が出てくるのではなかろうか。社会的に「与える」ことが出来ない人は社会から見捨てられることになるのではなかろうか。
成田氏の「老人は切腹しろ」という過激な言動を、本書は理論的に(あまり私には論理的に思えないのだが)支える論考に思えてきた。
本書でわかりやすいのは「はじめに」と「おわりに」だ。成田氏のペダンティクな考えがよくわかる。
2025年4月6日 日曜日