世界の動き 2024年2月28日 水曜日

今日の言葉:
「政治倫理審査会」
英語ではPolitical Ethics Review Boardと言うが、開催について与野党の考えが一致せず難航しているようだ。
「政治倫理」といえば、有るかもしれないが「倫理的な政治」は、存在しそうにないOximoronの一つだ。”old news” “icy fire” “organized chaos”とか、二つの矛盾する言葉を一つにした表現だ。

審査会について言えば、野党は適当なところで手を打って早期開催を目指すべきだ。自民党の証言者の説明があまりにひどければ(そうなると思うが)証人喚問へと歩を進める機会になるのではないかと思うからだ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ロシア、NATO軍のウクライナ駐留に警告
【記事要旨】
ロシアは昨日、NATO加盟国によるウクライナへの地上介入は西側軍事同盟とロシア軍との直接衝突につながると警告した。 この反応は、フランスのマクロン大統領が同盟国が軍隊を派遣する可能性について挑発的なコメントをした翌日に行われた。
ロシア政府は、ウクライナにおけるNATO地上軍に関する公開の議論を「非常に重要な新たな要素」と呼び、「もちろん、これはこれら諸国の利益にならない」と警告した。
欧州諸国はマクロン氏のコメントから慌てて距離を置くようになり、NATO長官は同盟にはそのような計画はないと述べた。 フランスはその後、マクロン氏が欧州がウクライナ支援のため新たな行動をどのように検討する必要があるかを強調しようとしていたと明らかにした。
この断片的なメッセージは、米国の決意が弱まり、ロシアが戦場で前進する中、NATOが、フィンランドとスウェーデンの加盟提案承認でより強力になっているにもかかわらず、キエフを支援する方法を模索していることを浮き彫りにしている。
分析:外国によるウクライナへの地上介入はほとんどのアナリストが可能性は低いとみている。 ロシアの侵略以来、米国と欧州の同盟国のほとんどはその可能性を断固として排除しており、そのような措置が核戦争にエスカレートする可能性があると警告している。
【コメント】
核戦争の可能性は戦争の初日からプーチンは言及していた。最前線から距離を取った防衛ラインに英仏を中心にした平和維持軍を駐留させるようなことは不可能だろうか。

2.ハマスは停戦間近の話を軽視
【記事要旨】
バイデン大統領が、来週までにガザ地区で停戦が実現する可能性について慎重ながらも楽観的な見方を表明したことを受け、ハマスはイスラエルとの合意に近づいているという見通しに冷や水を浴びせた。
ハマスの報道官は、イスラエル当局者が先週パリで調停者と会談して以来、同組織はまだ「新たな提案」を正式に受け取っていないと述べた。 交渉の主要人物であるカタールもまた、調停者らは依然楽観的な見方をしているものの、交渉は突破口に達していないと述べた。
考えられる提案:イスラエル当局は約6週間の停戦案について議論しており、その間に人質約40人とパレスチナ捕虜を交換する可能性がある。 囚人の中にはテロの罪で重刑に服している者もおり、彼らの釈放はハマスに取引を説得することを目的とした譲歩となるだろう。 当局者らは2週間以内にラマダンが始まる前に合意に達したいと考えている。
その他の動き:
イスラエル軍がガザ地区の医療従事者を拘束したことを受け、赤新月社はガザ地区の一部での緊急医療活動を2日間停止した。
イスラエルは昨日、10月7日のハマス主導の攻撃以来初めて地方選挙を実施し、政治的なムードを垣間見ることができた。
【コメント】
当方の見方は変わらない。ハマスがどう対応しようが、イスラエルには停戦の意思はない。

3.マグロの水銀汚染は依然として高い
【記事要旨】
フランスの研究者チームは、数十年にわたる世界的な規制によって有毒金属の放出が抑制されてきたにもかかわらず、魚中の水銀濃度が実質的に変化していないことを発見した。
研究者らは、最も厳格な水銀規制を行ったとしても、水銀濃度が海洋で下がり始めるまでにはさらに10~25年かかるだろうと予測した。 マグロの水銀濃度の低下は、それからさらに数十年後に実現することになる。
【コメント】
処理水の放出で魚の放射能汚染だけに目が行っていたが、水銀汚染もあったのかと思う。
名古屋市の広報誌では以下の記載がある。『水銀の量が多い魚は? キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、クロムツなどは、やや水銀の量が多いお魚です。 1週間に約160gまでを目安にしましょう。 いろいろなお魚を食べる場合は、1週間での組み合わせで考えましょう。 キハダマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなど、特に注意が必要でないお魚もいます。』

その他の記事より:
・ガイアナ沖の油田開発競争
Exxon Mobil and Chevron are fighting over a new source of oil near Guyana, in Latin America. It may scuttle Chevron’s $53 billion deal to buy Hess.
・米でリンゴソースが鉛汚染
Hundreds of American children were poisoned last year by lead-tainted apple sauce, as food-safety systems routinely failed.
・インドのライオンの名前に注意
An Indian zoo official was suspended for naming two lions in a breeding program after a Hindu goddess and a Muslim emperor.

2024年2月28日 水曜日