今日の言葉:
「ごまめの歯ぎしり」
盛山文相の不信任決議案の否決、政治倫理審査会への自民党の姿勢を見て、野党は激しく批判しているが、まさに「ごまめの歯ぎしり」と言える。
(「ごまめ」は「片口鰯」の稚魚を干したもので、ごく小さい魚が憤怒で歯ぎしりをするように)実力のない者・とるに足りない者が、いくら批判をしたところで何も変わるものではないということのたとえだ。
自民党の支持率は25%ぐらいまで下がったが、投票率50%の選挙であれば、まだ十分勝利できる水準ともいえる。逆風だ逆風だと自民党の指導者は言うが、緊張感は無い。
裏金に課税して早く幕引きして、選挙では裏金造りをした議員には決して投票させない戦略に野党は転換すべきではないだろうか。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.アヴディウカの陥落後、ウクライナ兵士が行方不明
【記事要旨】
ウクライナ東部の都市アヴディウカからの混乱した撤退中に、数百人のウクライナ軍がロシアに捕らえられたか、行方不明になった可能性がある。 この敗戦は、すでに低下しつつあるウクライナの士気に打撃を与える可能性がある。
ロシアによるこの小さな都市の占領は、ウクライナにとって象徴的な敗北とみなされtているが、米国は、重大な戦略的後退ではないと述べていた。
数百人の兵士が捕らえられれば状況は変わるかもしれない。 退却の状況を知る2人の兵士は、850人から1,000人の兵士が捕らえられたか行方不明になっていると推定しており、西側当局者らはこの範囲が正確であるようだと述べた。 ソーシャルメディアに投稿された未確認の動画には、ロシア軍が市内およびその周辺でウクライナ軍を処刑する様子も映されていた。
ウクライナはすでにより多くの兵力を必要としており、経験豊富な戦闘員を失うわけにはいかない。 同国はさらに50万人を動員したいと考えているが、この取り組みはすでに政治的抵抗に遭っており、議会で停滞している。 数百人の兵士の拘束は徴兵活動を複雑にする可能性があり、軍当局は行方不明兵士の数と重要性の両方を軽視しようとしている。
分析:一部のウクライナ兵士と西側当局者は、撤退は計画性がなく、開始が遅すぎたと述べた。 これらの失敗が兵士の行方不明の直接の原因だった、と彼らは言う。
【コメント】
「最後の一兵まで戦う」のはより多くの犠牲を招き、士気の低下にもつながるという教訓だろうか。
ウクライナには何とか頑張ってもらいたいという希望とアンビバレントな現実がある。
2.ジュリアン・アサンジの最後の訴え?
【記事要旨】
ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジは、米国の引き渡し命令と闘い、5年近く英国の刑務所に収監されている。 昨日始まり、今日も続く予定のロンドンでの公聴会が、同氏が英国に滞在する最後のチャンスになるかもしれない。
アサンジ氏の妻、ステラ・アサンジ氏は、刑務所内で彼の健康状態が悪化したと述べ、弁護士らは米国でスパイ罪に問われ、懲役175年の刑に相当する可能性があると述べている。 米国の弁護士らは、同氏が懲役4年から6年を言い渡される可能性が高いと述べた。
背景: この容疑は、2010年にウィキリークスが陸軍情報分析官チェルシー・マニングによって漏洩された文書を公開したことに遡る。その文書には、隠された外交取引が暴露され、イラクとアフガニスタンでの戦争における民間人の死亡に関する暴露も含まれていた。
【コメント】
全く忘れていた名前だ。2010年夏から秋にかけて、ウィキリークスは欧米の主要メディアとともに大量の米当局の機密情報を暴露し、世界中をあっと言わせた。アフガニスタン戦争関連(約7万7000件)、イラク戦争関連(約40万件)、外交公電(約25万件)を合わせると、巨大な容量となる一連のリークは「メガリーク」という新たな言葉を生んだ。
時代の寵児だったが、やり過ぎたということだろうか。政府に正面から反逆すると生き残れないという教訓か。
3.米国が停戦協定の草案を作成
【記事要旨】
米国が国連安全保障理事会での拒否権を行使して、イスラエル・ハマス戦争の即時停戦を求める決議案を無効にするのは3度目だ。 アルジェリアはこの決議案を提出しており、外交官や国連当局者らは、ガザが必要な援助を得るためには停戦が必要だと述べている。
一転して、米国は代替決議案を起草したが、まだ交渉の初期段階にある。 「できるだけ早く」戦闘を一時停止し、人質を解放することを求めている。 また、現状ではイスラエル軍はガザ南部のラファで攻撃を行ってはならないとも述べている。
理由:米国は、停戦決議は、人質解放の取り決めを仲介する交渉努力を危うくすると述べたが、交渉は行き詰まっている。
その他の動き:
国連が略奪を理由に北部への食糧配達を停止したため、イスラエルはガザ市での避難を命じた。
ウィリアム王子は、慎重とはいえ異例の公式声明で、ガザでの戦闘を「できるだけ早く」終結するよう求めた。
南アフリカは、パレスチナ人に対するイスラエルの政策は「より極端な形態のアパルトヘイト」であると述べた。
【コメント】
停戦cease-fireと一時停止temporally holt in fightingの違いが未だに理解できない。早く戦闘を止めろ!
その他の記事:
・韓国での医師の職場離脱
Hundreds of doctors in South Korea walked off the job to protest a government plan to admit more students to medical school.
・バイデンの選挙資金集めは順調
President Biden raised $42 million for his re-election campaign in January, a bright spot as his polling numbers remain stubbornly low.
・ロシアの亡命パイロットの死亡
A Russian pilot who defected to Ukraine and handed over his military helicopter is believed to have died in Spain.
ロイターの記事を以下に引用します。
『[モスクワ 20日 ロイター] – ロシアのナルイシキン対外情報局長官は20日、ウクライナに亡命した元ロシア軍パイロットがスペインで死亡しているのが見つかった事件について、道徳的な価値観を失った結果との認識を示した。
スペインの国営通信社EFEは、南部アリカンテ近郊のビジャホヨサで13日に射殺されて発見された遺体がマキシム・クズミノフ氏のものであると報じた。同氏は昨年8月にロシアの軍用ヘリコプター「ミル8」を操縦してウクライナに逃亡した。
ロシアの国営タス通信によると、ナルイシキン氏はこの事件に関する質問に対し「この裏切り者の犯罪者は、汚れた恐ろしい犯罪を計画した瞬間に道徳的な死体となった」と述べた。
EFEによると、クズミノフ氏はウクライナのパスポートを所持、偽名でスペインで生活していた。』
2024年2月21日 水曜日