ロシア北極圏の刑務所で死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏の陣営幹部ジダーノフ氏は17日、刑務所を同日訪れた母親と弁護士が、当局から死因について「突然死症候群」だと知らされたとXで明らかにした。ナワリヌイ氏の広報担当者ヤルミシュ氏はXで、事件性がないとする当局に対し「彼らはいつもうそをつき、痕跡を消す」と猛反発した。
ヤルミシュ氏は、当局が弁護士に対し、遺体の検査が終わって事件性は認められなかったと通知したことを明らかにした。陣営は家族への遺体引き渡しを求めているが、当局は応じていない。
(以上、時事通信より)
突然死症候群とは、何らかの理由で突然死したということで、死因を特定していない。ロシア当局にとって都合の良い死因の説明だ。この言葉をgoogleで調べようとすると乳幼児突然死のことが延々と出てくるが成人の突然死の説明は殆どない。
英語でSudden Death Syndromeと入れると詳しい説明が出てくる。その多くは心臓疾患によるものということで、米国では年間15-45万人の成人突然死で亡くなる人がいるそうだ。
いずれにしてもナワリヌイ氏の遺体が引き渡されなければ正確な死因は不明だが、ロシア当局は決して返還しないだろう。
プーチンは邪魔者を容赦なく殺害してきた。最近ではブリゴジン氏の乗った飛行機の墜落の記憶が生々しい。部下に殺させるだけでなく、KGBの諜報員だったプーチンは、世界の指導者の中で唯一自分で人を殺したことのある経験を有する人だろう。
彼の氷のような笑顔と、決して笑わない目元を見ると、恐ろしい指導者だと思う。こういう人を相手にするのは大変だ。安倍元首相などを相手にするのは、プーチンにとっては赤子の手を捻るに等しい行為だったに違いない。
2024年2月18日 日曜日