今日からスーパー・コンビニ等でのレジ袋が有料化された。
そんなことではプラスチックごみの削減にならないとか、バイオ由来の無料袋を使うべきだとか、マイバッグはコロナ下で危険だとか、議論がいろいろ出ている。
筆者の直観的な結論は、
・有料化すればレジ袋をもらう人は減るであろうから当然プラスチックの使用量はその分減るであろう。
・そもそも日本は包装が過剰すぎるのでこれを契機に過剰包装を削減すればプラスチックゴミも減るであろう。
という単純なものだ。
世界との比較で考えてみると、日本は環境先進国だと標榜する割に、環境への目に見える取組が最近は少ないように思われる。
・レジ袋の有料化は、ずいぶん前からEU諸国ではやっていた。5円とかいうレベルでなくもっと高かった記憶がある。
・プラ容器に変わる紙の容器の利用はアメリカのファストフッドチェーンの一部では20年以上前から取り組んでいる。
・東南アジアではプラスチックストローの使用禁止を3年ほど前から始めている国が多い。
このように、比較的簡単で、目に見える環境問題への取組に我が国が遅れているのは大変残念なことだ。
思い起せば、大気汚染防止のために制定された米国マスキー法をホンダのCVCCエンジンが初めてクリアしたのは1972年。日本の小型車が世界市場で注目される魁になったのは環境問題への先進的な取組であった。
1972年の我が先達に比べ、世界の後追いで、やっとレジ袋を有料化しようという我々の姿勢は、とても恥ずかしい。
(2020.7.1)