星条旗新聞社 

 今朝病院へ車で行く際に予約までの時間つぶしに青山墓地付近に駐車していた。朝8時過ぎだ。すると突然大きな爆音をあげて米軍のヘリコプターが3機着陸してきた。青山公園や新国立美術館に隣接する一等地に星条旗新聞社と言う米軍施設があるのは聞いていたがヘリが着陸するのを間近で見るのは初めてだった。3機が着陸できるヘリポートとは結構な大きさだ。

 すさまじい爆音を聞きながら沖縄の米軍基地の問題を思った。多くの沖縄県民がこのような爆音に日常的にさらされているのだろうか。普天間基地の移設の遅れは。まるで玉城知事の無理筋な遅延策によるものだという保守系の論も目立つようになっているが、知事が反対する基本は、基地の新設には多くの県民が反対だと言う感情によるものだ。こんな爆音を聞かされるのは御免だという県民の意志だ。先日は米軍の高官が「辺野古の基地は必要なのか?」という発言をしたとの報道があった。ドローン攻撃や電磁戦がウクライナ・ロシア戦争の主役になっている。オフィス街ではリモートワークの普及でオフィスビルの空室率が増加している。WeWorkは倒産に至った。巨大な米軍基地は既に時代遅れかも知れないのだ。沖縄の米軍基地の再編について我が国はもう少し発言権を強めてもらいたいものだ。

 沖縄だけではない。東京上空は、横田基地の米軍機の離着陸に支障が無いように横田空域で規制されているそうだ。先日、上川外相はイスラエルとハマスの騒乱で、ハマスを非難し、米国の姿勢への強い支援を示した。こうした無条件の支援の姿勢をずっと取って来ても、米軍基地の削減や地位協定の改訂は遅々として進まない。

 米国は大事な同盟国だ。しかしながら、軍事・外交での是々非々の態度を取ることが日本への信頼性を高めると考える。国益を優先しない政府の姿勢は政権の更なる支持率の低下につながるだろう。

2023年11月11日 土曜日