世界の動き 2023年3月13日 月曜日

今日の言葉
「看板弾」
 WBCでのサムライジャパンの活躍が目覚ましい。特に大谷が大活躍だ。昨日は自分の看板を直撃する特大ホームランを放った。すごいぜ「オータニサン!」
 最近スポーツ以外明るいニュースが無いのが寂しい。世界でトップに立てるのは野球ぐらいで、産業は停滞している。頑張ろうニッポン。

ニューヨークタイムズ記事
1.中国が中東の取引を仲介
【記事要旨】
 サウジアラビアとイランは、何年にもわたる紛争の後、金曜日に外交関係を再確立することに合意したと発表した。 中国によって促進されたこの取引は、中東における北京の重要性が高まっていることを浮き彫りにし、米国の影響力が弱まっていると言う人もいる。
 サウジアラビアとイランは、失効した安全保障協力協定を再開することで7年間の分裂を修復し大使館を再開すると述べた。 しかし、意見の相違は根深く、和解が実際にどこまで進むかは不明のままだ。
 中国の関与は驚きであり、長年の同盟関係とライバル関係が世界で変化する中で、世界の政治家としての習近平の野望を示している。
 一部の湾岸アラブ当局者は、もはや米国に頼って安全を確保することはできず、中国は武器、技術、投資を条件なしで提供する用意があると述べている。 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、王国がアメリカの「属国」ではないことを証明しようとしているという見方がある。
 しかし、米国はサウジの主要な安全保障上のパートナーであり続けているが、イランとの関係が非常に緊張していることを考えると、米国がイランとの関係改善を仲介することはできなかったので、ムハンマド皇太子は現実的なアプローチを取っているだけだという人もいる。
 この取引は、国内の不安と厳しい制裁によって経済が行き詰まっているイランにとって救済となる可能性がある。
 今回の協定は、イエメンでの戦争のような地域の緊張を静めるのに役立つ可能性がありサウジにもメリットがある。
 サウジアラビアとの反イラン連合へのイスラエルの期待は打ち砕かれるかもしれない。イランの核計画に対する懸念が繰り返し表明されているが、サウジはイスラエルとの国交正常化と引き換えに、米国からの安全保証と民生用核開発計画の支援を望んでいる。
【コメント】
 サウジとイランは今や伝統的なイスラムの価値を共有する地域の大国だ。サウジはスンニー派、イランはシーア派で紛争の根は深いので、今回の動きが定着し、中東の安定を増すのかそうでないのか効果はよくわからないが、中国がアレンジしたところがポイントだ。

2.中国の新しい指導者
【記事要旨】
 習近平は、金曜日に中国の国家主席として前代未聞の 3 期目を迎えた。 習主席が超大国の競争の時代に備えて中国を強化し、経済を復活させようとしているため、全会一致の投票は彼の優位性を固めた。
 今日終了する全国人民代表大会で、5 年ぶりに新しい指導者が昇格する。その多くは習主席の支持者だ。彼の新しいナンバー2であるLi Qiang李强は、3年間のCovid-19制限の後、経済成長を復活させるという課題に直面している。李は昨年、上海での封鎖を監督したが、民間部門に手を差し伸べると見られる。
 全国人民代表大会は、共産党の統制を一元化しようとする習主席の取り組みを反映した一連の規制変更も承認した。
 いくつかの変更は、金融セクターを安定させ、不動産危機が続く中で中央銀行の力を高めることを目的としている。 西側諸国と競争するために技術と科学の革新を後押しし、将来の経済の骨格になるデータの管理方法を一元化することを目指している。
【コメント】
 このような動きを見ると「民主主義」と「一党独裁主義」との政治の効率化について考えさせられる。

3.アボリジニへのアルコール禁止
【記事要旨】
 オーストラリア当局は、ほとんどのアボリジニ コミュニティに住む人々が持ち帰り用のアルコールを購入することを妨げていた禁止令を復活させた。 この動きは、人種と支配に関する議論を再燃させた。
 こうした禁止は2007年から人種差別的と呼んで失効させた昨年7月まで実施されていたが、アルコールが再び流れはじめると、犯罪が爆発的に増加した。
 禁止反対派は、白人の指導によって課された禁止が植民地主義の影響を増幅し、実際の問題から目をそらすと信じている。一方、家庭内暴力やその他の害を減らす利点は、差別的な影響を上回る可能性があると主張する人もいる。
 オーストラリアが、政府の政策について助言する先住民族団体を憲法上制定することについて議論し始めたため、アルコール禁止議論が再び激化した。
【コメント】
 人種差別に絶望しアルコール漬けになる原住民への対応は豪州でも米国でもある問題のようだ。行方をフォローしたい。

その他:
ロシア人はアルゼンチンで出産
 Pregnant Russians are heading to Argentina, which gives citizenship to anyone born there — and grants their parents a right to permanent residency and a fast track to a passport.
カタールの人権侵害
 Qatar pressed a U.N. agency not to investigate labor abuses in the run-up to the World Cup.
シリコンバレー銀行の破綻余波
The U.S. is racing to contain fallout from the collapse of Silicon Valley Bank, which is the largest U.S. bank to fail since the 2008 crisis.

2023年3月13日 月曜日