自分であることの証明

銀行窓口で
PCバンキングを使っていないので銀行に関するほとんどの用は窓口でお世話になる。
100万円以上の大口送金を窓口でしようとするとATMで受け付けてくれないので、窓口での送金をしないといけない。
本人確認として、大体がATMカードの暗証番号を聞かれる。
暗証番号を言えば本人だと見做されて写真付きの身分証明書を要求されることは無い。
このルールがおかしくはないか。もしATMカードの暗証番号で本人確認できるというのなら、100万円以上の送金自体もATMで可能にすることになんの問題もいはずだ。
マネロンを防ぐために本人確認するというのなら写真付きの身分証明書で本人確認しないと意味がないだろう。
100万円以上の送金を窓口でするたびに、この手続きはおかしいと言い続けているが、改善される様子はない。
もし金融庁の読者の方がいらしたら、改善をお願いします。変ですよね。

入り口の指紋認証
私がアドバイザーをしている会社2社で入り口に指紋認証がある。私はこれが大の苦手。
どうも指紋が薄いらしくなかなか登録ができない。登録できてもうまく作動せず、結局誰かに開けてもらうことになる。
スパイ映画だと、人の指紋をゴム手袋に写したり、残酷な場合は指を切ったりしてまんまと侵入しているが、私の経験ではそんなにうまく行きそうもない。

磁気による本人確認
人間が持っている磁気は人により違うという。
従って、その人の磁気を認識することにより本人確認できる技術を開発中をいうベンチャーが10年前くらいにあった。
これさえあれば鍵が不要になり、金庫の前に立てば鍵が開くし、自動車のドアに近づけばドアが開くことになる。
その後実用化されていないのを見るとそれほど簡単ではないのだろう。
何枚かのカードを財布に入れておくと表面にあるPASMOをかざしても反応しないことがよくあるので磁気のコントロールや認識も相当難しいのだろうと思える。

物理的な確認以外に、暗証番号、パスワード、ブロックチェーン技術等、本人を特定する技術は大いに進歩している。
題名を忘れたが、サンドラブロックが主人公の映画で、敵によ本人のIDをすべて消されて、生き残るのがとても大変になるストーリーがあった。自分の情報を窃取されるのは困るが情報をすべて消されると現代世界では生存できない。

AIやクローン技術が発達すれば「自分が真の自分であること」を証明することが難しい時代が早晩来そうだ。
その時には「僕って何?」という認識や、自分のインテグリティをどのように維持するか、という哲学的でで倫理的な課題に、人類は、個々人が直面することになるのだろうか。
(2019.12.14)