世界の動き 2022年5月17日 火曜日

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
 日経新聞に「身代金要求ウィルス」が大きなビジネスに育っているとの報道があった。毎日メールを開くを数多くのフィッシングメールが届く。便利な道具には危機が忍ばされているのだ。
 「感度を高め引っかからないように個人的な努力を続ける」ことしか有効な対策はなさそうだ。ジャンクメール・フィッシングメールをしっかり押さえてくれる対策ソフトはまだない。有効なソフトが開発されれば巨大なビジネスになるだろう。

1.ロシアでは東部での攻勢を弱める
【記事要旨】
 米ISW研究所の発表ではロシアは侵攻当初の計画を縮小しドンバス地域の確保を目標にしているがそれにも頓挫している。日曜にウクライナ軍はウクライナ第二の都市カルキウ近郊でロシア国境に到達した映像を公開。NATOはフィンランドとスウェーデンの加盟を早期に承認の見込み。NATO14か国からの軍隊がエストニアで大規模演習を実施。ロシアでは戦争可能な予備役も払底し民間企業や私的軍隊を動員。ロシア国民の多くにはそうした状況は知らされていない。
【コメント】
 NATOに対抗しプーチンはロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)のサミット開催した。参加諸国からの積極的な支持は得られなかった模様。プーチンの表情に精彩が欠ける。健康不安説は本当だろうか。

2.オーストラリアでの山火事がもたらすもの
【記事要旨】
 2019年から2000年に発生した山火事で焼失した家宅はまだ10分の1しか再建されていない。政権にある保守同盟は議会で1議席の多数を有するのみ。従来都市部は弱く、地方で支持を得ていたが、山火事で、日曜の総選挙では、保守が大敗する可能性がある。
【コメント】
 気候変動が直接政治への変化をもたらす事例だ。日本でも集中豪雨や台風の激化があるが、それが政治に変化を求めるまでには至っていない。日本の政治環境は緩くそれが現政権を安定させている。

3.北京大学でコロナ対策へ抗議
【記事要旨】
 学生によれば、「教師や家族が自由にキャンパスの出入りが出来るのに、学生は食料に不足し孤立している。この状況はジョークだ。」 抗議に対し当局は壁の設置て対応。当局は情報の拡散を押さえるが、北京大学は従来文化と政治面で特殊な地位を占め動向が注視される。
【コメント】
 天安門事件も北京大学の学生の動きが発端だった。今は小さな動きかも知れないが北京でどのように動きが広まるか続報に期待したい。

その他:
フランスの首相は左派から
President Emmanuel Macron of France named a new, left-leaning and climate-focused prime minister: Élisabeth Borne. Currently the minister of labor, she will be the second woman to occupy the position.
バッファローでの銃乱射事件の理論的根拠
Some right-wing politicians have helped promote “replacement theory,” the racist ideology that the gunman espoused. In recent years, other perpetrators of mass shootings have also cited the idea, popularized on Tucker Carlson’s Fox News show.
修道女の生活が見られる?
Nuns are joining TikTok, offering a window into their cloistered experiences. “We’re not all grim old ladies reading the Bible,” one said.

(2022年5月17日 火曜日)