N.Y. Times 電子版より
今日の一言:「昨日の大相撲千秋楽優勝決定戦には興奮しました。若武者若隆景には久しぶりの日本人横綱を期待します。高安は残念。これを機に復活してくれると嬉しいですね。」
1.露はキエフの占領に苦慮
【記事要旨】
露軍部は侵攻目的を変更し「第一段階は成功し今後はキエフ占領からドンバス地域の確保を目指す」と金曜に発表。ウはチェルノブイリ周辺の露軍はベラルーシへ後退するもキエフやチェルニヒフへの砲撃は続く。キエフとハリコフ周辺では露軍を後退させると発表。
バイデン大統領はプーチンについて「この男が権力の座に残してはいけない」と述べ、この発言は欧州では複雑な反応を起こす。
ウ西部リヴィエにミサイル着弾し従来安全と思われてきた都市も危険に。アゼルバイジャンはアルメニアとの紛争地域でドローン攻撃を活発化。
【感想】
N.Y. Timesのこの記事はさらっと書いているが、バイデンは、独裁者、暴君、屠殺者(ブッチャー)といった言葉でプーチンを表現したので、眉を顰める反応が欧州であった。一線を越えてはいけない外交表現があるらしい。露に「米が露政府転覆を狙っている」という従来の主張に根拠を与えることにもなる。
2.イスラエルは歴史的サミットを主催
【記事要旨】
Israel, Egypt, the U.A.E., Bahrain, Morocco, the U.S.の外交首脳がイスラエルのネゲブ砂漠で歴史的会合。世論調査では多くのアラブ諸国はイスラエルとの関係正常化を支持していないが、アラブ諸国の政府にとっては、パレスチナ問題より強権イランとの関係悪化が問題になっている。
ブリンケン長官は会合に参加した諸国のウクライナへの支持を要請するも、イスラエルとモロッコはロシア非難に参加せず、UAEは米の原油増産要請をかわす。
【感想】
5年前には予想できなかったイスラエルとアラブ諸国との関係改善。トランプ大統領の政策が成功した事例と言えるだろう。
3.スリランカでの経済危機
【記事要旨】
債務が増大し、コロナ禍で苦しみ、欧州での戦争の影響を受け、スリランカでは食料と燃料が無くなるか価格が急騰。これまで強権的だったGotabaya Rajapaksa大統領への抗議が暴動化。無計画にオーガニック農法が振興されたが、農薬の輸入が減り主食であるコメの収量は減少。2月は前年比17.5%のインフレ。
2009年に内戦が終了した同国は、ツーリズムに依存した中所得を目指すが、外国からの援助への依存度も高めてきた。見通しは悲観的。
【感想】
確かにコロナ前はスリランカ旅行は多くの旅行社が宣伝していた。今はとても行けそうもない。失政による政情不安が経済への最大の阻害要因だと実感する。
その他:
上海のロックダウン
Shanghai introduced a staggered lockdown in an effort to test the entire city for Covid-19.
南太平洋にも中国の手が
A leaked document has revealed that China and the Solomon Islands have drafted a secret security pact that could help China block strategic shipping lanes.
インターネットバンキングは老人に不親切
Carlos San Juan de Laorden, a 78-year-old retired Spanish doctor, has Parkinson’s disease, which makes it difficult for him to withdraw money from an A.T.M. He’s now leading a campaign against banks closing branches and moving services online, one that resonates with a rapidly aging Spanish population.
(2022.3.28 Monday)