世界の動き 2025年1月21日 火曜日

今日の一言
「トランプ教」
 自分は神に守られ暗殺を免れた者だ。これからアメリカを黄金時代に導く。
 信者たちよ。私に従ってついてきなさい。God bless America!

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ氏就任、「アメリカの衰退は終わった」と誓った
【記事要旨】
 ドナルド・トランプ氏は昨日、第47代米国大統領に就任し、見事な権力への復帰を果たした。
 「アメリカの黄金時代は今始まる」とトランプ氏は就任宣誓直後に国会議事堂で行った就任演説で宣言した。自分だけが復活できる米国の暗い姿を8年前と同じように描いた。「この瞬間から、アメリカの衰退は終わった」と同氏は述べた。
 演説でトランプ氏は、メキシコとの国境で直ちに国家非常事態を宣言し、警備のために軍隊を派遣すると誓った。多様性、公平性、包摂性を促進する政府DEIプログラムを終了すると述べた。
 また、メキシコ湾を「アメリカ湾」と改名し、パナマ運河を取り戻すと述べた。
 78歳のトランプ氏は、4年前に宣誓した当時5か月若かったジョー・バイデン氏を上回り、米国大統領に就任した最年長者となった。トランプ氏はまた、再選で敗れた後にホワイトハウスに返り咲いた2人目の米国大統領となった(1人目はクリーブランド氏)。大統領職に就いた最初の重罪犯である。
 最後の行動:バイデン氏は、トランプ氏が約束した「報復」キャンペーンの標的になる可能性のある人々を保護するため、土壇場で一連の予防的恩赦を発令した。また、自身の家族5人を恩赦した。
 ファースト・ファミリー:トランプ氏の親族は、より多くの支援を受け、ソフトパワーの行使方法をはるかによく理解してワシントンに戻る。

2.トランプ氏の最初の行動:移民取り締まり
【記事要旨】
 トランプ大統領は就任後、バイデン政権が創設した政府プログラムを迅速に廃止した。このプログラムでは、移民はアプリを使って米国入国の予約を取ることができた。
 移民たちは、携帯電話に「既存の予約はキャンセルされました」という衝撃的なメッセージが表示され、ショックを受けた。トランプ氏はまた、無許可で米国に住んでいる何百万人もの人々を強制送還すると約束し、メキシコとの国境警備に軍を投入する計画だ。トランプ氏のチームは、移民を取り締まる大統領令10件に署名すると述べた。
 気候:ホワイトハウスは、トランプ氏が気候変動と戦うためにほぼすべての国が結ぶ協定であるパリ協定から米国は離脱すると述べた。
 貿易:トランプ大統領は輸入品に直ちに関税を課さなかったが、側近らは、今後数カ月以内に中国、カナダ、メキシコ、その他の国からの製品に最終的に課税をもたらす可能性のある措置の広範なリストの検討を開始するよう連邦政府機関に指示する命令を出すと述べた。
【コメント】
 関税以外は、やるやると言ってきたことをやるやるだ。非常事態宣言を発しメキシコ国境に軍隊を投入するそうだ。やれやれ。

3.停戦が続く中、ガザの住民は瓦礫の中を帰宅
【記事要旨】
 パレスチナ人は昨日、自宅の被害状況を調べ始め、瓦礫の中からできるだけ多くの物資を回収した。一方イスラエル人は、最近解放された人質3人の健康状態に関するニュースを心配しながら待っていた。
 日曜日に発効したイスラエルとハマスの停戦は、引き続き維持されている。国連によると、停戦初日には630台以上の救援トラックがガザに入った。これは15か月以上前に戦争が始まって以来最大の物資輸送量だ。
 パレスチナ人は昨日イスラエル人3人と引き換えに、パレスチナ人囚人90人が解放されたことを祝った。この交換は、今後5週間にわたって毎週行われることが期待される交換の第一弾だ。
 合意が維持されれば、イスラエルに拘束されている約 100 人の人質のうち 33 人と、生死を問わずイスラエル国内にいる 1,000 人以上のパレスチナ人が解放される。 戦争はまだ終わっておらず、3 段階の停戦合意は極めて脆弱である。
【コメント】
 取り合えず停戦が維持されている現状を歓迎したい。このまま風船が破れずに継続して欲しい。

その他の記事
コロンビア:
 北東部カタトゥンボ地域での武装集団間の衝突により、少なくとも80人が死亡し、1万1000人以上が家を追われた。
ダボス:
 今年の世界経済フォーラムの聴衆は同じだが、会話は変わった。
シリア:
 シリアで拉致されたアメリカ人ジャーナリスト、オースティン・タイスの母親は、息子の捜索を再開するため、ダマスカスでシリアの新指導者と会談した。

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