世界の動き 2022年6月3日 金曜日

ニューヨーク・タイムズ電子版より

今日の一言:
 「老舗も苦しむ」
 横浜の聘珍楼が破産申請だそうだ。負債総額は約6億円。のれんだけでも相当な価値がありそうだが老舗もコロナに勝てなかったということだろう。飲食業の多くが今が辛抱のしどころと考えているだろうが、緊急融資の利払いや返済が始まる今、再生・清算シナリオも含む準備をする時期だ。

1.ロシアがウクライナの5分の1を支配とゼレンスキー語る
【記事要旨】
 侵攻から100日が経過しウクライナの予想以上の奮戦にも拘わらずロシアは国土の5分の一を支配し20万人の子供をロシアに移送したとゼレンスキー大統領は語った。シビエロドネツクをめぐる戦闘は激化し露軍は市全体の制圧に近づく。黒海での数千頭のイルカの死亡は戦争の生態系への影響を懸念させる。
【コメント】
 戦争の激化で武器メーカーは有卦に入り、軍事関連ビジネスの株価も上がっている。ESGの観点からこうした企業は投資対象にならないので運用成績にはマイナスだ。投資対象の制限は市場全体の運用成績を下回る事例だ。

2.英国は史上最長の王室を祝う
【記事要旨】
 クイーンエリザベス2世は、バッキンガム宮殿バルコニーで国旗を振る大勢の国民に姿を見せた。即位70年を祝うプラチナ・ジュビリーは4日間の行事。世界の首脳がビデオで祝賀メッセージを送った。96歳に達しコロナから回復した女王が姿を見せたのは久しぶりで、女王と共に、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子の3世代の王位継承者がバルコニーに並んだ。70年以上在位の国王はルイ14世(フランス)、ヨハン2世(リヒテンシュタイン)、プミポン(タイ)の3人だけ。
【コメント】
 王室内の不協和を乗り越えて国民から支持される王室を堅持してきたのは女王の資質によるところが大きいと思われる。それにしてもチャールズ皇太子はもう73歳。随分と歳を取られた外見だ。

3.韓国地方選で保守派与党が大勝
【記事要旨】
 主要17首長選挙のうち12で保守派が勝利し与党「国民の力」と尹大統領に国民の大きな支持が判明。前回の地方選で14地区で勝利した「共に民主党」は5勝にとどまり退潮が明らかになった。ただ尹政権での新閣僚中2人が不適切な行為で辞任するというつまずきもある。
【コメント】
 やはり日本との関係改善が気になるところ。竹島周辺で海底の調査をしたり韓国の姿勢は変わらない印象もあるが、論争点が多いので、交渉の余地は大きいとも思われる。

その他:
珍しい経済人事の記事
Sheryl Sandberg, who helped lead Facebook though the last 14 years, announced that she would depart later this year. She leaves far from unscathed.
人口の98%が抗体を持つ南アでコロナ拡大?
Coronavirus infections surged in South Africa in recent months despite, according to new research, about 98 percent of the population having some antibodies.
オペックプラスの増産?
The major oil-producing nations in OPEC Plus agreed to raise oil production by 50 percent more than planned for July and August.

(2022年6月3日 金曜日)