世界の動き 2022.4.29 Friday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
連休前夜の東京の繁華街は大変な人出だったらしい。タクシーも捕まらなかったそうな。
感染拡大が抑えられ、日常生活が戻ることを期待したい。

1.中国のコロナ対応策
【記事要旨】
 北京での感染拡大を受け、中国政府は経済刺激策を発表。レイオフを回避した企業への失業保険料、電気代、インターネット代金等の免除。大学を出ても就職できない人が起業する際の補助。上海と寧波の住民への122百万ドル相当の金券配布。運転手への通行パス。移民への補助。と多様な内容。更に大規模インフラ投資策という伝統的刺激策も。北京の一日の感染者数は56人。
【感想】
 大小の策を取り交ぜ、ゼロコロナは何としても維持する印象。

2.米国はウクライナ支援増額
【記事要旨】
 バイデンの330億ドルのウクライナへの軍事、経済、人道の追加支援の公表直後、米上下院は第二次大戦中の軍事支援法案を復活させウクライナ支援を加速。ロシアの富豪の個人資産差し押さえ策を強化し獲得資金はウクライナ支援に使う予定。英はウのロシア領内攻撃を正当化。中国は露からの石炭への関税を免除し露を支援。世界の政治指導者は戦争長期化によるコスト高に備える方向へシフト。露がウの指導者、ジャーナリスト、活動家を拉致していると米が非難。
【感想】
 Timesはプーチンの核兵器使用をほのめかす発言に触れていないが、プーチンは言ったことは実施する人間なので注意が必要だろう。

3.インドとパキスタンでの酷暑
【記事要旨】
 酷暑が数億人に影響。週末は更に悪化し雨をもたらすモンスーンが始まるのは数週間先。ニューデリーの消防員は暑さで何でも燃えそうだと語る。農業にも大きな影響あり小麦は15-20%収穫減、クミンは50%が不生育と見込まれる。気候温暖化のせいで世界の酷暑は深刻化すると科学者は警告。
【感想】
 戦争に天災か。だんだん黙示録の世界になってくる。

その他:
イランとアフガンの間の緊張
Earlier this month, an Afghan immigrant killed clerics in one of Iran’s holiest shrines. The attack has led to ethnic tensions in both countries, which have each sent troops to their shared border.
海も小さくなる
A new study finds that if fossil fuel emissions continue apace, the oceans could experience a mass extinction by 2300. There is still time to avoid it.
ifterはラマダンの時に食事が可能な時間のこと
My colleague, Declan Walsh, spent much of the holy month of Ramadan in Sudan. At iftar meal after iftar meal, he spoke with people about the country’s economic and political instability. “We come to forget it all,” one young musician told Declan. “The heat, the electricity cuts, the protests. Here, at least, we can sing.”

(2022.4.29 Friday)