N.Y. Times 電子版より
1.西側はロシアへの制裁を発動
【記事要旨】
バイデンはロシアの行動は国際秩序への悪意のある挑戦であり許せないとして、ロシアの2金融機関、富裕個人との取引禁止とロシアが国際市場で債券発行をできなくする制裁を発動した。
英は分離2州とのあらゆる取引を禁止。ドイツはNord Stream2を停止する。EUは資産凍結と人的交流の禁止を含む制裁を検討中。
ロシア上院は国外での武力承認を可決。ロシア内ではウクライナ侵攻を正当化するプロパガンダが活発。
原油価格は1バレル100ドル近くに値上がり。大手銀行は危機に備える。株価は下落。
【感想】
記事が出るころには新しい事態が現出している。
記者会見するバイデン大統領の目力が無いのが気になった。ロシアの先制攻撃にあたふたしてる印象は否めない。
2.香港住民の大規模検査
【記事要旨】
700万人の住人に3月の短期間に3回の検査を実施する。検査能力を現在の一日20万回から3月には100万回にする。と行政長官が語る。
これは北京政府からの強い圧力によるものだが、人員不足と中国本土で使われているコロナ追跡アプリが無い香港では達成が疑問視されている。
香港では1日平均37000人の陽性者。病院では患者があふれ新しい隔離施設を建設中。
【感想】
2100万回の検査を短期間でするというのはすごい。意欲、実施能力、完遂力、いずれも我が国も参考にしてほしい。
3.パキスタンはタリバンとの距離を測る
【記事要旨】
アフガンでのタリバンはパキスタンのタリバンの動きを活発化させテロも起こっているが、パキスタン政府は、パキスタンの安定にはアフガンの安定が不可欠であり、タリバン政府が倒されてもより良いアフガンになる保証は無い、と言っている。
米国が撤退し不安定なアフガンを見るとこの見解は楽観的過ぎる。事実、2021年にパキスタンでのテロ攻撃は前年比42%増加。ほとんどがカブールの陥落後だ。
【感想】
パキスタンでのテロや微妙な立ち位置は知らなかった。日本ではこの辺りのニュースはとても少ない。
ところで、インドではオミクロン株のコントロールに見事に成功したらしい。人口当たりでは、陽性者、入院患者、死者ともに日本を大きく下回っているそうだ。日本のメディアでは、大流行時の悲惨な映像しか流さない。報道の片手落ちぶりが目に余る。
その他:
チャイナマネーが豪政界を揺るがす
Accusations of shadowy Chinese financing, failures to report large donations and other dark-money issues are dominating Australia’s May election.
ラテンアメリカのカトリック国でも
Colombia decriminalized abortion in the wake of similar actions in Mexico and Argentina.
(2022.2.23 Wednesday)