今日の一言
「ハロウィン」
今日は10月の最終金曜日。ハロウィンの日だ。
以前ニューヨーク郊外に住んでいたころは、子供たちと一緒に仮装してTrick or Treatと言いながら、近所の家を周り、お菓子を手に入れたものだ。ショッピングセンターの仮想道具屋さんでいろいろな仮想を眺めたのも懐かしい。
ハロウィンは、もともとは古代ケルト人の収穫祭と、死者の魂が戻ってくると信じられていた日を起源としている。悪霊を追い払うために仮装をして身を守ったという風習が、現代では子供たちが仮装してお菓子をもらったり、カボチャのちょうちん(ジャック・オー・ランタン)を飾ったりする、世界中で親しまれるイベントへと発展した。
古代ケルト人にとって、10月31日は大晦日にあたり、夏の終わりと冬の始まりを祝う収穫祭だった。 この夜には、先祖の魂だけでなく、悪霊も一緒に現世にやってくると信じられており、 悪霊を追い払うために、人々は魔女や悪魔などに仮装したり、焚き火を焚いたりしたことが、仮装の風習の始まりとされている。
その後、キリスト教の「万聖節(All Saints’ Day)」(11月1日)の前夜祭として位置づけられ、「All Hallows’ Evening」が変化して「Halloween」となった。
キリスト教の伝統のないわが国では、仮装して繁華街を練り歩くという行事に独自に変化した。2022年10月29日に韓国の梨泰院で発生したハロウィンでの雑踏事故の死者は、関連死を含め159人で、犠牲者の大半は20代の若者で、日本人2名も含まれていた。
蘊蓄を一つ。 カボチャをくり抜いて作った恐ろしい顔の提灯ジャック・オー・ランタン:は悪霊を怖がらせて追い払うためのものとされている。カボチャを育てなかったケルト人は大きなカブをくりぬいて提灯にしていた。カボチャを使い始めたのは米国由来の伝統だ。
ニューヨークタイムズ電子版より
1. トランプ氏に「勝利」を主張させた習近平氏の戦略
【記事要旨】
習近平主席の交渉術
– 中国はレアアースの供給力と米国産大豆の購買力を武器に、米国から譲歩を引き出した。
– 合意内容には以下が含まれる:
– 米国による関税の引き下げと新規関税の一時停止延長
– 中国船舶への港湾使用料の停止
– 米国企業への技術輸出規制の延期
– 実質的には中国が今年初めの状態に戻しただけだが、トランプ氏は国内向けに「勝利」として演出できた。
中国の反撃能力とメッセージ
– 習主席は、報復の応酬ではなく協力の長期的利益を重視すべきと主張。
– 中国はレアアースの輸出制限を一時停止し、米国に対する圧力を緩和。
– トランプ氏は中国製品への関税を半減し、中国の総関税率を約47%に引き下げると発表。
専門家の見解
– トランプ政権には一貫した戦略がなく、中国が優位に立ったと指摘。
– 米国は中国の巧妙な対応(大豆→レアアース→TikTok)に振り回され、全体像への対応を怠った。
一時的な平穏と外交的演出
– 合意により米中関係は一時的に安定。
– 両首脳はウクライナ紛争への協力も協議。
– トランプ氏は習主席を「偉大な友人」と称賛し、習氏も米中のビジョンの一致を強調。
【コメント】
周主席は大人だという印象を強めた。トランプは彼にへつらっていた小物に見えた。
2.アンドルー王子、もはや王子ではない
【記事要旨】
バッキンガム宮殿は、国王チャールズ3世の弟であるアンドルー王子の爵位が剥奪されると発表した。これは、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインとの関係で失墜したアンドルー王子の失脚に終止符を打つものだ。
英王室によると、65歳のアンドルー王子は今後、アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザーと呼ばれることになる。彼は居住地であるロイヤル・ロッジから立ち退き、私邸に移る。「アンドルー王子は容疑を否認し続けていますが、これらの譴責は必要であると判断しました」と王室は述べた。
【コメント】
アンドルー王子もその元妻(セーラ妃)も王室の暴露本を書くのではないかとみられている。チャールズの2男ヘンリー王子もメーガン妃とのゴシップで生きているようだ。兄はまとも。弟は不出来というのが英王室の伝統のようだ。
3.オランダの有権者、極右を非難
【記事要旨】
ヘルト・ウィルダース率いる極右政党「自由党」は、オランダ下院で11議席を失った。強硬な反イスラム主義の扇動者であるウィルダース氏は、難民受け入れ削減の訴えが通用しなかったため、6月に連立政権から離脱した。
自由党は依然として中道左派政党「民主党66」(D66)と並んで議会で最大勢力となると予想されていた。しかし、次期政権はより穏健派の政治家が中心となる見通しだ。
【コメント】
極右が少し勢いをそがれた状況のようだ。EUでの政治状況に注目したい。
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2025年10月31日 金曜日